goo blog サービス終了のお知らせ 

難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

ここがNHKホールかあ。学校の修了式の会場。

2011年05月14日 13時03分46秒 | 東北地方太平洋沖地震

午前中の会議の後、Y公園まで歩いてきた。
先週の盛岡と大船渡市を訪問したそのショックが癒えていない感じたからだ。

社会福祉コースの学校の修了式が予定されていたNHKホールがあった。地震で天井が欠落したりして会場が変更になった。

大船渡市では命からがら生き延びた難聴者に会えたこととそれまで十分な支援ができずに申し訳ないという気持ちと現地の要約筆記サークル会長が「ヘルパーや看護師などが患者や利用者を一人助け、もう一人助けようとして亡くなった方が多い、専門職として亡くなっている。」と聞いたことが心の澱になって沈んでいる。

昨日の全国集会でこの気持ちが少しは軽くなったかと思うとそうではないみたいだ。もっと頑張らなくちゃという気持ちがある。


ラビット 記

5.13全国集会の堂本前千葉県知事のコメントについて

2011年05月13日 19時31分30秒 | 東北地方太平洋沖地震
堂本氏は、千葉県で全国初の障害者差別禁止条例を制定したときの知事で、無数のタウンミーティングを手話通訳付きで開いたと「自慢」していた?が要約筆記を用意していたとは言わなかった。
聴覚障害者は手話を理解する人だけではないということを未だに理解していないのが残念。

推進会議の委員として全難聴の委員の話を何度となく聞いているはずだ。

聴覚障害者6団体がこの全国集会を成功させたが今後ますます発展させるには、我々自身が聴覚障害や手話にたいする考え方を止揚する必要がある。

聴覚障害の本質の一つは音声と音が聞こえないということだ、手話は言語ということの中には聞こえる人との平等という意味があるがこのことにより、手話を使う人と使わない人との分断が持ち込まれては意味がない。

言語に手話が入る場合、言語は一般の言語を指すのではなく、音声言語のことを指している。あれこれの英語や日本語の民族ごとに使われいる言語のことではない。音声言語を使うことと手話を使うことは対等であるということだ。従って音声言語を手話で理解することと、要約筆記で理解することは対等だ。
障害者権利条約の合理的配慮とは個々の障害者に差別をなくす仕組みのことを指す。
手話を母語とする人には手話を、要約筆記が必要な人には要約筆記を、補聴器で聞きたい人は補聴援助システムを要するということだ。

もう一つの理解は、聴覚障害者は関係性の障害を持つということだ。聞こえの障害のために地域で暮らしていても職場でも人との関係が疎遠になる、密接な人間関係が築けないという障害を持っている。家族との関係すら危うい。
これはろう者も難聴者も変わらない。盲ろう者もおなじだ。

三つ目はこの二つの障害が外から見えないということだ。そのために気づかれにくく、理解を遅らせている。これも聴覚障害の特質だ。

聴覚障害の本質はろう者、難聴者、盲ろう者で同じだ。ニーズが異なるだけでそれを実現するために合理的配慮が必要なのだ。


ラビット 記

情報・コミュニケーション法整備を求める全国集会開催中!

2011年05月13日 14時05分24秒 | 東北地方太平洋沖地震

読売ホールで、WeLoveコミュニケーション法整備をもとめる全国集会が開催中。

デモの参加者数は700人と石野対策部長から報告。

谷博之民主党PT責任者、田中智子日本共産党参議院議員、自民党加藤紘一議員が挨拶。

パネルディスカッションは、小中対策本部事務局長、堂本睦子元千葉県知事、藤井克徳JDF幹事会議長が報告。

聴覚障害者6関係団体で開催。

東北被災地の地デジ 難聴者は?

