精神機能と能力開発:心理学―教育学―社会学

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会話の継ぎ目のタイミング(間) ~話の面白さ(興)と呼吸のリズム~

2015年05月13日 | コミュニケーション




『会話の継ぎ目のタイミング(間)~話の面白さ(興)と呼吸のリズム~』

1)会話では、2人同時に話すことが出来ない。発話権の受け渡しを、非言語で行う。
2)発話では、肺に息を吸い(吸気)それを吐きながら(呼気)声帯を振動させ、その原音を口腔と鼻腔で共鳴させ、舌の操作で言語音を作る(調音)。
3)発話終了(呼気を止める)→ 発話準備(吸気してから、呼気を開始する)
4)話が盛り上がると、息があい(呼吸のタイミング)、短時間で(間髪入れずに)発話権を交代する。
5)会話の継ぎ目のタイミング(間)が、話の面白さ(興)と呼吸のリズムを作る。
6)この「間」を外すと、盛り上がっていた気分が醒めてしまい、呼吸のリズムが狂う。
7)聴き手の予期が(意図的に)外されて、面白さで緊張が弛緩し、息が噴出するのが「笑い」。

<関連記事>
会話の継ぎ目と相性(間合い・呼吸) >>このブログ内のリンク先

コミュニケーション能力には、何が含まれるのか?

2015年03月05日 | コミュニケーション








『コミュニケーション能力には、何が含まれるのか?』

(0-1)コミュニケーションとは、相手に何かを伝え、相手がそれを受け取るすべてのこと
(0-2)コミュニケーション = 意図 + 伝える + 受け取る + 伝わる
1)意図せず伝えていることがある、2)意図が正しく伝わっていないこともある

(1)コミュニケーション = 言語 + 非言語
1)動物は言語を理解しないが、動物との非言語コミュニケーションは可能。
2)非言語コミュニケーションは、原初的であり、感情・真意が含まれ、重要な情報源。

(2)姿勢・身振り・仕草
(3)表情・トーン・沈黙
(4)服装・髪型・印象
1)第一印象、2)見た目、3)オーラ
(5)情報伝達
1)案内、2)指示、3)合図、4)警報
(6)プレゼンテーション・ディスカッション
1)意見を伝える・意見を交換する
2)反対意見の伝え方・対立の解消・合意形成
3)アイデアの創発・問題解決
(7)雑談・社交
1)雑談は議論ではない、つながりの確認
2)目的がない、まとまりがない、結論がない
(8)リーダーシップ・チームワーク
1)目的の達成、2)役割の遂行、3)連携・協力
(9)教育・コーチング・カウンセリング・コンサルテーション
1)学習・成長促進、2)陶冶・薫陶、3)問題解決
(10)敬意・歓迎・もてなし・感謝
(11)芸術的表現
芸術的コミュニケーションは、芸術家の無意識から、鑑賞者の無意識へと直接伝わる。

<関連記事>
1)非言語と無意識
言語とコミュニケーション ~非言語情報の役割~ >>このブログ内のリンク先
電子メールやSNSのトラブル ~非言語情報の不足と認知的反芻~ >>このブログ内のリンク先
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2)教える‐学ぶ
アクティブ・ラーニングのねらいと成否の鍵 ~学習活動への参加と動機づけ~ >>このブログ内のリンク先
教授-学習パラダイムの新旧 ~情報化されないもの・最も大切なもの~ >>このブログ内のリンク先
3)人間関係・集団
人間関係における、与えること(Give)と受け取ること(Take) >>このブログ内のリンク先
集団の強みと盲点 ~人間集団の特性とは?~ >>このブログ内のリンク先

人間関係における、与えること(Give)と受け取ること(Take)

2015年02月19日 | コミュニケーション


『人間関係における、与えること(Give)と受け取ること(Take)』
1) 与えあい・互恵・互助 (Give and give)
2) 求償(Give and take)、返報 (Take and give)
3) 取りあい・奪いあい (Take and take)
4) 与える一方 (Give and give)、受け取る一方 (take and take)

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集団の強みと盲点 ~人間集団の特性とは?~ >>このブログ内のリンク先
人間集団に働く2つの要因 >>このブログ内のリンク先
人を動機づけるのは人 ~人のためであり、自分のためでもある~ >>このブログ内のリンク先

電子メールやSNSのトラブル ~非言語情報の不足と認知的反芻~

2015年01月12日 | コミュニケーション


(1)対面
非言語情報には、感情や真意、本音が含まれる。これは、コミュニケーションの重要な情報。

(2)電子メール
非言語情報について、情報不足の状況が生じる。(顔が見えない、音信のない期間)
その情報不足を、認知的な反芻(rumination)で補い、不安や疑心暗鬼を生むことがある。
メールの返事はできるだけ早く、顔文字(*^-^*)(^_^;)を添えるのも効果的。
※ 顔文字=表情 → 感情 → 非言語情報

言語とコミュニケーション ~非言語情報の役割~

2015年01月01日 | コミュニケーション


(1)言語とコミュニケーション
動物は言語を使わないが、人間は言語を使う。
しかし、人間のコミュニケーションでも、すべてが言語によって行われるのではない

(2)非言語情報
人間のコミュニケーションでも、言語情報の割合は相対的に低く、非言語情報の役割が大きい。
非言語情報とは、音声の抑揚、沈黙、表情、視線、身振り、姿勢など。
非言語情報に、話し手の真意や本音、感情が含まれる。

自閉症では、この非言語情報の解読を苦手とする。そのため、言語情報のみ(文字通り)の意味で捉えてしまう。
また、言語能力の高い自閉症では、非言語情報を言語情報から推論している。(定型発達では、非言語情報は直観的に理解する)

(3)電子メールの顔文字 (*^-^*)
電子メールは、テキスト情報のみ(言語情報のみ)のコミュニケーション。非言語情報が脱落している。
そのため、書き手の真意が伝わりにくく、思いがけない誤解が生じることがある。
そこで、顔文字 (*^-^*) (^_^;) で非言語情報を表現して、それを添えるといった工夫をする。