HASSY局長のハサカル日誌

伊勢志摩バリアフリーツアーセンター事務局長HASSYが
日々のハサカル(気になる)出来事など記録していきます。

鳥羽高校 「観光とバリアフリー授業」鳥羽水族館編(写真9月26日UPしました)

2008-09-24 09:09:07 | バリアフリーツアーセンター
以前から日記にちょこちょこと書いてきましたが、伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの委託事業でもある鳥羽高等学校の「観光とバリアフリー」授業。



高校3年生の選択授業のひとつであります。
1学期は観光とバリアフリーの基礎。
2学期からは本場、観光施設に出向き、現場で疑似体験を行います。

疑似体験は、車椅子や高齢者、妊婦さんになるだけが体験者ではなく、その周りの同行者も体験者です。
要するに班には一人だけが擬似道具を使う人。

 

後のみんなは、それぞれのシチュエーションをつくり、車椅子の班ならその班は家族なのか友達同士なのか?高齢の車椅子なのか?事故で車椅子になった人なのか?など。
そしてその周りをとりまく人たちはどんな関係の人なのか?などなど、同行者の観光客の一人として疑似体験を行うのです。

その中で、車椅子の方と一緒に行動することにより、同行者としての不便な点、問題点などを「気づく」ことを目的とします。

このシチュエーションづくりから結構楽しいのです。
もちろん、生徒たちで考えてもらいます。

妊婦さんと一緒に行くのは旦那さん?と思いきや、妊婦さんのお母さんと…という設定。

 

 
 
今回は、三重テレビさんの取材が入り、レポーターも一緒に体験。
Mくんたちの班に入れさせてもらったけど、レポーターの女性がおばあさん、Mくんがおばあさんのダンナさんであるおじいさん。

 

介助するのは孫であるHくん。
「孫がようしてくれるわ~」「おじいさん、ちょっと待ってんな」などなど演技をしながら、水族館内のチェックポイントをクリアしながら回ります。

車椅子の体験班はスロープを、妊婦さんは授乳室を、高齢者は暗い館内をめぐってもらったり、いろいろです。





みんなの視点はいろいろあり、
・アシカショーの車椅子席はいいけれど、手摺が目線に入って邪魔だと感じた
・床が暗いと高齢者は見難い
・高齢者はすぐに疲れるので、ショータイムの近くにイスがあって助かった
・高齢者の場合、水槽との距離が分からなくて少し危なかった
・車椅子はショータイムのとき、目の前に人が立たれると見えなくなるから工夫したい
・ジャングルゾーンで車椅子用のスロープがなくてがっかりでした
・車椅子の人は説明パネルが高くて見えなかった。

などなど、普段水族館に来ても気づかないことがいろいろ、気づいたことと思います。
来週はこれらを元に、教室でワークショップです、

 

外での授業との差が激しいので、生徒たちは、もっと外に出たいといいますが、ここはガマンです。
セットですからね。


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