北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

熊本地震、熊本阿蘇大分を襲う二度の震度七と七〇〇回超える地震災害は明日で発災一週間

2016-04-20 20:41:44 | 防災・災害派遣
■熊本地震:七〇〇回の地震
 明日で熊本地震は発災から一週間となります、地震は実に700回を超え、異常な状況ですが、本日に入り震度四は一回のみ、今度こそ沈静化するのでしょうか。

 昨夜の熊本県で震度5弱 津波の心配なし、19日2047時ころ、熊本県で震度5弱の揺れを観測する地震がありました。震源域は八代市、確実に南下していますね。八代市下の断層帯で最大マグニチュード7.4前後の地震が発生する可能性が指摘されていますので、マグニチュード5程度の地震は、この熊本地震本震の前駆地震である可能性があります、一方で八代市は市立病院や市役所など指定公共施設が繰り返す地震により倒壊の危険性が迫っており、緊急時なればこそ機能すべき施設が危険に曝されています、屋外の幕営施設を利用した臨時代替施設では台風等次の災害へ心もとない部分も否定できません。

 ただ、20日に入り震度四以上の地震は1427時に大分県を震源とする震度四の地震一回が発生したのみで、19日は1752時に震度五強と2047時に震度五弱が発生していましたので、その地震の回数は数値の上では沈静化に向かっているように見えます。ただ、気象庁の計測では熊本地震は最初の震度七の地震を皮切りに連続した地震回数は実に本日1700時までに703回、震度7の激震は計測により2回、震度6強が2回と震度6弱が3回であり烈震が夏樹、震度5強が3回と震度5弱が7回という二桁の強震、震度4の比較的大きな地震も73回と、震度4以上の地震だけで90回に達しており、有感地震として震度1以上の地震を含めれば703回、非常に例外的な規模といえるでしょう。

 熊本地震本震、と言われました16日のマグニチュード7.3規模地震ですが、最大震度六強とされていました者の震源付近の地震計が益城町役場に設置され、役場の庁舎が破損し、停電と共に計測不能であった事から益城町での正確な計測が行えていませんでした、そして、震度七の定義に吹く荒れる程の広範な全壊家屋が並び、可能性が指摘されていましたが、気象庁は熊本県内の地震計を正確に計測した結果、益城町と西原町にて今回の地震は震度七であったことが判明しています。

 マグニチュード7.3の大地震、布田川断層帯の端からさらに東側が長崎県の島原半島アで延伸していたことが判明したとの事です、断層の延長は100km、このうち40kmが動いたとの事で、更に16日の地震では布田川断層帯が動くと共に、その南に延びる日奈久断層帯にも影響を及ぼしているとのこと、この歪みは、蓄積しているエネルギーを云全部放出したのか、まだ他の地震が地学的ではなく、社会的に近く動く可能性があるのか、予断を許しません。

 交通状況ですが、鉄道は明日21日にも鹿児島本線不通区間の鹿児島と八代間が復旧見通しで一方熊本から鹿児島に向かう肥薩線は八代と吉松つまり霧島山の北方まで止まっていますが、この区間は肥薩オレンジ鉄道で迂回可能です。しかし、大分と熊本を阿蘇付近で結ぶ豊肥線は阿蘇付近での運休が続き、軌道崩壊により復旧まで時間を要します。九州新幹線は新水俣と鹿児島中央区間で一部運転が再開されました。高速道路の復旧が進みません、熊本周辺の植木と八代間と熊本から阿蘇に向かう高速道路、そして大分周辺の湯布院と別府間や大分周辺の日出付近が土砂災害により通行止めとなっています。こうしたなかで、重要な交通手段である高速バスですが、高速道路の不通により南北移動が不可能となっていました、ただ、福岡と熊本は一部を一般道を利用して、迂回し時間を要するのですが明日から、運転を再開するとのこと。

 熊本復興への動きです。熊本城復興支援へ日本財団が30億円、熊本全体の支援へ93億円を支援、ということです。熊本城は復元事業がひと段落しつつある所への震災で、完工して十年少々の施設も多くありました、他方、これは私見ですが、今回の震災で破損した熊本城屋根瓦破片など、鑑定書付で土産物用に販売し、復興資金としてはどうだろうか、と考えます。貴重な品ではありますが、予算不足は否めません、震災瓦、として買って支援熊本復興、という施策は、撮られてもいいのかな、と考える次第です。

 川内原発停止の申し入れが反原発団体より為されました。実は、南九州に火力発電所が不足しており北九州の火力発電所集積地帯からの送電施設が熊本変電所を通る一系統しかなく、熊本変電所が震源域近くにあり、無理に停止すれば鹿児島市や宮崎市を含めた広域停電に陥る、という事実を先日お教えいただくまで気付かなかった為、この電力不足をどのように対応するか、仮に今後川内原発付近での大規模地震が発生した場合に停める必要が生じた場合の魔法のような処方箋が無く、危機感が身に染みる次第です。

 電力供給網、特に川内原発が地震で停止する場合は隣接する仙台火力発電所が地震により深刻な影響を受ける事を意味します、さらに宮崎県の大型水力発電所は揚水発電所であることから電力が無ければ、南九州は総発電量の95%を失い、鹿児島県と宮崎県全域の電力供給が停止し、影響は甚大です。南北九州宮崎日向灘系統の予備送電網が整備中とのことで、この予備系統は3年程度で完工するとのことですので、土地収用など強制措置を取って予備系統を整備するか、南九州広域停電を覚悟で運転するか、問題は深い。

