くまさんの日常

日々の出来事をつれづれなるままに書き連ねています。治療院の裏話や本音がにじみ出るかも

窓は開けないでください

2010-08-18 08:55:13 | 治療院
高齢の方は、家の空気を入れ替える習慣があります。また出来るだけクーラーは使わない心がけもあります。だけど、このご時世ではその習慣が命取りになります。昨日だけで5人も亡くなってます 家の空気は窓を開けて5分もすれば入れ替わりますから、窓を明けっ放しにして高温多湿の外気を取り入れるのはやめてください。身内に高齢の方がいらっしゃる場合、しっかり注意してあげてくださいね。昭和ひとけたの人たちが身につけている夏場の習慣は、いまとなってはとても危険です。しつこいようですが、繰り返しますね。

【熱中症で倒れないために】
*水分補給
 常温の水を一度に一口か二口、一時間でコップ一杯~二杯飲むぐらいのペース。ごくごく飲むと、血液の濃度が急に薄まるので水分を排出しようとして尿が沢山出ます。結果的にこれで脱水が進んでしまいます。冷たい飲み物は内臓から冷やして、水分吸収を妨げますので、出来るだけ避けてください。

*塩分補給
 普段の食事に、梅干しをひとつ加えてください。苦手な方は漬け物でもいいですし、500mlの水に塩をふたつまみほど加えたのを飲んだりするのも効果的。スイカに塩をかけて召し上がるのは非常にお勧め、水分と、その他のミネラルまで補給出来る優れものです。

*ミネラルの補給
 汗をかくと塩分だけでなくその他のミネラルも失われます、夏場は特に果物や野菜を摂取しましょう。旬の素材が最適です。

*冷房の使い方
 特に高齢の方は、部屋が冷えるとクーラーを止めて窓を開けてしまいます。これは電気の無駄遣いになると説明してあげてください。無駄遣いは嫌いな方が多いはずなので、わりと効果的。そして、温度調整ですが28度ぐらいに設定しておく。動くと汗ばむぐらいが適温です。付けっぱなしにしておいても部屋の空気は悪くならないことをしつこく説明してください。とにかく、窓を開けさせないことです。

ひとは成功体験や経験から行動を決める傾向があります。環境が同じであれば通用することなのですが、今のように環境自体が大きく変化したときにはまったく通用しないのです。しかし、大半はそれに気づかずに今までと同じ行動を取ります。その結果、大変なことになってしまうわけです。特にこれまでの経験が多ければ多いほどその傾向が強いですし、行動を変えることにとても抵抗を感じるのです。そこで、そういう方々に受け入れやすい方法で違う行動を提案する必要が出て来ます。

今回の熱中症ならば「命の危険」「電気の無駄遣い」がキーワードになるのではないでしょうか?
食べ物に関しては「和食」「和の素材」「伝統料理」「旬の材料」などのすてきな言葉があります。
大切な人が辛い目に遭わないように、まわりの皆さん方が気を配ってあげてくださいね。

今日も皆さんが幸せに過ごせてありがとうございました♪