highdy の気まぐれブログ

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そんなご相談を受けても・・・

2023年08月21日 | 雑学知識



自由研究の宿題が・・・
 ある(このブログの存在を教えていない)方からのご相談で、子供が夏休みも後半になり自由研究の宿題が残っているという。どうやら中学3年生らしいのですが、受験勉強もしているので時間をかけたくないとか。
相談する生徒も生徒で、自立心が弱いのか依頼心が強いのか、別の意味で親を信頼しているのか、それに真剣に協力される親も躾に甘いのか、教育熱心なのか??? 疑問も多いですね。そんなご相談を受けても・・・、最近の若い方はそんなものかも知れませんね。


 
 以前 highdy が植物学・生物学・医学系や人体の構造、工学系の話に至るまで広範囲の分野の話
(これが失敗だったかな きっとをしたことがあることを思い出されて、リモートで授業中に突然 Line に相談が入って来ました。
 確かに好奇心も知識欲も旺盛で雑我苦者ですが、だからっと言ってそれら諸学の専門学部を卒業したわけではなく、漠然と自由研究と言われてもすぐには思いつきません。
 ふと思いついたのが簡単」 だけど、それなりに「意義のある」ものとして、一つだけ「DNA の抽出実験」を提案しました。(アハハ・・・、無責任なこと

DNA の抽出実験夏休みの自由研究に)
 highdy高校で、生物・化学・物理を各学年でそれぞれ教わりました。
大学は工学系ですが、リタイア後は教養学部内にあるいろんなコースをそれぞれ卒業しただけなので、すべてが専門学部ではありません。生物は大学で植物学・動物学の単位を取っただけ、遺伝子は著名な先生に「生物の進化と多様化の科学」という講義で学んだだけです。
中でも
遺伝子関連は結構難しいのですが、興味深く勉強しました。高校ではカエルの解剖や大学では鶏の受精卵の解剖くらいで遺伝子に関わる実験はしていません。が、その中の最も取っ掛かりになるのが試料(DNA)の抽出です。

 一般的なDNA抽出には乳鉢が必要ですが、ヒトの唾液からの場合は不要のため、費用もほとんどかからず手軽にできる実験です。
但し、無水エタノールは、街の薬局で500mlが800~1,000円程度かかります。



抽出実験の方法は簡単
 自分の唾液からDNAを抽出するのはとても簡単です。
 ① 水100mlが入ったカップ(ガラス製)に小さじ1杯の塩を加え、その1/4程度を口に含み、1分間しっかりうがいをします。(少々まずいですが、歯を白くしたり、口内の殺菌・洗浄効果は少し期待できますよ!)
 ② それをカップに吐き戻し、食器用洗剤を2滴を泡立てないようにそっと加えて軽くかき混ぜます。
(強すぎるとDNAが切断されてしまいます。)
 ③ さらに消毒用アルコール
(無水エタノール)10mlをカップに加えて数分間軽くかき混ぜます。
 ④ するとモヤモヤとしたものが浮いてくるでしょう。
   たったこれだけの作業ですが、それがあなたのDNAです。

すべての撹拌は必ずそれぞれそっと行ってください。でないと壊れてしまいます。
ヒトの細胞は細胞膜を構成する主成分のリン脂質により保護されており、両親媒性水と油の両方をなじませる性質:水になじみやすい親水性の部分と水をはじく疎水性部分から構成されています。)を持ちます。
また、リン脂質は体内で脂肪が運搬・貯蔵される際にたんぱく質と結びつける役割を担う他、情報伝達にも関わっています。
実験で洗剤を混ぜるのは、このリン脂質を壊すために洗剤に含まれる
界面活性剤を利用するためなのです。
以下のサイトが参考になるかも知れません。


他にも YouTube には沢山の高校生が学校で行うキャベツやブロッコリーなど、以下のような実験例もあります。バナナなどの果物やどいろんな植物でほぼ同じような方法で簡単に抽出できます。





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コメント (6)
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