 益城病院、熊本市民病院、大津町病院、御船町希望ヶ丘病院、そして八代病院、相次ぐ激震と烈震の連続によりして公共施設である病院に倒壊危機が複合して迫っています、この為、患者の広域搬送が実施されている訳ですが、今後の事を考えますと、政府はアメリカ政府へマーシー級病院船の一時貸与を真剣に要請してはどうか、と考えます、八代海に遊弋させ接岸しないまでも岸壁近くへ遊弋させておけば、浮桟橋を利用して見舞いなども可能です。

 マーシー級病院船は66000t、通常1000床、増床すれば2000床の巨大病院機能を有するもので、海上自衛隊の護衛艦ひゅうが型の30床、ましゅう型の45床と比較にならないほどの規模です、アメリカ海軍は太平洋側と大西洋側へ各1隻を予備役においています、現役に付記させ、大変なのは医師の招集ですが、今回の熊本地震に限れば医師は倒壊危険が迫る病院から転籍すればよく、防衛省と外務省でマーシー級病院船一隻の180日程度の貸与を要請すべきです、実現すれば太平洋を現役復帰対応を経て一週間ほどで展開可能でしょう。特に八代付近での断層帯への波及による次の大地震発災を想定しなければならない現状、病院機能拡充の意味からも必要な施策です。

北大路機関:はるな くらま
(本記事に掲載された災害情報は暫定的に収集した情報であり、最新情報は順次追記される)
(本記事引用時は記事は災害時の情報であることを留意し、掲載時の事実にのみ基づく速報情報であることを特に注意されたい)
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熊本地震九州震災、日奈久断層帯八代海区間での相次ぐ強震と震源南下による影響長期化懸念

2016-04-19 22:04:40 | 防災・災害派遣
■熊本地震,日奈久断層帯南下
 熊本地震、震度五の強震がこの24時間で相次ぎ、本震後の余震か、日奈久断層帯を南下する震源がまだ活動していない断層帯へ影響を及ぼしているのか。

 18日2041時ごろ、熊本県と大分県で震度5強の揺れを観測する地震が発生、震度五強の地震は16日に発生した熊本県阿蘇地方を震源とする0355時ごろの最大震度6強の地震を最後に、ここ数十時間沈静していましたので、専門家の次の活断層への影響が示唆されつつ、このまま収まってくれたならば、という願いをあっさり打ち砕きました、阿蘇地方を震源とする地震は熊本県阿蘇市と産山村に大分県竹田市という地域へ震度五強の揺れを観測する事となりました、マグニチュードは5.8、震源は9kmと浅く大きな揺れとなりました。

 更なる震度五強の地震は本日1752時、八代市を震源として発生しました。そして先ほど2047時にも八代市を震源とする震度五弱の地震が発生しています。気象庁は震源が南下しているとして、八代市付近の活断層活性化の危険性を指摘していましたが、今回の地震発生は不安ではあるものの、最大の不安は確実に発生する事だけは地殻の弾性限界から判明しているものの、発生日時は起きるまで分からない、という部分です、八代市の断層帯はマグニチュード7.5規模の地震を誘発する可能性が指摘され、発生すれば熊本地震の本震となる可能性も高いとのこと。

 震度五強の強震が数十時間ぶりに発生しました熊本県産山村の全域と阿蘇市の一部地域は、山岳崩壊や家屋倒壊の可能性から避難指示や避難勧告を発令しました。地震活動がおさまらない事を受けて、佐賀県や鹿児島県への広域避難の検討、識者などは様々なところで必要性を提示しています、視点としては児童生徒と被災地での生業に従事しなければならない条件を除き、広域避難、具体的には疎開を、検討しなければ、ここまで長期的に余震と遅れた本震と震源拡大には対応できないのではないか、と考える次第です。

 影響は長期化か。そして今週末も被災地に新たな被害の懸念となる悪天候の影響、天候は崩れるようです、気象庁によれば21日にまとまった雨が降り、NHK報道によれば、熊本県と長崎県、それに山口県で100ミリから150ミリ、大分県と福岡県、それに佐賀県で50ミリから100ミリと予想されている、とのこと。今回、熊本県の地震災害の特色は、姶良火山と加久藤火山に阿蘇山の火山性堆積物で構成されている地形となっており、火山性泥流ほどではありませんが、土砂災害は地震後亀裂が生じる事で危険性が高まる事は忘れてはなりません。火山地質と1週間以上前の雨で大規模崩壊の可能性、との報道も。これも一種のラハール災害、という事になるのでしょうか、地震により亀裂が入った台地や山頂部分に時間をかけ雨水が浸透し、深層崩壊に近い大規模な土砂災害を発生させる可能性があるとの事で、ラハール地形を上空から概略でも把握し、平時の土砂災害危険情報とは異なる大規模震災時に対応した地震対処の枠組も必要ではないか、と考えます。

 ここからは、影響の長期化について、二次被害を阻止する処方箋を提示します。この災害と人命救助をどの程度重要視するか、という価値観によるものですが、例えば九州には、ネットワークシステムを通じ昼夜全天候下で長距離監視を行い、上級司令部に情報を伝送可能な10式戦車が配備されていますし、移動監視隊の広域監視装置を用いれば、地滑りなどを、早期警戒情報を発令する事は可能です、災害に戦車、といいますと雲仙普賢岳火山災害で実際に出動した事例がありますので、使える装備を使わない事は義務の放棄です、南阿蘇など土砂災害の情報を早期に把握しなければ被災地に次の被害と捜索活動に危険を及ぼす状況へは、投入すべきでしょう。

