highdy の気まぐれブログ

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(2) 人は2種類の呼吸をしている

2022年02月02日 | 人体の不思議






外呼吸と内呼吸
 人に限らず動物は、肺、えら、皮膚などの呼吸器官で生命を維持するために必要な分子状酸素を得ている。ヒトの場合はポンプの役目をする心臓により動脈(酸素)と静脈(二酸化炭素)を体内にめぐらし、呼吸器官から入った酸素を
を介してガス交換し、その結果生じた二酸化炭素を排出することは周知の通りである。
それを(がい)呼吸という。
一方、生物は生命維持に熱源としてのエネルギーが必要である。それを得るためにヒトは食物消化によって得た栄養を燃料として、上記の酸素を使い細胞内で燃やすことにより二酸化炭素に変換している。
ここで言う「燃焼」とは、実際に火を燃やすわけではないが酸素を必要とし、熱量を得た後に二酸化炭素が残るという化学反応的には全く同じ形態であるためにこう呼ばれている。
この細胞呼吸のことを(ない)呼吸という。つまり人は肺呼吸と細胞内呼吸の2種類の呼吸をしていることになる。

内呼吸の仕組み  
 内呼吸は馴染みの少ない方も多いので少しだけ解説すると、摂取した栄養素のうち、炭水化物(糖質)であるデンプン
( 植物のエネルギー貯蔵物質)グリコーゲン 動物のエネルギー貯蔵物質)などは、さらに細かくそれぞれ体内で使いやすい物質である各種の糖分、例えばマルトース(麦芽糖)、スクロース(ショ糖)、ラクトース(乳糖)などの二糖類やグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)などの単糖類に分解されて利用される。タンパク質も各種のアミノ酸に、脂質遊離脂肪酸グリセロールになり、遊離脂肪酸がエネルギー源として利用される。
これらの物質は細胞内の
ミトコンドリアの中で酸素を使って ATP という高いエネルギーを持った物質に変換される。 ATP はエネルギーを必要とするところに放出し ADP という物質に変わる。筋肉が動くときのエネルギーなどはすべてこの ATP から供給されており、ほぼその人の体重と同じ重量が毎日生産されている。



私たちの必要カロリー(エネルギー)
 ヒトの主なエネルギー源となるのは、三大栄養素と言われる炭水化物、脂質、タンパク質である。それぞれ体の中で 1g 当たり炭水化物は 4 kcal、脂質は 9 kcal、タンパク質は 4 kcal のエネルギーへと変化する。
食事を準備する際には栄養素のバランスはもちろんのこと、年齢・性別・活動内容に応じた摂取カロリーにも気をつける必要がある。
栄養不足は最も良くないが、ややもすると現代人は小児肥満も含めカロリー過多による肥満が多い。肥満は成人病など万病の元であり、太っているほど持病も多くなる。
必要エネルギーには
基礎代謝量があり、それに身体活動レベルに応じたエネルギー消費量を加え必要総エネルギーを求める。
ちなみに、厚生省の
日本人の食事摂取基準(2020 年版)を基に算出した年齢別の必要カロリーは以下の通りである。
表の数値は、視認性アップのために 50 kcal以下の数値は丸めてあります。



病院食は1日の摂取カロリーは、男性で1,600~2,400カロリー、女性は1,300~2,000カロリー程度が目安であるが、罹患病種により栄養価・塩分・カロリーなどに制限があり、特別治療食として提供されるのが一般的である。
なお、妊婦では初期(+50)、中期(+250)、後期(+450)と授乳婦(+250)を同表にそれぞれ( )程度のカロリーを加える必要がある。




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2 コメント

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注意しすぎも無頓着もNGなのでは?・・・ (fumiel-shima)
2022-02-02 10:29:04
highdyさん、こんにちは。

腎臓に疾患のある妻は事前に毎日の食事の予定表をつくり、各食品に記載の100g当たりの糖質、たんぱく質、塩分、カロリー等を計算してそれぞれの数値がオーバーしないように・・と、私とは多少違うものを食べています。
時々、私に『100gで〇〇カロリーだと40gなら〇〇カロリーでいいですよね。』などと式を作り、確認を求めてきます。

最初は医師や管理栄養士の指示で作り出したものですが、あまりにもこだわりが激しいので最近は医師からも『そこまでしなくてもいいのでは・・・』と言われているようです。

一方、健康を自認する私は多少カロリーオーバー気味(・・と思える)食事をしていますので要注意なのかもしれません。
工夫が必要ですね。 (highdy)
2022-02-02 13:11:43
fumiel-shima さん

腎臓病の治療食は糖尿病ほどではありませんが、タンパク質を控えること、他にも減塩であること、K (カリウム)や P(リン)(P)を控える、だけでどカロリーはしっかり摂ることなどが指導されていると思います。
それぞれ理由があり、タンパク質の摂り過ぎは血中に尿素や窒素が増え、腎臓本来の機能であるこれら「老廃物の排出機能」に負荷がかかります。
塩分は体内では水分と結びついており、摂り過ぎは「腎臓の水分調整機能」に負荷をかけます。
腎臓機能が弱ってくると、K や P などあらゆるミネラル分の排出が正常にできなくなり、K が増えると不整脈や手足のしびれの原因、骨は Ca(カルシウム)と P とのバランスが重要で、P が増え過ぎると骨密度が低くなり骨折の原因になります。K は水に溶けやすいのでKの多く含む果物・野菜は量を減らしたり茹でこぼしなどの工夫も必要です。
膵臓、腎臓、肝臓は、ヒトにとって特に重要な臓器なので養生が必要ですね。これらがガンに罹ると大変なことになりますので、発ガン性物質に気をつける必要があり、政府(アテにならない)が許容している食品添加物であっても、加工食品は極力控えるのがいいでしょう。

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