「散るぞ悲しき」 梯久美子著 (新潮社刊)
映画「硫黄島からの手紙」のパンフレットに寄せられた文章で、最も私の胸を打ったのは梯久美子氏のものであった。
ほんの短いワン・センテンスにも、栗林中将や彼の地で亡くなった英霊たちへの深い愛情と共感が溢れていた。
栗林を演じた俳優の渡辺謙も、撮影中この本を何度も読み返したという。
一読し、映画よりもなお悲惨な阿鼻叫喚の地獄が彼の地にあったことに驚きと深い悲しみを覚え、同時に栗林のような人物がかつてこの日本に存在したことを心から誇りに思った。
彼のような知性と教養を持ち人格高潔な人間の命を奪った日本の軍部および戦争を、深く憎悪せずにはいられない。
日本人として、硫黄島での激戦について全く知らずに今まで生きてきたことを恥ずかしく思う。
映画「硫黄島からの手紙」のパンフレットに寄せられた文章で、最も私の胸を打ったのは梯久美子氏のものであった。
ほんの短いワン・センテンスにも、栗林中将や彼の地で亡くなった英霊たちへの深い愛情と共感が溢れていた。
栗林を演じた俳優の渡辺謙も、撮影中この本を何度も読み返したという。
一読し、映画よりもなお悲惨な阿鼻叫喚の地獄が彼の地にあったことに驚きと深い悲しみを覚え、同時に栗林のような人物がかつてこの日本に存在したことを心から誇りに思った。
彼のような知性と教養を持ち人格高潔な人間の命を奪った日本の軍部および戦争を、深く憎悪せずにはいられない。
日本人として、硫黄島での激戦について全く知らずに今まで生きてきたことを恥ずかしく思う。