1リットルの涙~最終話~と。

2005年12月21日 | エンタメ
本題に入る前に亜也さんの詩を紹介したい。

小さな心で 小さな花を
あなたは うけとってくださいますか
小さな手で 小さな愛を
あなたはうけとってくださいますか (文字盤で)

この詩に今回のドラマの重要なポイントがあると実感した。
昨日、原作「1リットルの涙」と母の手記「いのちのハードル」を再度読んでいた。実際に母である木藤潮香さんは献身的に亜也さんを支えていた。名前からして、潮の香り=海(大海原の如く)とってもとっても広い心の持ち主の方と勝手に推測した。この物語にない壮絶なドラマがあったのだ。家族は無論、医師、家政婦と様々な葛藤が実際はあった。転々と病院を変えてある医師から見離されていた。ここはドラマで最終回に麻生が医師の卵に忠告する場面と脚色されていると想像する。実際にドラマにはいない麻生君と家政婦。この家政婦がとっても良い人もいれば、亜也さんのお尻を叩いた家政婦もいると手記にある。とにかく母と亜也さんの10年間が克明に書かれているが、正直真似なんてとても出来ない。実際に家族に居たら病魔と一緒に戦うのだろうが良くこの木藤潮香さんが医師、家政婦と協力し頭を下げ時には声を荒らげて喧嘩もしたそうだ。これをドラマにしてはと脚本家が、違う視点で我々に訴えかけてくれた。ただ間違いないのは原作もドラマも「生きることの大切さ」「勇気」「愛情」「努力」「健康であることの尊さ」「障害であっても前向きに生きる様」等色々な問いかけをしてくれた。この本を読まれた方、ドラマを見られた方もきっと感動されたと思う。その裏には壮絶で献身的な親子の愛が存在している。「感動」・・・一体何を持って感動したか、されたかは人それぞれで良いと思うけれど、あれだけ頭のいい亜也さんが段々身体が不自由になる。頭は人並以上なのに身体がついていかない。でも心の広さ、暖かさは少なくとも健常者である私には真似が出来ず頭の下がる思いでずっとこの1リットルの涙を見続けた。亡くなられて17年経ち、ドラマ化されて映画にもなった。そして我々に一番身近なテレビというメディアで忘れかけていた「本当の愛情」「生きることの尊さ」を改めて実感した。いい役者がこのドラマに出たことと、スタッフの方に感謝したい。ある人の言葉にこんな言葉がある。「気がついた時がスタート」だと。中々時間が経過してしまうと人は記憶が薄れて行く。(当事者でない限り)でもこれは実話でしかもこの「脊髄小脳変性症」という病気の根治は未だない。しかし、気が付いたことが僕の中には沢山あった。今から僕に出来ること、しなければならないことを始めたいと思う。今年最高のドラマ、いや、ここ数年のドラマの中では僕の断然トップ1である。当たり前を当たり前と思わず苦しい人、悩んでいる人が側にいたら助けて上げられる位の気持ちを大切にして今からこのドラマ、本に習って人生悔いのないよう過ごして行きたい。





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51 コメント

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Unknown (きゅきゅ)
2005-12-21 06:20:34
あじめまして。トラバありがとうございました。

トラバを承認制にしたからか?サイドバー表示が文字化けしてしまっていて、申し訳ないです。

私は、仕事柄、亜也さんと同じ病気の方をはじめとして、色んな障害を持つ大人・子供と関わります。色んな人がいます。勉強になります。

亜也さんの日記は、悩み落ち込みながらも、「前向き」である事に本当に驚かされたし、「ハッ」とさせられました。

どう生きるかの答えはなかなか見つかりませんが、「前向き」に生きたいと、そう思います。
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Unknown (フリル)
2005-12-21 10:05:51
はじめまして

トラバ ありがとうございましたっm(_ _)m

ほんの少ししか 1リットルについて書いてないのに

恐縮です・・・

1リットルの方はずいぶん前に読んでました

が いのちのハードルは まだ読んでないんですよぉ

今度是非買って読んで見ます

私は美容師ですが 障害者&お年よりの方の訪問美容も やっています

こんなはずではなかった・・・

と 利用者様は言われる事が多いです(T.T)

