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世界でワースト3位の農薬大国日本 

2020年06月08日 | 雑学知識


不名誉なランクのワースト3位の農薬大国
 我が国の農薬の使用量は世界第3位の不名誉なランクにあります。
第1位は言うまでもなく中国ですが、2位3位韓国と争うほどで、以下、イタリア、ドイツ、英国、アメリカ・・・と続きます。
国内農産物「安全・安心」と殆どの方が勝手に思い込んでいますが、それは国内だけの話で諸外国からは汚染物扱いされているのです。
一時期原発事故により汚染された魚介類とは違って、こちらは長年にわたってこの状況は変わりません
「国産が一番安全だ」妄信するのは大変な誤解なのです。
 農産物は野菜や果物とも種類も豊富ですが、欧米のように小麦トウモロコシのように農薬は使っても比較的使用量少ないものは輸入に頼り、少量多品種の自給品野菜と米を主食とすることが農薬の使用量上げていることや日本では果樹類など農薬使用量が多い作物の栽培割合が高いことも影響していると考えることもできます。
中でも顕著なのはブドウの殺菌剤で、我が国の農薬使用量は30.9kg/haと言われ、スペインの約2倍、アメリカとイタリアの3分の2、フランスの2分の1となっています。

何故そんなに農薬が必要なのでしょうか?
 理由は簡単で、日本は欧米に比べて温暖で湿潤な気候であるため、病害虫が発生しやすい条件のロケーションにあることです。


農薬の危険性
 食品の残留農薬は、ガンをはじめとして、アレルギー、鬱病、アルツハイマー、発達障害、等々数多くの危険が指摘されています。
一方、国内で販売されている農薬の種類は、5000種類以上と言われ、成長促進剤除草剤にとどまらず、殺菌剤殺虫剤殺鼠剤など、病害虫を防ぎ生産性を上げるために多くの目的で使用されています。

以下に登場する写真はすべて highdy 家の家庭菜園のものです。(2020.06.07撮影)
 
トマト(左)とジャガイモ(右)  金糸ウリ(そうめんカボチャ)

何故、危険性の高いものを大量使用するように
なったのでしょうか?
 その理由は幾つかありますが、大きく分けて2つあります。

消費者が虫の食った野菜や形の整っていない野菜は購入しなくなったのです。
  食生活も豊かになり加工食品が増えて、本来の自然の味を食べ分けできる方が少なくなっています。
  子供たちも、お母さんが本物のハンバーグを作ると、「学校給食の(植物性タンパクを混ぜた食感も落ちる)ハンバーグの方が美味しい」と言うくらい、本物の味や食感を知らない子供や(私たちの子供である)若い方が多くなったことによります。
  もちろん、給食ですから栄養価はしっかり考えてありますが、それと味や食感は別問題です。  
  あの知能レベルの低い(実際は知能の問題ではなく、本能的なものと思えますが・・・)
  虫すらも食べないような残留農薬のあるものが美味しい筈がありません。


 茄子

政府の行政がブドウに限らず数々の農産物の農薬使用基準の緩和をしてきたことにあります。
  データは少し古いですがほんの少しだけ例を挙げると、以下のようなものがあります。

  ・ ほうれん草、三つ葉、白菜、カブなど40種の野菜の農薬(クロチアニジン)の残留農薬基準値を三つ葉は1000倍、カブに至っては2000倍など大幅に引き上げ
(2013年10月)

 ミックス菜(サラダ菜・玉レタス・サニーレタス)

  ヨーロッパ(ドイツ、イタリア、フランス、など)で禁⽌されている農薬のうち殺虫剤である上記クロチアニジンアセミタプリド食品残留基準値大幅に緩和2015年5月
  
(日本も含めて諸外国でミツバチ大量死の原因ともされるネオニコチノイド系農薬クロチアニジンなどは、欧州では使用禁止になっています。)

 サラダ菜

  ・ 我々の主食である稲に対する農薬ネオニコチノイドのドローンによる空中散布解禁(2016年7月)

 いんげん豆

  ・ WHO発ガン性があると評価しており、世界的には削減・禁止の流れにある除草剤などに使われるグリホサート農薬残留基準値をトウモロコシ5倍、小麦 6倍、甜菜(=てんさい:北海道特産の砂糖の原料になる植物)75倍、そば150倍、ひまわりの種400倍というレベルまで大幅引き上げ(2017年6月)

 トマト(中玉)

  ・ さらには、フランス、ドイツ、スウェーデン、ブラジル、オーストラリア、アメリカ、他14か国などで使用を禁止しているグリホサー ト農薬の残留基準値を最大400倍も緩和
(2017年7月)・・・・・

