想像を絶する松井秀喜という男。

2006年11月26日 | 松井秀喜

なかなか書き出しが見つからない。
なんでだろう?・・・・・・・・・
松井の記事なら常に頭はフル回転するのだが。昨年の大型契約から日本ファンのみならず、ニューヨーカーまで虜にした55番。
今季の活躍が大変楽しみな桜咲く時期から新緑にかけて松井が今まで生涯味わったことのない怪我を経験。孤独なリハビリ、心の中での葛藤、そして復帰と。それは今までも多くを勝手に書いてきた。ただあの「粉砕骨折」という厄介な骨折。はじめて見たレントゲン写真に絶句した。T字型6cmの金属プレートにボルトが7本も入っている。その時期に「一生入れていても大丈夫なんだって」なんて復帰前に言っていたけれど。なんであんなに淡々と笑顔であの時言えたのか?全てを担当医メルビン・ローゼンワッサー先生に託し、リハビリの先生に託し、自分を信じて生きていたのだ。
マスコミは松井の復帰はないと言い、トーリ監督も松井の復帰は懸念し、今の戦力で充分と語っていたのは知っていたが、55番はこの今季必ず帰ると自分自身に約束していた。それは単純に野球が好きだから。ファンが待ってくれているから。
彼の信念はそう易々と変わることはない。
復帰戦のあのスタンディングオベーションに今までの孤独で辛い日々が、その瞬間でかき消された。
プロの選手は野球のみならず人と同じことをしていたら生きていけない、勝ち残れない、長嶋さんも深夜日付が変わってから暗闇で黙々とバットを振った。
きっと、もっと松井も想像を絶する試練に耐えてきたのだろう。でもファンにはそんな素振りは微塵も見せない。人はついつい弱きになったり、落ちこみもする。彼もそうだった。
でもなんとかして目の前の壁を乗り越える術を知っているし、知らなくとも「なんとかしよう」と考え、行動する。
彼を見ていると勇気とか忍耐とか、そんな言葉よりも、単純にヒーローだと思う。それは特に精神的な癒しみたいなものが俺には感じられる。そのヒーロー像を見ることで松井選手に何か教えを貰う気がする。
語り尽くせない彼の勇姿、スピリット。
今、彼は何をしているのだろう?といつもワクワク、ドキドキさせられる俺の中ヒーローそのものである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