色々生き方について考えさせられてます



オガチャンさん

少し読ませて頂きましたが 熱いですねぇ

又遊びに来ます
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Unknown (かむり)
2005-12-21 10:14:27
読ませていただきました。

私は本は読んだ事なく、ドラマだけだったので、ドラマには描かれてなかったバックグラウンドの一部をあなたのブログで知りました。



結果というのは8割型結果に繋がるまでの経過にあると思っています。

なにかをして、それが成功であったか失敗であったか、その目標に向けての計画と行いで決まる物だと考えています。



よく考えれば、人生が良かったか悪かったかなんて、死んだ後じゃ分かりません。

死ぬまでの期間、どう生きられたかに様々な意味があり、経験や思いがあるということを改めて実感させられました。
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こんにちは~ (くぅ)
2005-12-21 10:18:31
TBありがとうございます。



おっしゃるとおりですね。

当たり前と思っていた “当たり前のこと” に感謝ですね。

それに気がついた今が 「スタート」 なのですね。



テレビでしか見てないのですが、機会があったら本もぜひ読んでみたいと思います。
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はじめまして♪♪ (mikan☆)
2005-12-21 11:39:35
トラックバックありがとうございました●´‐`●

アヤさんの言った言葉には勇気づけられましたよねッ!!!病気に負けずに、強く生きていた!!!アヤさんはとっても強い、人の心を動かせる人だと思いました。

最終回になってちょっと寂しい>_<

(1リットルの涙)の本買おうかなッ↑↑

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コメントありがとうございます。 (オガチャン)
2005-12-21 12:53:52
■かむりさんへ

私もそう思います。弱肉強食の世界は結果第一主義と良く言われます。何でも結果、数字と言えどもその過程をしっかりと見据えていないと同じ失敗を繰り返したり、何の目標に自分の立場があるのか?機械ではない。我々は人間だから。そこに生きる意味があると思います。私は野球が好きでブログの大半が野球の話題です。そこにはプロだから結果主義と唄っているものの、必ず反省コメントもしています。プロだって過程を見据えなければダメだと。

■mikan☆さんへ

確かにこの番組や本で大きく心を動かされた方は多いでしょうね。ただこの番組が終って数ヶ月経っても今日のように居られるか?そこで人の生き方別れ道が出来ると思います。私もその一人。でも勇気づけられて一人として毎日、毎日思うこと、考えることはしていきます。きっと自分にも相手にも役に立つことを信じて。

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はじめまして (きょきょん)
2005-12-21 13:16:15
はじめまして

トラバ ありがとうございました



もし、わたしが亜也さんと同じ立場だったとしたら

前向きに考えることが出来ただろうか?

人生、何が起こるかわからないので決して他人事のようにも思えませんよね。

亜也さんの詩も読んでみたいです。

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きょきょんさんへ (オガチャン)
2005-12-21 13:21:21
コメント有難うございます。

>もし、わたしが亜也さんと同じ立場だったとしたら



これは視聴者や読者なら大抵考えることだと思います。

僕もそうです。

簡単に頑張るとか、戦います。なんて安易な立場で言えないですよね。ただおっしゃる通り他人事ではない。人の痛さを知る(病魔とかだけではなく)ってことが大切ですよね。
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Unknown (ルル)
2005-12-21 14:12:25
コメント、ありがとうございます。



こちらで、ドラマでは描かれてなかった部分を

読ませていただきました。

潮香さんが亜也さんを看ていた年月を

思うと、想像も出来ないような苦労だっと思います。お母さんは素晴らしい方ですね。



このドラマを観て、本当に良かったと思います。
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はじめまして♪ (シロ)
2005-12-21 14:27:08
TBありがとうございます(*´∀`*)

きっとこのドラマを通じて原作にも興味を持った人(わたしも含め)たくさんいるんじゃないかと思います。そしていま「普通」に生活している自分達がこんなにも幸せなんだとも気付かされました。一人一人がこの気持ちを噛み締めて生きていけたらなと思いました。

「1リットルの涙」と一緒に「いのちのハードル」も読んでみます☆
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