2011年05月11日 19時16分05秒 | 東北地方太平洋沖地震

昼のテレビを見ていたら、黒いバーのところに被災地で・・という文字が見えた。
東北のアナログ放送打ち切り(地デジ移行)は遅らせることになっている。
被災者に簡易チューナーを配布するというお知らせのようだが、アナログテレビを地デジチューナーで見ることを推奨しているのか。

難聴者の場合、テレビ放送の視聴には字幕放送が必要だ。このテレビを見るために地デジチューナーあるいは地デジテレビが必要ということを啓発しないと。

アナログテレビで見ていた人は字幕放送が見られない。地デジチューナーで字幕を見られることも知らないのではないか。
被災者支援と災害防止策を兼ねてもっと知らせないといけない。

ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
総務省 地デジチューナー支援実施センターは、東日本大震災等で一定以上の被害又は避難勧告等を受けた世帯に対する新たな支援(以下、「被災世帯支援」という。)の申込受付を平成23年5月13日から開始します。
http://bit.ly/iXCBo7



まったく聞こえなくなってしまった方に。

2011年05月11日 19時02分18秒 | 東北地方太平洋沖地震
お友だちがまったく聞こえなくなってしまわれたのですね。
いちど会いたいと思いますがいかがですか。
そういう方には何人もお会いしていますが
すべて筆談でお話します。
筆談ボードも持っていきます。
どちらの方でしょう?Cなら来週なら16、17日あたり。
K駅の馬車道でも、居酒屋でも・・・

一般に行われている手話講習会は健聴者向け手話講習会で、その他に中途失聴・難聴者向け手話講習会とがあります。
中途失聴・難聴者向け手話講習会は、手話を学びながら
聞こえない自分と向き合うことを援助するところです。
K市にある障害者Tスポーツセンターで、
東京都中途失聴・難聴者向け手話講習会が始まっています。
東京都主催ですから無料です。

お友だちと一緒に手話を学べば楽しい話が出来そうですね。
筆談で、飲みながらバカッ話しも出来るし。


身近なところに失聴者はいる。

ラビット 記

「岩手県大船渡市聞こえの会と交流」が報告される。

2011年05月11日 01時24分18秒 | 東北地方太平洋沖地震
全難聴は、5月6日、7日と、岩手県第二次支援活動を行い、7日に岩手県聴覚障害者対策本部、視聴覚情報センターと意見交換を行った。8日には、岩手県大船渡市聞こえの会と岩手県中途失聴・難聴者協会との意見交換会を行った。
東北被災県はそれぞれが被災状況も難聴者協会や要約筆記者の組織、障害者自立支援法に基づくコミュニケーション支援状況もまちまちであり、難聴者への支援方策も異なる。。

岩手県は、宮古市、釜石市、大船渡市など沿岸部の被害が一番ひどい。難聴者協会の会員は多くは盛岡市に集中している。何人かの会員は県内に散在するが、大船渡市は「大船渡市聞こえの会」という難聴者協会の会員が中心になって難聴者の組織が進んでいる。会員数は35名で、大船渡市の人口4万人を東京都の人口1200万人に当てはめると、難聴者協会の会員数は10500名になる。

この日の交流会が、大震災後初めて会員が集まる場となった。
会場に向かう車中でどのように進行するか迷ったが、やはり一人ひとり胸のうちにあるものを出して頂くことが一番必要と考えた。現在の生活に対する不満、地震の発生した時の状況、行政の対応の要望など人それぞれのものがあるだろうが、それを話すことが大事だ。

会員の方とは初対面なので、雰囲気をほぐすためにホワイトボードに2人ほどの下手な似顔絵を書くと、皆が笑っていた。笑い顔が出れば何とかなる。

会場には磁気ループがあると聞いていたが、赤外線補聴システムが持ち込まれた。大きなラックに入ったアンプとミキサー、受信機20台ほど。相当高額なものだが10年前に要望して施設に導入してもらったという(写真参照)。
この会の力は侮れない。高齢者向けに補聴器の給付制度もあるのだ。35人もいれば強力な組織になる。何しろ東京で1万人に相当する。
http://bit.ly/ihBeY2
http://bit.ly/mtsLlg


ラビット 記

松島基地の戦闘機とNHKの字幕 #jimaku

2011年05月09日 21時19分55秒 | 東北地方太平洋沖地震
会議の帰り、「自衛隊松島基地の戦闘機が全部流された、高いんだよね、100億まで行かないけれどそれに近い、20機くらいでは、」と。

「トモダチ作戦で米軍が使ったのは68億円。」
「安いじゃん。」
確かに松島の飛行機1機分以下。
「日本の思いやり予算は年間1800億?」(1日5億円)
http://bit.ly/jADKhm


