曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

いよいよです・・・

2018-10-02 | 絵  ①日本画
10月になりました。 11日からいよいよグループ展、「オール青山美術展」が始まります。 今日午前中に作品の梱包を終えて、クロネコ便で発送手配を済ませました。

昨年は作品のみの参加で、搬入、搬出作業や受付当番もできず、心苦しかったのですが、今年は娘の都合がついて夫と一緒に留守番してくれることになり、少しは手伝いができる、とホッとしています。 校友たちとの再会はもちろん、皆さんの一年の精進の成果である作品を拝見するのがとても楽しみです。 今年も沢山の刺激を受けることができるでしょう。

実を言うと、この半年くらい絵が描けずにいます。 感動がないのです。 それでも、今年のグループ展に出品したい作品がありました。 「野仏」です。 何年か前、県西方面にスケッチに出かけた折に惹かれた石仏をもとに描いたものです。 何故その時石仏を描く気になったのかわかりません。 ただ、パネルに貼った和紙に、余った絵の具を、下地として何色か塗っておいたものを見ているうちに、描いてみたくなったのでした。

この絵を描き上げて何日もしないうちに、古い友人の奥様から彼の死を知らせる電話がありました。 彼とは小学校の4年生から6年生まで同じクラスで机を並べ、中高も同じ学校に通いました。 卒業後はそれぞれ違う大学に進み、その後、還暦記念で始まった高校の同期会で再会し、以来私の個展やグループ展に欠かさず顔を出してくれました。

また、函館に住む友人とは絵手紙が縁でお付き合いが始まり、おおらかで優しいお姉さん夫婦のもとに遊びに行くとような感覚で何度も函館にスケッチに行きお世話になりました。 そんな温かな彼女のご主人が一昨年天寿を全うして亡くなりました。 

また、東京に出勤する夫を駅まで車で送った後、利根川沿いの土手を散歩していた時に知り合った散歩仲間の彼。 奥さんも交えて家族ぐるみの付き合いをしていたのですが、昨年あの世に旅立ちました。 ご夫婦共に地元の人で、この地のことを色々教えてもらいました。

3人の男性はみな私の人生を豊かにしてくれた人たちでした。 そんな彼らにこの絵をささげたいと思っています。


B2 (728 x 515)




 
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