 続く余震、安全判定完了の建物の4割以上が「倒壊の危険」 熊本市,厳しい判断ですが、併せて安全とされましたよく割近い建物の方も今後の余震がどこまで続くかにより数値は変わってくると思うのですよね、併せて余震がおさまった場合には、この判定も左右される事もあるでしょうし、補強を応急的に行えば倒壊を防ぐ可能性はあるのか、これも出来ない程の状況であるのか、地震活動は余震なのか、次に本震が来るのか、という状況ですので、現時点での判断はある意味不確定要素が大きいのではないか、と。

 熊本空港、暫定再開というべきでしょうか、朗報です。ただ、保安検査場設備が復旧していない為、手荷物検査が不可能となったことから、着陸のみ、帰路は鹿児島空港などへ自力で移動するか、不安定な鹿児島本線を経由して博多まででなければなりません。ただ、中央観閲式等での移動式金属探知機や可搬式X線検査装置を持ち込めば、普通に復旧する部分ですので、国土交通省が空港保安検査を代行し、手荷物検査を行う、という事は出来ないものなのか考えさせられるところです、空港の発着設備や滑走路が損傷しているのではなく、手荷物検査が出来ないので離陸できない、という発想、災害時という有事の状況下、これでいいのか、と考えさせられるところ。なお、午後から空港ターミナルビルが再開、この問題は解消されました。

 九州新幹線部分運転再開、明日から鹿児島中央と新水俣の間で運転を再開するとの事、八代から新水俣までは肥薩おれんじ鉄道の旧鹿児島本線が運行中で、これにより部分的ではありますが、日向灘大回りでの九州南北交通が再開する事となります、新水俣と鹿児島中央は94.8kmの距離で、九州新幹線288.8kmの一部で象徴的との印象はありますが、九州新幹線、熊本地震発災後初の営業運転再開となります。

 玄海原発、18日夜の地震でも異常なく運用できるようです、しかし、地震が続く中何故止めないのか、それは南九州の深刻な発電所の不足があるようです、鹿児島県川内発電所が重油方式の100万kW発電、これ以外南九州には火力発電所は無く、熊本県天草郡に苓北発電所があり石炭方式により140万kWの発電が可能なのですが、天草郡は離島、となっているわけですね。水力発電所も小丸川発電所という九州最大の水力発電所はあるのですが宮崎県側にあり、この発電力も玄海原発にはおよびません。

 北九州には新小倉発電所、戸畑共同火力発電所、苅田発電所、豊前発電所、新大分発電所、相浦発電所、大分共同発電所、とあるのですが送電網は北九州と南九州を結ぶ変電所が熊本空港から数kmの場所にある熊本変電所、地震の被害を受ければ、川内原発の二基の原子炉の発電能力が無ければ、南九州全域が大規模な停電となる危惧があるのです、しかし、脱原発を掲げた場合でも発電能力には地域偏差がありますので、日本全体の発電能力だけで計算するのではなく、代替電源開発を次の震災も含めて慎重に計画しなければならない、突き付けられた課題といえるでしょう。

 JR貨物が救援物資の無償輸送支援を開始するとの事、災害救援列車は貨物駅までではなく、その貨物駅から被災地までの輸送も対応してくれるとの事で、被災地との調整をWebや電話等により行えば、個人でも12フィートコンテナ分の救援物資を提供できる場合、運べる、との事です。ただ、12フィートコンテナ分の資材となりますと、大きくなりますので、市町村単位で物資集積センターを構築し持ち寄った物資を輸送してもらう、という施策も必要でしょう。農相の発言として「被災地支援の食料倍増への対応急ぐ」、とのこと。昔の様にOH-6観測ヘリコプターで米袋を積めるだけ搭載して、現地で井戸水と薪の調理器具を使って飯盒炊爨、というわけにはいかないようでして、難しいようです。他方、政府としては、指定協力企業を募って、主要道路不通区間や電力供給再開への財政支援等に重点を居た方が、インフラ供給能力は民間の方が政府が想定するよりも上の水準の供給が可能ですので、このあたりの対応が重要では、と。

 特に東日本大震災と比較し道路網の再開への所要時間の大きさが気になりまして、東日本大震災では急ぎ過ぎた事で平時の感覚では談合にあたる工事業者の調整が問題となりましたので、今後は、大規模災害などでは政府が非常事態宣言を発令する事で、公正手続きに重点を置くことができる一方煩雑な事務手続きを必要とする平時の行政手法を、平時では超法規措置となるほどの対処法が可能となるよう、平時と有事の切替を行う施策が、必要になっているのではないかな、と考えます。この背景に、避難所へ必要な物資等を集約するシステムが不十分であり、昔ながらの紙に手書きの必要情報を口頭と電話で要求する、この為に情報の収集に時間がかかりますので、物資調整の指揮所を通じて必要な物資を集約し、搬送し現地集積所に到達する頃にはニーズが変化している、という、一昔の状況と変わっていません、まず、避難所を設営する主体を明確化し、責任者と必要物資情報を即座に伝送し共有できる、いわば、BMSバトルマネジメントシステムの災害版を、自治体、総務省、農水省、何れかの災害主管官庁が整備する必要を痛感しますね。

