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精神機能と能力開発:心理学―教育学―社会学

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気分の影響 ~人間の認知と行動~

2015年03月16日 | メンタルヘルス


『気分の影響 ~人間の認知と行動~』

(1)気分・機嫌
1)微弱で漠然とした感情の状態
2)季節・天候・雰囲気・健康状態の影響も受ける
3)持続的であるが、移ろいやすい

(2)景気・試合の流れ
0)将来のことは誰にも分からない(不確実性)
1)経済の景気は、消費者や投資家の気分と予測で決まる。
2)試合中にプレーのミスが続くと、このまま試合に負けるかもしれないという気分になり、試合の流れが作られる。

(3)予言の自己成就
1)デマや流言で人々が不安になり、その不安によって、デマや流言の内容が実際に実現してしまうこと。
2)占いなどで悪い予想をすると、その予想を実現するように行動してしまう自己暗示。

(4)気分を変える・努力を続ける 
0)学習性無力感と楽観主義
1)学習性無力感:問題解決のための行動に、効果がないことが繰り返されると、悲観的な気分となり、問題解決のための行動を自発しなくなること。  
2)気分が悲観的であるよりも(マイナス思考)、楽観的である方が、現実の問題解決力が高い。
3)楽観とは、根拠のない安心ではなく、問題解決への希望。幸運は努力に随伴するとは限らず、ランダムにやって来る。

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1)気分-信念-思考-行動について
思考の習慣、行動の習慣 ~習慣を変える、信念を変える、人生を変える~ >>このブログ内のリンク先

習慣をはじめる・やめる ~習慣は第2の天性~

2015年03月15日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


『習慣をはじめる・やめる ~習慣は第2の天性~』

(1)習慣とは…
1)努力や意志の力が不要
2)リソース不要・コストがかからない
3)自動的で、繰り返される行動で、自覚されない
4)癖・日課・ルーチンなど
5)習慣が日常生活を支えている
6)リソースやコストを節約し、突発的な状況に備えている

(2)習慣は自動的で、自覚されない…
1)強い意志を持たなくても、良い習慣が持続する。(良い習慣・良い流れ・適応的な生活)
2)悪い習慣に気づかない、変えられない。(悪い習慣・悪い流れ・不満足・不適応な生活)

(3)習慣をはじめる・やめる
1)良い習慣が続かない(三日坊主)
 新たに習慣を始めて軌道に乗せるには、エネルギーが必要。理由:まだ習慣として定着していないので。
2)悪い習慣をやめられない(消去抵抗)
 習慣を止めようとするとき、一時的に習慣が増強される。(消去バースト)
 部分強化(時々大きな報酬を得られる)や回避行動(先送り)は、消去されにくい。  

(4)習慣とパーソナリティ、人生
1)認知行動療法の自動思考:中核信念に基づき、自動的に生起する思考の習慣
2)思考の習慣が、気分や自尊感情に影響する。
3)思考や行動の習慣が、パーソナリティや人生を形成する。
4)習慣をやめる・はじめるためには、
 a)習慣を自覚する・記録する
 b)一つ一つ取り組む(一度に複数ではなく)
 c)意志の力に頼らなくても良い、工夫や装置が必要。

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人間の知・情・意と限定合理性 ~直感と感情の影響~

2015年03月14日 | ヒューリスティックス・バイアス


『人間の知・情・意と限定合理性 ~直感と感情の影響~』

(0-1)限定合理性(Bounded rationality)= 完全に合理的な推論ではないこと。直感や感情も影響する。このことは、環境への適応力を高めている。

(0-2)論理的思考(客観・分析・掘り下げ) …→行き詰まりも、起こり得る

(1)直感の影響
1)直感的な判断(ヒューリスティックス)
2)アイデア・閃き(発見的思考・問題解決) …原因分析 ≠ 問題解決

(2)感情の影響
1)利得よりもリスクや損失を、より大きく評価する(プロスペクト理論・フレーミング効果)
2)集団の安心感や責任の分散により、リスクの高い意思決定をする(リスキーシフト)
3)責任を回避するために、リスクを避けて現状維持の判断をする(現状維持バイアス)
4)集団の一体感を守るために、意見の一致をもとめる(同調圧力・反対意見の排斥)

レポートライティングと問題解決の「知・情・意」 ~事実と意見、感性と評価・判断・意思決定~

2015年03月13日 | アカデミック・スキル




『レポートライティングと問題解決の「知・情・意」 ~事実と意見、感性と評価・判断・意思決定~』

(1)知情意について
1)知:認知・情報処理、a)思考・論理・分析、b)計算、c)言語
2)情:感情(状態と判断)、a)判断:快・不快、戦う・逃げる、好悪、b)状態:喜怒哀楽、楽観・悲観、気分の高揚・憂鬱
3)意:主観・再帰的(自分で自分を)、a)直感・無意識、b)データの考察・ディスカッション、c)意見・解釈、e)意味や意義の判断、価値観・信念、f)意思決定

