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失敗と損失のリスクを引き受ける ~投資と成長の行動経済学~

2015年03月02日 | MBA








『失敗と損失を引き受けること ~投資と成長の行動経済学~』
1)不要なリスクは避けるべきだが、リスクゼロは現実にはあり得ない。
2)損したくない・損を取り戻したいという感情によって、さらに損が拡大するリスクのある意思決定を行ってしまう(選好性の逆転)。

(1)プロスペクト理論(Kahneman & Tversky, 1979年)
同額の利得と損失を比べると、損失の主観的価値(感情)を、より大きく感じる。

(2)参照点
主観的価値は、実際の総量ではなく、参照点からの変化量で感じる。

(3)損失が発生した後
損失が拡大するリスクがあっても、主観的価値ははあまり変化しない。もし、損失を取り戻せると、主観的価値はには大きく変化する。
参照点が、損失が発生した時点に、移動しないことによる。

(4)ロスカット(損切り)
損失を取り戻せることを期待して、売却せずに長く持ち続けると、損失は確定されないが、損失がさらに拡大するリスクがある。
損切りとは、売却して損失を確定すること。

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