 誤報と流言もSNSにて目立っています。SNSなど民間での震災関連情報は、公的機関からの情報公開が不十分であるからこそ生じるものです、こういいますのも、情報が充分整理され公開されているならば不正確な情報は情報需要の必要規格を満たさない不確定要素情報として自然淘汰されるわけですが、炊き出しや物資配給情報は、一元管理する主体が不明確であるからこそ、末端情報が伝聞の形で広がり、混乱を生んでいるというべきでしょう。無論、情報不充分を背景として個々人の情報発信は、情報不充分の状況下に追加する支援の形で行われているものであり、通信手段が存在する以上抑制する事は逆に社会不安を醸成しますので、情報の一元管理を行い、支援物資集積情報、配給情報と移動管理状況を広範にWeb等を通じ権威ある指揮中枢が発表するほか、誤情報を払拭する方法はありません。

 避難所について。どうも配給の方法が単純な長蛇の列になっている、自治体では大型行事の経験者を避難所管理においていないのではないか、避難所責任者には自衛隊の駐屯地祭のような御人数を整理する経験者が少ないのではないか。支援の食料を避難所へ直接配送 農林水産相の決定が伝えられます。さて、避難所の食糧配給、報道される長蛇の列を見ますと、整理券を配布し時間を区切って配給する、という、いわば駐屯地祭の戦車体験試乗整理券のような方式での配給を検討してもいいのではないか、と考えます。特に、食事の配給予定数は、自衛隊の野外調理器具では一基当たり毎時200食が調理可能となっていまして、菓子パンやカップめんなど加給食も予定数は数値化できるはずです、駐屯地祭にて実績がある整理券方式を多用し、確実に配布できる体制を明示する事で、長時間の行列を回避する方策が必要です。

 物流麻痺、被災地への救援物資搬送が遅れている、物流管理や必要物資の数量要求が要求集約の時点で遅延している、ということの現れですが、避難所の運営主体が明確化しておらず、仮に避難所に責任者がいた場合でも、避難所への補給基盤の構造を概略だけでも理解していない場合があり、手書きからFAXに音声電話からデータ通信まで多様なフォーマットで情報が氾濫している為管理できておらず、責任者が責任を果たせない状態が生じている状況です。この場合、全国統一規格の物流フォーマットは民間企業と自衛隊には整備されているものの、実際のところ避難所の管理責任者は、これを活かせていない。

 防衛省は2007年の防衛庁時代に三菱電機の協力を受けた、RFID電子タグ方式を採用しました国際協力任務用の電子タグ利活用検討実証実験を関東補給処にて実施しているとのことです、これは無線周波数ID方式の物流遠隔管理方式で、ICチップを利用しており、ICOCAなど鉄道用IC乗車券が民生利用で近いものです、ICOCAは改札で1cmまで背金させ読み取りますが、物流用のRFIDタグはUHF帯タグを追加する事で5m程度離れていても読み取りが可能です。二次元バーコード方式を採用する場合、物流管理に中央統制が必要となりますが電子タグと情報端末を利用すれば、クラウド化した補給が可能、となる。

 電子タグの実証実験は霞ヶ浦の関東補給処を基点に入間基地、横須賀基地、硫黄島航空基地を利用し実施され2007年の時点で防衛省はコンテナ単位、パレットと梱包、個品単位での物流管理は二次元バーコード方式を採用しています。RFID電子タグ方式は、聞くところでは意外なほどに普及しているとのことで、この度合は主観要素が加わるものですが、防衛省がサイバー戦専門部隊創設など、基盤を構築する背景にはRFID電子タグ方式でのインターネット回線利用が不可欠になる為という背景があるとされ、自衛隊の後方支援分野は一般に理解されるよりも進んでいるといえるでしょう。この種の基盤を、いわば自治体が完全に依存する形を採ってでも活用する運用が求められます。

 一方、自衛隊の給水車両からの水を生活用水に用いる事例があるようです、これは報道などで洗い物などの生活用水に配給された10lパック水を利用している様子が紹介されました、自衛隊が給水する水は、浄水セット逆浸透型を用いて、長毛ろ過機と限外濾過器を経て逆浸透濾過器により完全に浄水した上で水質検査を行い、滅菌剤を添加し安全を確認した飲料水です、被災者一人当たりの飲料水としての必要総量を計算の上で浄水し、供給体制を構築していますので、飲料水は人や動物の飲用以外には使わないよう、周知広報すべきです。

 避難所支所、こうした柔軟な発想も必要でしょう。避難が長期する中で地震が続く現状を見ますと鉄道コンテナや船舶用コンテナを自治体化国が応急借用若しくは確保し、住宅街で倒壊の可能性は最初のハンテ憂いではないものの損傷している家屋からの応急避難所として活用する施策を考えるべきでは、と。こういいますのも、「耐震基準は連続した大地震を想定せず」、NHKにて東京大学和田名誉教授の意見です、家財道具の運びだしなど要注意家屋での作業には十分すぎる注意を提唱していますが、自治体としては可能であれば自治会単位で不要船舶用コンテナなどを確保し、避難所支所のような要注意家屋での居住を支援する住宅街の応急避難所を配置する、熊本市街中心部など人口密集地では難しい選択肢ですが益城町や南阿蘇村と熊本市北区など郊外では検討の余地があるでしょう。

北大路機関:はるな くらま
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熊本地震、九州熊本・阿蘇・大分震災 日奈久断層帯八代海区間での地震誘発危惧と復旧挑戦