(2)事実(客観)と意見(主観)を区別する ~レポートライティングの基本原則~
1)意見:主観(自分がどう思ったか?・人によって意見が異なる)
2)事実:客観(実験・観察・記述・データ・誰が見ても同じ)

(3)問題発見・論理的分析・問題解決 ~知・情・意の役割と流れ~
1)問題発見(意)…感性 ・felt sense(フェルトセンス)
a)直感的で微かな、b)漠然とした、c)形にならない、d)言葉にならない、e)心理的な感覚
2)アイデアのNG
a)陳腐な言語化、b)フレームワークやマトリクスの安易な適用、c)性急な結論、※理由:答のない問だから(まだ分からない・決まっていない)
3)分析(知)…論理・思考・言語・計算    
4)問題解決(意)…意義・同意・意思決定
    

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大学教育の「知・情・意」と学生の成長 ~学士課程教育の質保証について~ >>このブログ内のリンク先
問題の発見・原因の追究・問題の解決 ~原因を追究することが、即、問題の解決になるとは限らない~ >>このブログ内のリンク先

大学教育の「知・情・意」と学生の成長 ~学士課程教育の質保証について~

2015年03月12日 | 高等教育




『大学教育の「知・情・意」と学生の成長 ~学士課程教育の質保証について~』

(1)学校教育(小・中・高)
1)知:基礎学力
2)情意:a)学習習慣、b)生活習慣

(2)大学
1)知:a)初年次教育(アカデミックスキル・リサーチリテラシー)、b)汎用的スキル(思考力・問題解決力・チームワーク)、c)専門教育
2)情意:a)モチベ―ション(意欲)・習慣化、b)目的・目標・価値観(意義・意味)、c)自己決定・自己管理・自制(意識・自覚)、d)自分探し・自己アイデンティティ、e)コミュニケーション・人間関係(プレゼンテーション・ディスカッション・協同学習・社交・雑談)

(3)産業・社会
1)知:a)スペシャリストのスキル、b)ゼネラリストのスキル
2)情意:マネジメントのスキル

(4)知・情・意の意
1)「意」とは、主観
2) 再帰的な自己意識
3) 自分で自分に、注意を向けること
4) 自分で自分が、分かること
5) 自分で自分を、決めること

(5)発達・成長とは
1)新しい環境・環境の変化、2)困難、3)リスク、4)危機、を乗り越えた、適応的変化

(6)自律に必要なことは、
1)意識(自覚)+2)意志(志・自制)+3)モチベーション(意欲)+4)自己決定(意思決定)

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1)専門教育とキャリア
大学教育の合成ベクトル ~高大接続と産学キャリア~ >>このブログ内のリンク先
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2)汎用的スキル
アクティブラーニング ~情報のアウトプットとワーキングメモリ~ >>このブログ内のリンク先
3)成長と意識
アクティブラーニングとマネジメントにおけるコーチング ~知識基盤社会の指導法~ >>このブログ内のリンク先
21世紀の知識基盤社会と「意」の時代 ~知・情・意の「意」とは何か?~ >>このブログ内のリンク先
成長することとリスクをとること ~まったくリスクをとらなければ、成長できない~ >>このブログ内のリンク先
成長こそ真の予防、変化こそ真の適応 >>このブログ内のリンク先
4)大学教育とコミュニケーション能力
コミュニケーション能力には、何が含まれるのか? >>このブログ内のリンク先
人間関係における、与えること(Give)と受け取ること(Take) >>このブログ内のリンク先

概念図や情報デザインのはたらき ~抽象と具体をつなぐ思考の可視化~

2015年03月11日 | MBA


『概念図や情報デザインのはたらき ~抽象と具体をつなぐ思考の可視化~』

(1)抽象・概念とは、共通することを抽出する、本質を捉える思考のはたらき
(2)抽象・概念には、具体的な形がなく、言語で表現される

1)概念・コンセプト(言語)
 ↓
 ↓
2)概念図・情報デザイン(概念や思考の可視化・情報の関係性や構造化
 ↑
 ↑
3)具体(形・視覚・名称)

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実践理論と科学理論 ~汎用的スキルと産学キャリア~

2015年03月10日 | キャリア








『実践理論と科学理論 ~汎用的スキルと産学キャリア~』

(1)実践理論
0)一回限り(経験と学習)
1)1人称:主観・自分事
2)2人称:共感・あたかも自分事
3)3人称:共感・中立的に
4)実践知・実践理論 = 主観+身体知・暗黙知+客観(形式知・言語化) 

