難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

バス搭載用磁気ループの試聴実験

2011年02月09日 18時37分06秒 | 機器について
磁気ループのの製造・販売する会社から、バスの車載型磁気ループの試聴の立ち会いが依頼されている。

これは同社が厚生労働省の障害者支援機器開発事業に応募して選定されたものだ。

難聴者はバスのアナウンスは聞こえず、また文字表示も見えにくいと降りる停留所が分からず、乗っている間中不安がある。
バスのアナウンスが磁気ループで鮮明に聞こえたら朗報だがいくつもの課題がある。

バスは郊外や市街地のさまざまなところを走るが電車の架線の近くなどあるいは何かの施設によりTモードにした補聴器にブーンという雑音が入る恐れがある。
また車内の一部にしか磁気ループが張られないのではその位置に乗車できるか分からず意味がない。

それで補聴器、人工内耳の利用者団体にちゃんと聞こえるかどうかの評価の協力を求められたのだ。

バスに搭載できる磁気ループが開発されれば、交通バリアフリー法に基づき、路線バスも観光バスも全国に普及する可能性がある。
低床バスやノンステップバスは車いすの障害者の粘り強い運動で全国に普及した。停留所の文字表示は京都のろう者が京都の市バスに要望したのが最初と言われている。
バスの磁気ループは難聴者の要望で実現したい。

バスの次は電車などの車両だが交流モーターが強力な雑音発生源となる。これはもっとハードルが高い。

ぜひ、バスの磁気ループは多くの方の参加が期待される。


ラビット 記

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