2016-04-18 22:29:57 | 防災・災害派遣
■熊本地震,活発な連鎖地震継続
 熊本地震、先ほどほんの二時間ほど前に震度五強の地震が阿蘇で発生しましたが、九州熊本・阿蘇・大分震災 日奈久断層帯八代海区間での地震誘発危惧と復旧挑戦について。

 熊本地震、この影響を受け次の大地震を誘発する恐れがあるのは、日奈久断層帯の日奈久区間と八代海区間が今回まだ動いていないとされ、特に八代海区間は熊本市南方の都市部で人口12万7000、新幹線も停車する八代市や人口62000の宇城市といった人口密集地域であることから、警戒が必要です。特に厳しいのは、動く可能性が高い、といわれますと、この地域での復旧復興活動そのものが停滞してしまうわけで、この波及効果の方は復興への影響として大きいといえるかもしれません。

 熊本城、この被災が熊本の厳しい現状を端的に示しています。ただ、大きな被害を受けていますが、石垣が崩壊している櫓は加藤清正の時代から今に至る宇土櫓 ではなく、飯田丸五階櫓、2005年に再建されたもの、近年に入り再建されたものですので、まだ、予算さえ確保出来れば時間はかかりますものの修復は可能とあると考えられます。一方、熊本城そのものは、明治熊本地震、西南戦争、陸軍第六師団司令部設置、アメリカ軍進駐、台風被害により幾度も破損していますが、補修を繰り返し、今に至ります、熊本城が熊本を象徴する建物であり、県民がいる限り、必ず修復される事でしょう。

 益城町の建物62% 倒壊のおそれある「危険」の判定、NHK報道です、余震活動は収まりつつあるものの繰り返し大地震が波状的に襲う状況、市街地の建物は一回程度の震度六強や震度七に十分耐える強度を有していたとしても、短期間で繰り返し烈震や激震が建造物に被害を与える、というものは、現在の建築基準法や耐震基準のもとでは十分配慮しているとは言い切れず、いったん安全認定を受けた場合でも、続く余震が別の危険を与える可能性も無視できないでしょう。

 熊本市の避難所でノロウイルス患者 衛生状態悪化、避難所での過酷な状況、東日本大震災でも問題となりましたが、熊本地震では、東北地方と九州地方、三月上旬と四月中旬、という時期や気候の差が感染症について問題が生じる事を端的に示しています、また、避難所の置かれる離隔距離、避難者の密度という視点からも、かなり過酷な状況であり、それだけではなく、地震津波が多いとする三陸地方と九州地方の防災体制、準備基板なども異なっている、という実情を鑑みれば、避難所の環境整備はかなり憂慮すべきものです。

 官房長官 被災者への90万食配布を倍増するよう指示、菅官房長官は被災者に配布する食料について停電断水による生活インフラの破綻が大きな課題となっており、避難所に入れず自宅駐車場などへの避難者には、炊事が出来ない状況があるとのことから被災者への食事配布計画を現在の90万食から倍増させるよう指示したとの事です。高速道路と鉄道輸送網が、熊本を中心に北九州と南九州で分断されている状況で、実は東日本大震災の高速道路網復旧状況よりも、懸念すべき状況です。東日本大震災では日本海側の交通網が無事であった為、櫛の歯作戦として日本海側から太平洋側へ交通インフラをフック打させる行動が可能でしたが、九州では物流が滞っており、被災地では食事にも自宅避難者は事欠く状況となっています。

 米軍オスプレイ機 被災地支援で展開です、MV-22、フェリー航続距離は3500kmkm、ペイロード2721kgの状態で垂直離陸により飛行する場合は1295kmの航続距離となっています、最大の輸送を行う場合は4536kg搭載で垂直離陸の場合で648km、とのこと。海兵隊では作戦行動半径を685kmとしているようですね、すると、岩国航空基地から熊本空港高遊原分屯地まで直線距離は206kmですので、充分行動半径に含まれています。他方、普天間から熊本へは870kmの距離を隔てています。

 MV-22,鹿児島であれば640kmですので作戦行動半径に含まれるのですが。航空基地を基点とした場合、MV-22は短距離滑走により航続距離を延伸する事が可能でして、短距離滑走により重貨物を輸送、被災地へは垂直離着陸し貨物を展開、空荷若しくは負傷者などを収容し離陸、というかたちで往復飛行が可能です。輸送力を考えますと、CH-53のほうがMV-22の倍という空輸能力がありますし、鹿屋航空基地へKC-130とともに幾度か訓練展開していますから、便利だったのかな、と。

 今回展開のMV-22は、フィリピンに訓練展開中の機体が4機、一旦普天間飛行場と岩国航空基地を経由し高遊原入りしています、高遊原から南阿蘇村までは40km程度、これならば吊下げ空輸力も大きなCH-53で一挙に運んでしまった方が、ともうのですが、MV-22がフィリピンから再展開、といいますので、この長距離の転進はMV-22の速度と航続距離があってこそのもの、というべきでしょう。

 地震影響の土砂災害 熊本中心に5県で71か所、この土砂災害は一般道での交通を寸断します、鉄道と高速道路が不通となり一部の港湾が液状化により使用出来ない、となりますと頼みの綱は空路と一般道となります、空路の輸送には限界がありますので、当面はRORO船と一般道頼みとなるわけですが、土砂災害により、辛うじてう回路と代替路となっている一般道路網を麻痺させるならば、かなり懸念すべき状況となるかもしれません。