(2)科学理論
0)再現性(検証可能性)
1)他人事・相対化・直接関与しない
2)形式知・科学理論 = 客観・中立・普遍・再現(検証)

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意味を作る(Sense making) ~価値・意義・満足を生み出す~

2015年03月09日 | MBA


『意味を作る(Sense making) ~価値・意義・満足を生み出す~』

(1) まとまりと流れ(文脈・あらすじ・展開・ストーリー・シナリオ)
(2) コンテンツ(入れ物の中身・メディアとコンテンツ)
(3) コンセプト(テーマ・訴求点・形に心を込める)
(4) ゴール(目標・目的・報酬)・イシュー(論点・問題解決)

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アクティブラーニングとマネジメントにおけるコーチング ~知識基盤社会の指導法~

2015年03月08日 | 教授法・ティーチングスキル








『アクティブラーニングとマネジメントにおけるコーチング ~知識基盤社会の指導法~』

(1)ティーチング(教える・習得する)
1)学校教育(教員と児童・生徒・学生)
2)知識の注入と受容
3)知識の記憶と再現
4)工業化社会の生産ラインに譬えられた
(2)コーチング(引き出す・伸ばす)
1)スポーツ(コーチと選手)
2)パフォーマンスを高める・動機づける
3)結果のフィードバックやアドバイス
4)練習・トレーニングのメニュー
(3)学校教育や産業社会におけるコーチング(個人指導
1)アクティブラーニング:学校教育(教員と児童・生徒・学生)
2)マネジメント:産業社会(上司と部下)
(4)アクティブラーニングやマネジメントにおけるコーチング ~アウトプットを引き出す・高める~
(5)コーチングと「意」の側面
1)自己意識・自己決定(意思決定
2)意志・意欲(志・モチベーション
3)得意(特技・得意分野・スペシャリスト
4)意味(入れ物の中身・コンテンツ・コンセプト)・意義(新しい価値・付加価値・重要性

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1)アクティブラーニング
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2)アウトプットとワーキングメモリ
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3)知・情・意の「意」の側面
21世紀の知識基盤社会と「意」の時代 ~知・情・意の「意」とは何か?~ >>このブログ内のリンク先
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リスクマネジメント ~リスクゼロはあり得ない~

2015年03月07日 | MBA










『リスクマネジメント ~リスクゼロはあり得ない~』

(0-1)リスク = 影響 × 発生する確率
(0-2)判断と行動 = 1)逃げる・避ける、2)何もしない、3)対処する

(1)逃げる・避ける
影響: × 確率: = リスクを回避する
(2)何もしない(コスト不要)
影響: × 確率: = そのままリスクを保有する
(3)対処する
1)保険を掛ける
影響:大 × 確率: = リスクを移転する(保険を掛ける)
2)リスクを減らす
影響:小 × 確率: = リスクを低減する

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1)損失の主観的評価(価値・感情)
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2)成長するための挑戦とリスク
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3)研究仮説が外れるリスク
深く掘り下げるには、何が必要か? ~大学教育とT型人材の専門性について~ >>このブログ内のリンク先

21世紀の知識基盤社会と「意」の時代 ~知・情・意の「意」とは何か?~

2015年03月06日 | 意識






『21世紀の知識基盤社会と「意」の時代 ~知・情・意の「意」とは何か?~』
(0-1)人間の精神機能 = 知・情・意
(0-2)「意」に含まれる機能
意識(自己意識)
意図・随意
注意・不意
意外・意表(想定外)
意志・意地
意欲・得意
意思決定・決意
意向・意見・同意
意味・意義
意匠(デザイン)

(1)再帰的な主観・主体感:自分で自分を認識すること、自己意識。
(2)スリープ(睡眠中は休止する)
(3)意図・随意:制御・コントロール
(4)注意:喚起・選択・集中・持続
(5)意志・意欲:志・モチベーション
(6)得意
(7)意思決定
(8)意見・同意
(9)意味(入れ物の中身・コンテンツ・コンセプト)・意義(新しい価値・付加価値・重要性)
(10)意匠(デザイン)

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1)努力(エフォート effort)
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ダニエル・カーネマンとADHD ~心的努力(effort エフォート)について~ >>このブログ内のリンク先
2)スキルの熟達
無意識有能と熟達 ~オイゲン・ヘリゲル「弓と禅」~ >>このブログ内のリンク先
3)自己意識、自分探し
キャリア・アンカー ~キャリアの拠り所となる自己イメージ~ >>このブログ内のリンク先
自己分析や自分探しについて >>このブログ内のリンク先

コミュニケーション能力には、何が含まれるのか?

