精神機能と能力開発:心理学―教育学―社会学

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類似した認知・行動特性の判別アセスメント

2012年09月30日 | 学会発表

<学会発表>
日本LD学会第21回大会 2012年10月6日~8日(仙台)

発達障害の類似した認知・行動特性の判別アセスメント
~さらに妥当な理解と有効な支援に向けて~

  • 類似した特性が異なる基礎要因から生じており、異なる支援アプローチを必要としている
  • ケアレスミス:①エラーモニタリング(LD)、②心的努力・エフォート(ADHD)
  • 行動抑制:①反応(意志)決定(ADHD)、②運動(実行)抑制(ODD/CD)
  • 大域的知覚:①前注意処理(LD)、②弱い中枢性統合(自閉性障害)

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新たな支援パラダイムの創出に向けて~支援の共用化~

2012年09月30日 | 学会発表

<学会発表>日本特殊教育学会第50回大会 2012年9月28日~30日(つくば)

新たな支援パラダイムの創出に向けて
~誰もが支援を受け続ける生涯学習社会~

  • インフォーマルな学習の公式化
  • 知識基盤社会の新しい能力(OECDキー・コンピテンシー)
  • 社会人基礎力
  • 企業内研修・自己啓発
  • 生涯学習

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持続的遂行テスト(CPT)

2012年09月12日 | 検査課題

<検査課題>
<発達障害(ADHD)>
持続的遂行テスト(CPT:Continuous Performance Test)

  • 長時間(10~15分)
  • 単調作業に従事
  • 標的は、特定刺激(アルファベットの「X」など)や、特定の刺激系列(「A」の次の「X」など)
  • 標的の出現に対して警戒する状態を、長時間持続させる
  • ストレスフルな検査

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トップダウンとボトムアップ(刺激定位、選択的注意)

2012年09月09日 | 注意制御

<発達障害(ADHD)>
<注意制御>

  • 選択的注意とは、妨害刺激を無視し(抑制し)、標的刺激に注意を向ける(探す)こと
  • 環境内の目立つ刺激、面白そうな刺激など横道にそれずに、頭の中の(表象された)目標(目的)に向けた行動を行うこと
  • トップダウンとボトムアップの相互作用として実現している
  • トップダウン…目標(目的)に基づく制御(目標志向)
  • ボトムアップ…環境内の顕著な刺激に引きつけられる(刺激駆動)
  • トップダウン…意図、意志、心的努力
  • ボトムアップ…努力不要

※ ADHD児の注意転導性とは、トップダウンの不足をボトムアップで補っている(円環的関係)現象


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論文のタイトル・要旨・キーワード・トピックセンテンス

2012年09月04日 | アカデミック・スキル

<アカデミック・スキル>
論文のタイトル、要旨、キーワード、トピックセンテンス

  • パラグラフ・ライティング
    学術論文では、1つの話題(トピック)ごとに、段落(パラグラフ)を変える
  • 段落(パラグラフ)の話題を1文で表した「トピック・センテンス」が必要
  • 要旨とは、トピックセンテンスの要旨
  • キーワードはトピックセンテンスに含まれる
  • タイトルとはキーワードを1つにまとめたもの

Title


発達障害とは~当たり前のことが出来ない障害~

2012年09月03日 | 発達障害(全般)

<発達障害(全般)>
発達障害とは~当たり前のことが出来ない障害~

  • 知的能力の全般的な遅れがない
  • 特定の能力を習得することの障害(学習能力障害)
  • 特定の能力とは
    1) 学習障害(LD)…読み・書き・計算
    2) 注意欠陥/多動性障害(ADHD)…
    努力を要する動機づけ(達成動機、心的努力)の自己調節→注意力、行動抑制
    3) 自閉性障害…
    非言語的意図の共有、共同注意、想像力

  • 中枢神経系の機能不全に原因があると推定される
  • 学習能力障害=努力しても身に付けることが困難
  • 努力不足や好き嫌い、怠慢、反抗的態度などが原因ではない

  • 知的能力の全般的な遅れがないため、障害があるようには見えない
  • 多くの人にとり当たり前のことが出来ないという困難な状態を追体験して理解することが難しい
  • 理解されにくい(誤解を受けやすい)障害
  • 扱いにくい児として虐待をうけることも多い

  • 支援対象として社会的に認識されることが遅れていた障害の1つ
  • 平成17年に発達障害者支援法が施行され、法的根拠をもつようになった

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