 九州の物流はどの程度、復旧しているのかは不明ですが、鹿児島本線が本日復旧したとの報道も束の間、熊本駅構内での不具合により再度運転見合わせ、となったようです。冗談抜きで日豊本線経由の日向方面迂回経路を重点運行すべきですが、肥薩おれんじ鉄道線も八代駅と隣の肥後高田駅間で運休となっているのですね。肥薩おれんじ鉄道線の八代駅と 川内駅間116.9kmを経由すれば川内駅から鹿児島中央駅へ乗り入れられます。

 JRでの移動は八代市内の肥薩おれんじ鉄道肥後高田駅まで移動すれば、鉄道で鹿児島中央駅と宮崎駅に大分駅を経て博多駅までは移動可能です、交流電化路線で、もともと肥薩おれんじ鉄道は鹿児島本線なのですから、国土交通省が指導して乗り入れを行えば、普通に大回りでの運行は可能でしょう、他方、第三セクター路線への旅客鉄道車両乗り入れ緊急措置を国土交通省は平時から実績を積んでおかなければ、北海道新幹線や北陸新幹線開通による第三セクター鉄道路線の災害時利用でも課題を抱えたまま放置、ということになりかねません。

 熊本駅、安全点検終り鹿児島本線運行再開、とのこと。これでようやく今度こそ鹿児島本線にて博多まで移動できることとなりまして、この上で鹿児島本線旧線というべき第三セクターで九州新幹線開通位に経営分離された肥薩オレンジ鉄道線に乗り入れれば、川内経由で西鹿児島、つまり鹿児島中央と博多の直通運転が可能となります、他方、熊本駅ですが駅舎のエントランス付近の柱に亀裂が、といいますが、新幹線口の方から改札を通して在来線ホームに利用者を通行させる、という事は出来なかったのでしょうか、ね、新幹線ホームは裏側にありまして、臨時改札口を設ければ対応可能です、もしくは熊本駅は折り返し基点として客扱いと乗降を隣の上熊本駅空、とする事も出来たはずなのですよね、なにより、この駅舎点検で鹿児島本線が更に五時間半止まった訳ですので、柔軟な対応を行う事は輸送機関という使命を考えるならば必要だと考えます。

 熊本阿蘇の道路状況改善 国道57号のう回路開通、NHK報道です。48時間で南阿蘇方面への国道復旧、ですか。これにより県内の被災地域全体への孤立が漸く解除される見通しです、他方、物流基盤全体が麻痺している状況ですので、熊本市周辺の交通マヒが買い越しなければ孤立は回避されているものの、生鮮食品などの流通、続いて生活用品や燃料などの必要物資の供給体制は滞ったままで、復旧から復興への端緒がつかめません。被災地で給油待ちの列に割り込む 関テレの中継車、NHK報道です。

 さて、今回も我が国の公共心の高さと云いますか混乱は起きていません、ただし、です。視ていない、と思ってもみているものですよ、という一例です。そもそもロジスティクスが不充分の段階で中継車を無理に送っている事が間違いなのですよね。現地中継が必要ならば所要の期間中に必要な電源を確保し展開するべきで、不可能であれば、事前伝送した写真と中継点をおく無線機を併用し、現地からの音声だけを送ればいいわけです、出来ない事を無理に行うからこそ、こうした状況になる訳ですね。

 ガソリンスタンド100店舗以上休止 熊本県内、休業している店舗はNHK報道によれば減ってはいるようですが、物流が停滞していますね、燃料輸送車の手配に時間を要しているようですが、道路が復旧しなければこの種の問題はいつまでたっても解決しないと共に、避難所不足から車中泊を行う屋外避難者も多数いまして、暖房や冷房のためにエンジンを稼働させることで一定の燃料が消費されます、また、被災しようと仕事に行く必要があります、この為にも燃料は必要です。

 朗報は熊本空港の再開でしょう。熊本空港 あす19日から運航再開へ、ようやく熊本空港が再開という報道です、九州新幹線の復旧が予想以上に時間を要する中、空港が再開するという点はかなり大きな交通の改善です、熊本空港は益城町にありますので最も被害が大きかった地域です、空港は滑走路などの設備は損傷しておらず自衛隊の高遊原分屯地と併せ24時間での輸送拠点となていましたが、ターミナルビルの損傷により運行再開まで時間を要していました。

 避難所の体育館22か所使用禁止に 熊本市、こちらもNHK報道です。避難所の不足が報じられる中ではあるのですが、その避難所の一部が使用不能になるという輪をかけて厳しい状況となってきました、体育館部分が避難所として用いられているとのことですが、一方、校舎部分を避難所として用いている場合は、校舎の被害状況調査を行う必要が出てきます。こうした状況をみますと、多少無駄という批判が寄せられる覚悟で、空き教室を見込んで予め多めの部屋を学校施設の建設時には盛り込む必要が、今後は出てきますね。

 熊本県内のスーパー・コンビニなどの営業状況、ですが、可能な限り営業を行っているようです、イオンは全店舗で屋外を含め営業、ロッキー、ゆめマート、サンリブ、西友、等50件ほどが営業します、ただ、商品が品切れとなった際には早めの閉店もあるといいます。この物流の停滞ぶりを見ますと、海上自衛隊に大戦中のLST-1級戦車揚陸艦と同程度の輸送艦を50隻程度配備させ、予備海上自衛官主体に年間5~10日くらい平時は維持のために運用し、こうした大規模な震災に予備役から現役に復帰させ、管理輸送任務能力を基本とした輸送支援に充てる、という方策は必要かもしれません。