 ほんの一部を取り上げてもこの有様では、諸外国に「汚染物」扱いされるのも当然です。外国の旅行代理店から日本への旅行者に対し「⽇本は農薬の使⽤量が極めて多いので、旅⾏中はできるだけ野菜を⾷べないようにしてください。あなたの健康を害する恐れがあります。」というパンフレットが渡されるのも頷(うなづ)けます。

 我が国におけるこれらの間違っている(と思われる)行政は、農民を含めて消費する国民の無知をいいことに甘い汁を吸いたがる輩(現政権と一部の国会議員)がはびこっていることと、それらに対して新しい基準を求める複数の大手農薬メーカーの突き上げがあるために、こんなことになるのです。
 すべての議員が無知とは言いません。一部には知識や技術に非常に優れた方もいらっしゃいます。が、数が少ないと何もできないのです。
そのような、政党・議員を選んだ私達にも責任があります。ちなみに私は選んでいません!!

ただ言えること、諸外国に比べて日本は基準が甘すぎることは確かですが、それによりどれだけ危険で、ガンその他の発病を増やしたり寿命を縮めているかというと、それに答え得る適切なデータは見当たらない気がします。
何と言っても、日本は世界的に長寿であり、
(実はその理由は)世界で最も優れた国民皆保険制度があるため、病気になっても容易に死なない(死ねないが正しい?)仕組みになっています。


完全無農薬有機栽培
 highdy 家の話は以前から何度も登場していますが、自らの健康は自ら守る主義で、野菜可能な限り自給自足主義で購入野菜は最小限にし、可能な限り自然または減農薬と思われるものにしています。
自家栽培していないものは、同じ家庭菜園仲間で無農薬の方々と物々交換です。
「完全無農薬有機栽培」と言えども、有機肥料として使用する発酵鶏糞・発酵牛糞であっても少ししか使用しません
何故なら、最近の鶏・豚・牛などの家畜は、 ”ホルモン漬け” ・ ”薬漬け” と言われるくらい、野菜と同様成長促進病気対策のためビタミン・その他多種類の薬を餌に配合して育てています。従い、当然一部は排泄物にも含まれます。
必要な肥料は、台所の安全と思われる生ゴミ
(野菜くず・魚の内臓・残渣は鍋で煮たもの)からコンポストを作って利用しています。







本日は 14:25現在赤ちゃんの誕生は 5匹です。昨日は、でした。



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12 コメント

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unknown (遅生)
2020-06-08 07:14:34
全くその通りですね。農家は自家用に別で農薬無しの野菜をつくっていますから。
特に、グリホサートの使用量は莫大ですし、宅地や道路端にも大量に撒かれています。早く使用禁止にしないと、将来大変な事になると思います。
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ご理解ありがとうございます。 (highdy)
2020-06-08 07:56:29
遅生 さん

 残念なことに、遅生さんのようにご見識のある方はそのように思っておられるのですが、まだ国民自体のその数は圧倒的に少なく国会や行政を動かすには力が足りないようです。
何処の国もそうですが、行政は常に後追いが一般的で、何をするにも死者が何人か出ないと動かないのものです。
「出る杭は打たれる」で、時代の先取り的な行動には目を向けてもらえない実情があり、活動しているNPO法人も資金集めに苦労されている団体が多いようです。
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知らされていない情報 (PHOO)
2020-06-08 13:53:08
こんにちは
いつも訪問させていただいて考えさせられています。
私は、薬害なんかは、国の基準に任せて表示があっても分からずじまいです。日本国民、日本は安全な国です。・・??
信じています。
正確な知識は大切ですね。
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いつもご訪問ありがとうございます。 (highdy)
2020-06-08 14:25:00
PHOO さん
 「基本的な生活姿勢」として、「自分のことは自分で守る」的な考えが必要なことです。それが本当に必要だと思えば、自分で勉強すればよいだけのことです。
国や地方の行政は、信頼すべきなのですが、現実は全く信用できない実情があります。
あれだけ何度もあらゆる部分を嘘で固めて、証拠が残らぬように何事も記録を残さず、税金の無駄使いを重ねても、その政党の国会議員でよいという方々がおられる限り、その流れの中で生きていくことしかできません。
要は個人として、その中で正しい知識を身につつ、自分が満足できる最善の生き方を見つけていくことでしょうね。
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Unknown (三毛猫)
2021-02-26 23:13:40
実家が農家ですが、市場に出すのは、各種農薬たっぷり。自家用は、最小限の農薬使用の物です。消費者が、虫食いだと買ってくれないからです。安価な輸入作物が入ってくるので、農薬を使って安く作らないとやっていけない現実が有ります。農業で食べていけないけれど、田畑の管理も有り、難しいところです。政治の力が必要です。
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仰る通りです。 (highdy)
2021-02-26 23:38:48
三毛猫 さん

