精神機能と能力開発:心理学―教育学―社会学

※このブログは移転しました
 移転先
 https://hidekifujita.blogspot.com/

会話の継ぎ目と相性(間合い・呼吸)

2015年05月03日 | 社会性・コミュニケーション


『会話の継ぎ目と相性(間合い・呼吸)』

1)会話では、2人同時に話すことが出来ない。
2)目に見えないマイク(発話権)の受け渡しを、非言語で行う。

3)間合い=沈黙・休止(ポーズ)
4)呼吸=発話の終了(呼気)と開始準備(吸気)

5)会話の継ぎ目に相性が現れる(テンポが良い・息が合う)
6)受け渡しがスムーズでないと、間が悪く、興ざめする。

空気と文化 ~非言語コミュニケーションと強化随伴性~

2015年04月05日 | 社会性・コミュニケーション


『空気と文化 ~非言語コミュニケーションと強化随伴性~』

(1)空気
 1)空気とは、非言語コミュニケーション。言語以外の方法で伝えあうメッセージ
 2)例:表情(顔)、しぐさ(身体)、抑揚・沈黙(声)
 3)空気(非言語)は、根源的:本心・真意

(2)空気を読む
 1)空気(非言語)は、コミュニケーションを成立させる土台となる、最も重要なメッセージ
 2)空気(非言語)は考えるものではなく、感じ取るもの
 3)空気(非言語)を読む・変える・作る

(3)文化
 1)文化とは、集団内で共有されている望ましさの規範。家族・学校・地域・会社・コミュニティ・グループ
 2)例:考え方・行動・習慣・価値観
 3)郷に入りては郷に従え。

(4)強化の随伴性
 1)望ましい行動が増加し(強化)、望ましくない行動が減少する(消去)ような、反応を受ける(随伴性)。
 2)文化とは、望ましい行動の、集団内での強化随伴性。

<関連記事>
学習とコミュニケーション ~対面指導における非言語コミュニケーションの役割~ >>このブログ内のリンク先

自閉症と雑談 ~1問2答のルール~

2014年12月25日 | 社会性・コミュニケーション


(1)自閉症と雑談
雑談とは、社交の会話。雑談には中身がない、結論がない、まとまりがない。
話をしていることに意味があり、それによって承認やつながりを確認している。
男性よりも、女性の方が雑談が上手い。

自閉症のある人は、雑談が苦手。
その理由としては、興味関心の幅が狭い、相手の心理状態をイメージすることが苦手、など。
またバロン=コーエンの「共感型(女性脳)―システム型(男性脳)」理論では、自閉症とは極端なシステム型(男性脳)。

(2)1問2答
「雑談力」は、明治大学の齋藤 孝 教授による。
質問されたことに答えるだけ(1問1答)では、会話が止まる。これでは拒絶したことと同じ。あなたとは、これ以上話をしたくない。

1問2答以上が、返しのルール。質問されたことに答えて、さらにプラスαの話題提供をすることで、雑談に発展する。

<引用文献>
齋藤 孝(2010)雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール.ダイヤモンド社
サイモン・バロン=コーエン(著)、三宅真砂子(訳)(2005)共感する女脳、システム化する男脳.NHK出版