 LST-1、満載排水量4050tと輸送艦あつみ型と同程度、速力はもっと低く使いにくい船ではありますがトラック39両と軽車両6両を同時に輸送可能です、アメリカ陸軍にはフランクSベッソン級輸送艦としてLST方式で同程度の輸送艦もありまして、980 m²の車両甲板にはM-1戦車24両等重車両が搭載可能、作戦輸送は想定していませんが30名の乗員で運用可能です、LST方式ですので液状化した港湾施設を回避し海岸線に直接揚陸が出来ますし、有事の際の業務輸送として輸送艦へのハブ輸送に充てつつ、災害時には民生支援として輸送支援に充てる、陸上輸送が停滞した場合の海上輸送の重要性を突き付けられますと、どうしてもこう考えてしまいます。

北大路機関:はるな くらま
(本記事に掲載された災害情報は暫定的に収集した情報であり、最新情報は順次追記される)
(本記事引用時は記事は災害時の情報であることを留意し、掲載時の事実にのみ基づく速報情報であることを特に注意されたい)
(情報は適宜第二北大路機関により更新する)
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熊本地震、九州熊本・阿蘇・大分震災と布田川断層帯・日奈久断層帯の不穏な震源蠢動

2016-04-17 22:26:17 | 防災・災害派遣
■熊本地震,烈震激震群発
 熊本地震、余震が続く中、被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。地震がおさまり、また熊本がかつての戦禍や地震災禍を乗り越えたように、美しい街へと彩られる事を心から願います。

 熊本地震は、4月14日2126時に発生しましたマグニチュード6.5の地震に対し気象庁が命名したものでした、熊本市に隣接する益城町にて最大震度7は東の本大震災以来の激震で、布田川日奈久断層帯の高野―白旗区間16kmが動いたものとされました。2207時頃に熊本地方を震源とするマグニチュード5.7の地震が震度6弱を記録、2238時には4月15日にはマグニチュード5.0の地震が近傍の宇城市に震度5弱の強震が被害を与えました。

 4月15日0003時には震度6強の揺れが宇城市を襲い、マグニチュード6.1という大きなものとなっています、最大余震、と考えられたこの地震ですが、4月15日0153時に続いて熊本地方をマグニチュード4.8の地震が震度5弱の揺れを山都町等で記録、余震の規模と回数が多すぎる、という専門家の指摘などのなか、複雑な活断層の密集地域が、近くの弾性限界のエネルギーを一度に放出しきれず、当面大きな余震が続くだろう、との分析が為されています。

 4月16日0125時頃マグニチュード7.3の地震が熊本地方を襲い、布田川断層帯の北東部分にあたる布田川区間が動いた大地震で、南阿蘇村、菊池市、大津町、宇城市、合志市、熊本市中央区・東区・西区で震度六強、益城町では地震計が破損していますが、震度7の激震であった可能性も指摘され、気象庁は、熊本地震について、4月16日0125時に発生したマグニチュード7.3の地震が本震であり、4月14日2126時に発生しましたマグニチュード6.5の地震は前駆地震であった、という分析は衝撃的でした。

 マグニチュード7.3の巨大地震は、有事の始まりであったのか。4月16日は日本地震観測史上いちばん長い日の始まりとなりました、0125時頃の地震を皮切りに0144時頃熊本地方マグニチュード5.3震度五弱、0146時頃熊本地方マグニチュード6.0震度六弱、0303時頃阿蘇地方マグニチュード5.8震度五強、0355時頃阿蘇地方マグニチュード5.8震度六強、0711時頃大分県中部マグニチュード5.3震度五弱、0723時頃熊本地方マグニチュード4.8震度五弱、0948時頃熊本地方マグニチュード5.4震度六弱、1602時頃熊本地方マグニチュード5.3震度五弱、余震が続く。

 阿蘇、日本最大の、そして世界有数のカルデラの動きに一瞬身が凍る不安を感じさせるものですが、断層帯の動きはカルデラ噴火へ直接結び付く可能性はまだ、とのこと。そして。熊本県を縦断する日奈久断層帯は3つの区間に分けられ、このうち日奈久区間ではマグニチュード7.5程度で、さらに南側にあたる八代海区間ではマグニチュード7.3程度の地震が起きる可能性があると気象庁が指摘したのは、かなり大きな意味を持つといえます、即ち、4月16日0125時のマグニチュード7.3規模の地震も、本震ではなく前駆地震である可能性が完全に否定できないことを指摘している訳でして、収束の見通しが立ちません。

 九州地震の連続発生、最大で震度7が1回、震度6強が3回、震度6弱が3回、震度5強が1回、震度5弱が6回観測されるなど、震度5弱以上の揺れを伴う地震は合わせて14回,これほどの連続した地震が都市部を襲う、というものは中々歴史上日本では記録がありません、広範囲を同時に震度七が襲う、というようエネルギーを分散して展開しているのか、それとも、これまでの地震も前駆地震であり、本震が待っているのか、不安になるものです。

 巨大地震の連続へ自衛隊は統合任務部隊司令部を西部方面総監部へ置きました。防衛省は検討しているようですが、広域避難と真剣に検討しなければならないのかもしれません。避難指示と避難勧告で16万、陸上自衛隊の総数よりも多く、函館市の人口に匹敵する咽喉を避難所に入れようとすることは現実的に不可能です。過去に、名古屋市が豪雨災害予防へ避難勧告を130万名に出したものの避難所のキャパを完全に超過しており、避難しない事に苦言を呈しつつ避難所を整備していない事を無視した事がありました、小中学校を避難所とする場合、児童生徒数の1.5倍が収容限界の目安といいますから、当該地域だけの非難対処では難しく、鹿児島県や福岡県と長崎県への広域避難を検討すべきです。