NHKが緊急時に字幕を付ける予算がないという。ざっと試算して17億円。そんなにいらない、2億円で出来るとも聞く。大相撲が中止されて相撲協会に払う放送権料が数億円ありそれが浮いているはずだ。

目で聴くテレビの年間予算が3千万円。けた違いだ。
NHKは緊急時、臨時ニュースの字幕制作を委託すればいい。無理に自社の大がかりな字幕制作体制を使わなくても出来る。

さっきの話しをした人が、
「報道番組制作部門に字幕担当をおけばいいんだと。映像と音声と字幕と一緒に作る体制にないから、字幕が遅れる。字幕は特別なものと思っているんだ。」
「そうだ、聴覚障害者向けと思っている。」

もやもやしたまま駅で別れた。
お金の使い方が違う。

ラビット 記



現在、遠野手前を走行中。

2011年05月08日 17時13分42秒 | 東北地方太平洋沖地震
8:50に盛岡駅前を大船渡を目指して出発した。
10:30現在、あと60kmの地点。

山あいの道を○○km/hで走る。
自衛隊の災害救援車両も追い越す。
八戸のミサイル連隊の車。
八戸も被災地だしミサイルと聞いてどこに打つミサイルかと複雑な心境。

桜がきれい。柳田男の遠野物語はこの近くだ。


ラビット 記

新しい耳マーク入り腕章

2011年05月07日 07時59分57秒 | 東北地方太平洋沖地震

前回の紙に透明テープで補強した耳マーク入り腕章を試作したが、ビニールで出来た腕章に紙を入れるだけで出来るのがあったので作ってみた。

何のマークかわからないので「耳」と「耳マーク」を付けてみた。
これで今日、明日の岩手県第二次支援活動に行く。

電車の中でも注目の的だ?!

ラビット 記

中途失聴・難聴者とメンタルヘルス

2011年05月04日 18時24分23秒 | 東北地方太平洋沖地震
「英国王のスピーチ」の言語療法家ライオネルの役割は、スピーチだけでなくて、メンタルのセラピーもあった。

クライアントとセラピストとの信頼関係が一番重要と思う。
信頼関係があるから、英国王は吃音のために抑圧された自分の生い立ちの体験をライオネルに話せたのだ。

どうやって信頼関係が築けたかは最初の30分を観ていないのでわからないが、治療の過程でライオネルの対応がそうしたのだろう。信頼感はすぐには出来ない。

第一次大戦後、ライオネルが言語療法を始める切っ掛けとなったサイコ・トラウマチック・ストレス・ディスオーダーPTSDで吃音になる戦争帰還兵が多かったという。
東日本大震災でも人に話せない被災体験がこれからいろいろな「症状」が生まれるだろう。
これが心のケアを重視されるゆえんだ。

ラビット 記
=== ウェブ - 「[難聴者]」に関する 1 件の新しい検索結果 ==
平成23年度 聴覚障害者のコミュニケーション教室
7 月 23 日(土). 1 時 30 分~4 時.
中途失聴・難聴者とメンタルヘルス.
心の健康を保つために、中途失聴・難聴者が日常生活で心がけることなどを、具体的 に学びます。
講師は精神保健福祉士。 社会福祉法人聴力障害者情報文化センター ...
http://www.tonancyo.org/comm/2011chirashi.pdf

「目で聴くテレビ」のFMラジオの手話/字幕放送 4/28

2011年05月04日 15時44分54秒 | 東北地方太平洋沖地震
ラジオの手話・字幕放送 4/28 #jimaku #syuwa_yobo #jishin
エフエム岩手「岩手県震災生活情報」:4/28(木)の放送分です。
情報内容は更新されている場合がありますのでご確認下
さい。 recorded on USTREAM. Other News...
http://www.ustream.tv/recorded/14425923


<embed flashvars="vid=14425923&amp;amp;amp;amp;amp;amp;autoplay=false&amp;amp;amp;amp;amp;amp;locale=ja_JP" width="480" height="386" allowfullscreen="true" allowscriptaccess="always" src="http://www.ustream.tv/flash/viewer.swf" type="application/x-shockwave-flash"></embed>