キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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東京都写真美術館へ

2010年03月28日 | アート
寒の戻り。
まるで2月のような寒さ。
午前中、散歩。
その後、東京都写真美術館へ。
「ジャンルー・シーフ写真展」と、「森村泰昌展 なにものかへのレクイエム」を観る。


◆「ジャンルー・シーフ写真展」

・つれあいが激賞したイヴ・サンローランの写真。
 面長の知的な風貌に黒ぶちメガネ。
 ぴったりとした黒のタートルネックのセーターに、細身の黒いパンツ。
 長い手足。
 大きくて形の良い手、足元は裸足。
 “インテリジェンス”が人間として実体化したかのような飛び切りクールな写真。
 彼が作る服よりもまず、彼本人がカッコイイ。

 シーフは人物写真家として有名な人だが、実は風景写真の方がより素晴らしいかもとちょっと思った。


◆「森村泰昌 なにものかへのレクイエム展」

 とにかく森村の感性が好きだ。
 「何で“似ている”ってことはこんなに面白いのか」と言ったのは南伸坊。
 森村の作品を観るたびにこの言葉を思い出す。
 今回は映像作品が多くて楽しめた。
 いきなり2Fのホールで上映されている三島由紀夫になりきっての演説で笑ってしまう。
 何かを演じるときは照れずに思い切りやることの大切さ。
 彼にとってマリリン・モンローは真・善・美のアイコンなのだと気付く。


遅い昼食は、恵比寿ガーデンプレイスの地下の海南鶏飯食堂で取った。