言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

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2018年03月11日 | Weblog

もうすぐ消えゆく生命の灯火
そのぬくもりに触れることが
どうしても できなくて

幼いあの日 逃げ出した
ほろ苦い 思い出
結局 何も変わっていないね

怖くて すくんでしまうの

どうか わらっていて
しょうがない子だ と
あの日のように また
どうか わらってください

開かない目で 見つめて
こけた頬を 揺らして
か細い指先で 撫でて
あの日のように また
どうか どうか
行き場のなくした手を
やさしく 包んでいて