難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

セミと人工内耳

2009年08月15日 13時39分03秒 | 人工内耳
090814-080934.jpg通勤途中で、蝉が鳴いているのが分かるようになった。
チチ、ジ、ジと聞こえるのは蝉の鳴き声とが分かったかららだ。
歩道を歩いていると車の走行音や靴の音などいろいろ聞こえるが蝉の声はそれを突き抜けてくる。

人工内耳をしたばかりの時、犬の吠える声はギギー、ガガとしか聞こえないが犬を見るとワンワンと聞こえるのが不思議だった。

蝉の鳴き声も犬の吠える声も脳には届いているのだ。ただ、それが何を意味するのかがわからないだけだろう。

人工内耳をするということはある種のフィルターのかかったオン(音)を聞くので、そのフィルターのオンが何かを理解しなければならない。
なので人工内耳はとにかくオンを聞くことが大事だ。人工内耳の訓練に、自分で声を出して本を読む「音読」が推奨されるのも、そのオンが何かを理解するために自分で発声した声を聞くのが一番だからだ。

オフィスで、聞こえるチ、チ、ジージーとしか聞こえない音も何かの音なのだがそれが分かればそのように聞こえるのだろう。プリンターの音はカタカタとか。コピー機の紙の出る音は聞いたことがないのでイメージできないが。


ラビット 記