難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

「新奉仕員」の役割

2009年08月20日 19時11分18秒 | 要約筆記事業
090820-122250さと芋畑.jpg全要研の「要約筆記奉仕員の今後のあり方について」報告書が5月20日付けで発表されて、今年の全要研集会の分科会でも取り上げられた。
報告書は全要研のサイトにもでている。
http://www.normanet.ne.jp/~zenyoken/katudo/reportarikatanew.pdf

今まで要約筆記奉仕員の活動してきた方は、
今までの活動(A)から要約筆記の活動(B)を引いた残り(C)が今後の新奉仕員に期待される活動(D)になると思われているのではないか。
(C)=(A)-(B)
(D)=(C)

しかし、社会に1300万人も難聴者がいて、みな支援を受けられない現状があり、活動範囲はもっと広いはずだ。
(D)>(C)+α (α≠0)

新奉仕員が地域に散在する難聴者と社会資源に「つなぐ役割」を持つとすれば、「新奉仕員の役割」は難聴者と要約筆記関係者だけで決められず、その地域の社会資源とのネットワークの中で浮かび上がってくるのではないか。

そうすると多様な活動が予想されるし、新奉仕員「養成」カリキュラムも柔軟性をもたねばならない。
しかし、人の支援に係わる以上、対人支援の技術は重要だ。自分から権利の主張が出来ない難聴者に対しては権利擁護の視点は落とせない。


ラビット 記
写真は、さと芋畑