私は現役時代の40年位前に、野菜の工場化などを研究していたこともあります。ヨーロッパなどではかなり進んでいました。
いまでこそ、種類は限定されていますが、葉物の工場化がかなり進んできました。しかし、根菜類はまだ技術が確立していません。
農家に機械ばかり売りつけるような JAではなく、政府が主導して、もっと大技術革新を進めるべきです。いままでと同じ技術では、農薬は欠かせないものです。農家の方は生活費が大変です。
農家の収入を安定化させるためには、農業工場を経営するサラリーマン化にしない限り、自然相手の産業ですからいつまでも変わりません。現状のままでは、ますます食料の自給率は下がってきます。
だからといって、完全無農薬化にするには、広大な面積は不可能です。僅か50坪程度の自宅の家庭菜園でも、完全無農薬で育てる土地づくりに10年以上かかります。病害はなくなりますが、それでも美味しいので鳥や昆虫の被害に遭うことがあります。家内は虫取りに毎日畑を覗きます。
農家の方は大変なことを、腐った役人は見て見ないふりをし、選挙の時だけ頭を下げるだけです。政府が変わらない限り、医者と同じで薬漬けがいつまでも続くでしょうね。正に仰る通りです。
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はじめまして (ミツ)
2021-12-14 21:08:07
玄米に使用されている農薬はどの程度危険なのか調べていたらこのページにたどり着きました。

私個人としては「農薬は劇物だから普通に考えたら危険だろう」と思っていたのですが、ネットで「玄米 農薬」と検索しても安全だというページばかり出てきます。
とある衛生研究所は、米の農薬に関して「基準値以下であれば、そのまま食べたとしても安全性に全く問題はありません」と記載してありますが、安全性に問題がないのか何故わかるのか不思議です。

玄米の農薬使用における安全性を質問している掲示板を見ると「無農薬だから安全なわけではない」「農薬を使用しているから、農薬が残っている作物を売っているという事ではない」「普通に作られている米の胚芽に農薬がたまっていてそれが健康被害をもたらす、なんてことはありません。」「日本に住んでる人は食材の残留農薬を心配していません。普通のお米を食べて病気になる人も居ません。」等と記載してあります。
日本は現在世界と比べてがんになっている人がかなり多いみたいなので、お米を食べて病気になる人がいないとかどうやってわかるのか不思議ですし、何の根拠があって「無農薬は安全なわけではない」と言っているのかも全く理解出来ません。

私は農家ではないし、家庭菜園もしていないので農薬については全くの素人です。しかし私はこのブログに書かていることが真実なのだろうと思っています。私は3.11の政府の対応を見てから政府の言うことを鵜呑みにしなくなりました。政府のデータには根拠が書かれているわけではないですし。
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一般的に安全な許容量とは・・・ (highdy)
2021-12-14 22:06:51
ミツ さん

食品添加物でも農薬でもそれぞれ判定基準が各国ごとに定められています。それが根拠になっているのですが、その基準が学者ですら明確でないことが多いのです。
例えば、食品添加物などでは動物実験結果の1/100をヒトに適用したりしていますが、体重によっても許容量が大きく変わります。
農薬なども毒物・劇物の判定基準が定められていますが、概して日本の基準は甘いと思います。
私は医薬・食品工場の設計などをしていましたので、一般の方より少しだけ知識があるかも知れませんが、機械一つとってみてもそれを構成する材質を決定・選択するのは大変難しい問題にあたることがあります。多くは世界で最も進んだアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration=通称 FDA)の基準を参考に決定しています。
殆どの場合、というよりいかなる場合でも「政府の言うことを鵜呑み」はできません。「専門家に・・・」と言いながら、専門家が専門家の意見を聴き入れないこともあります。そればかりか殆どの政治家はド素人に近い人達が多く、さらに現場を十分に知らない役人に好き勝手な注文をつけています。
役人というものは、法に則って仕事をすれば、間違っていても責任を取らされることはありません。先ずは総理からして嘘や誤魔化しを隠しても、一切の説明責任をとりませんから。ということは、これらの安全基準も怪しいということになります。
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Unknown (木村友信)
2022-02-09 23:50:50
世界で3番目ですが危険性と量は何処ですか?
先生ぐらいの後公明なら御自分の糞尿で田畑を耕しお蚕様でオーガニックの衣服を着てますか?
何時も何を食べてますか?サプリメントとオロナミンCですか?
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Unknown (タナカ)
2023-06-14 17:32:06
>アメリカ、他14か国などで使用を禁止しているグリホサー ト農薬
これアメリカから日本に輸出されている小麦や大豆には大量に使われているんでいよね。
自国では禁止されているような毒物が入っていることに恐怖を感じました。
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