2015年03月05日 | コミュニケーション








『コミュニケーション能力には、何が含まれるのか?』

(0-1)コミュニケーションとは、相手に何かを伝え、相手がそれを受け取るすべてのこと
(0-2)コミュニケーション = 意図 + 伝える + 受け取る + 伝わる
1)意図せず伝えていることがある、2)意図が正しく伝わっていないこともある

(1)コミュニケーション = 言語 + 非言語
1)動物は言語を理解しないが、動物との非言語コミュニケーションは可能。
2)非言語コミュニケーションは、原初的であり、感情・真意が含まれ、重要な情報源。

(2)姿勢・身振り・仕草
(3)表情・トーン・沈黙
(4)服装・髪型・印象
1)第一印象、2)見た目、3)オーラ
(5)情報伝達
1)案内、2)指示、3)合図、4)警報
(6)プレゼンテーション・ディスカッション
1)意見を伝える・意見を交換する
2)反対意見の伝え方・対立の解消・合意形成
3)アイデアの創発・問題解決
(7)雑談・社交
1)雑談は議論ではない、つながりの確認
2)目的がない、まとまりがない、結論がない
(8)リーダーシップ・チームワーク
1)目的の達成、2)役割の遂行、3)連携・協力
(9)教育・コーチング・カウンセリング・コンサルテーション
1)学習・成長促進、2)陶冶・薫陶、3)問題解決
(10)敬意・歓迎・もてなし・感謝
(11)芸術的表現
芸術的コミュニケーションは、芸術家の無意識から、鑑賞者の無意識へと直接伝わる。

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1)非言語と無意識
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無意識の働き ~適応・不適応・創造・暗黙~ >>このブログ内のリンク先
2)教える‐学ぶ
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3)人間関係・集団
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集団の強みと盲点 ~人間集団の特性とは?~ >>このブログ内のリンク先

深く掘り下げるには、何が必要か? ~大学教育とT型人材の専門性について~

2015年03月04日 | 学力・リテラシー・コンピテンシー


















『深く掘り下げるには、何が必要か? ~大学教育とT型人材の専門性について~』
(0)単に、横の活動を縦にすることではない。質的に異なる作業。
(1)問題の発見・仮説の形成(これらは、論理ではなく、感性のはたらき)。
(2)掘り下げの開始・研究テーマの着手。新しいことへの希望やモチベーション。
(3)深く掘るために、広く掘る(深さのための広さ)。知識を体系化しつつ、掘り下げる。
(4)修行や基礎トレーニングのように、来る日も来る日も、単調で地味な作業を持続する、意志とモチベーション。
(5)他の人のテーマが、面白そうに見える。研究以外に、楽しそうなことがある。
(6)はたして仮説は正しいのだろうか、このまま続けても成果がなく、徒労に終わるのではないかと、不安になる。
(7)行き詰まった時に、前に進むためには、ブレイクスルーが必要。

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1)掘り下げ
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大学教育とT字型人材 ~内発的なモチベーションによる掘り下げの経験と類推・転移~

2015年03月03日 | 学力・リテラシー・コンピテンシー








大学教育とT字型人材 ~内発的なモチベーションによる掘り下げの経験と類推・転移~
1)類推・転移:1つのテーマを内発的に掘り下げる(探究する)経験が、別のスキルの習得を容易にする。
2)内発的な(現実的な必要や何かと引き換えではなく)掘り下げの経験は、大学においてしかできない。
3)仮に功利目的(外発的)であっても、内発的なモチベーションの方が優れている。

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失敗と損失のリスクを引き受ける ~投資と成長の行動経済学~

2015年03月02日 | MBA








『失敗と損失を引き受けること ~投資と成長の行動経済学~』
1)不要なリスクは避けるべきだが、リスクゼロは現実にはあり得ない。
2)損したくない・損を取り戻したいという感情によって、さらに損が拡大するリスクのある意思決定を行ってしまう(選好性の逆転)。

(1)プロスペクト理論(Kahneman & Tversky, 1979年)
同額の利得と損失を比べると、損失の主観的価値(感情)を、より大きく感じる。

(2)参照点
主観的価値は、実際の総量ではなく、参照点からの変化量で感じる。

(3)損失が発生した後
損失が拡大するリスクがあっても、主観的価値ははあまり変化しない。もし、損失を取り戻せると、主観的価値はには大きく変化する。
参照点が、損失が発生した時点に、移動しないことによる。

(4)ロスカット(損切り)
損失を取り戻せることを期待して、売却せずに長く持ち続けると、損失は確定されないが、損失がさらに拡大するリスクがある。
損切りとは、売却して損失を確定すること。

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2)投資
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