 熊本と大分地方、連発する震度六規模の地震による建造物破損と堤防など治水設備の機能麻痺という状況下での一ヶ月分雨量が24時間で降るとの豪雨予報から、河川周辺部での避難勧告や避難指示が連発されているのですけれども、当然といえば当然ですが、避難所がパンクしているという厳しい現実があります。広域災害対処として、緊急事態法制に、旅館やホテルを第一に、二次的にショッピングモールやデパート等を指定公共施設指定し、政府の緊急事態宣言を条件に都道府県知事の強制権として、この種の避難所に転用可能な設備を避難者受入用に徴用できる法制度は、必要なのかもしれない。

 防衛省は自衛隊創設以来二度目となる予備役の動員を行う方針とのこと、前回は東日本大震災の際に動員が実施されましたが、今回は熊本県での住民生活支援へ300名程度を招集する方針、即応予備自衛官は年間30日間程度を訓練招集する元現役自衛官の選抜予備役制度で、アメリカ州兵の50日間よりは訓練日数は少ないですが、予備自衛官の訓練日数が年間5日間であるため、実戦部隊と同程度の行動が可能、とされているものです。

 現在の部隊派遣規模は、陸自第42普通科連隊(北熊本)、第43普通科連隊(都城)、第8特科連隊(北熊本)、第8戦車大隊(玖珠)、第8偵察隊(北熊本)、第8飛行隊(高遊原)、第8施設大隊(川内)、第8後方支援連隊(北熊本)、第8特殊武器防護隊(北熊本)、第4特科連隊(久留米)、西部方面航空隊(高遊原、目達原)、西部方面衛生隊(健軍)、第5地対艦ミサイル連隊(健軍)、健軍駐屯地業務隊(健軍)、中部方面航空隊(八尾)。海自第1航空群(鹿屋)、第22航空群(大村)、第31航空群(岩国)、第111航空隊(岩国)、佐世保造修補給所(佐世保)。空自第8航空団(築城)、新田原救難隊(新田原)、芦屋救難隊(芦屋)、第2輸送航空隊(入間)、西部航空警戒管制団(春日)、第3術科学校(芦屋)、平成28年4月16日23時50分時点、明日からは物資輸送に在日米軍の支援が加わるとのこと。

 鉄道輸送について。九州新幹線、レールの変形などの被害は思ったよりも多く、100カ所に上るとの事。高架へのひび割れなどが発見されたとの事ですが、これは補修を行うのか、一部建て替えを行うのか、という点も不明であると共に熊本駅付近での倒壊煙突による線路通行不能区間、ホーム変形など、復旧工事が必要である部分は分かるのですが、一方で余震が続くため保守や点検を充分行えていない、という事、余震がおさまるまで復旧に着手しない予定、という事でしょうか。

 九州全域の高速道路が不通になっているような報道の印象がありますが、不通区間を冷静に見ますと以下の通り。九州自動車道益城熊本空港インターチェンジと御船インターチェンジの間、30m法面崩壊。九州自動車道緑川パーキングエリア付近、交差橋脚落下通行障害。大分自動車道湯布院インターチェンジと日出ジャンクションの間、100m法面崩壊。通行止め区間は広いのですが、路盤崩壊や法面崩壊による通行止めは上記三箇所の部分での発生が主としたものでして、この部分を復旧すれば九州全域の高速道路網は回復しそうです。

北大路機関:はるな くらま
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九州地震:防災情報(20160417)

2016-04-17 11:41:36 | 防災・災害派遣
■九州地震:防災情報(20160417)
九州旅客鉄道運転概況は以下の通り

JR九州HPもとに作成
<4月17日(日)の運転状況>
●九州新幹線【博多 から 鹿児島中央】終日運転見合わせ
≪特急列車≫
●「ソニック」「にちりん」・・・本数を減らして運転(10時頃以降運転予定)
※地震や気象状況等により、変更となる場合があります。
●「有明」「A列車で行こう」「あそぼーい!」「SL人吉」「いさぶろ・しんぺい」「ゆふ」「ゆふいんの森」「九州横断特急」「B&Sみやざき(高速バス)」は、終日運転見合わせ
※その他の特急列車およびD&S列車につきましては、始発より所定どおり運転。
≪快速・普通列車≫
■以下の線区は始発より終日運転見合わせ
鹿児島本線【荒尾から八代】 /豊肥本線【熊本から豊後竹田】 /肥薩線【八代から吉松】 /三角線【宇土から三角】 /久大本線【日田から由布院】 /※由布院~大分間は9時30分に本数を減らして運転を再開しました。
■本数を減らして運転
鹿児島本線【門司港から荒尾】 /日豊本線【小倉から延岡】 /久大本線【向之原から大分】 /豊肥本線【豊後竹田から大分】
ttp://www.jrkyushu.co.jp/trains/unkou.jsp

鹿児島中央~博多間の鉄道移動は、九州新幹線全線と鹿児島本線の熊本市を中心とした50kmの区間が運休していますが、日豊本線から大分を経由し移動可能です。

九州カーフェリー航路情報

フェリーさんふらわあ:大阪-鹿児島航路・神戸-大分航路や大阪-別府航路…www.ferry-sunflower.co.jp/
名門大洋フェリー:大阪南港-新門司港航路…www.cityline.co.jp/
阪九フェリー:新門司港-神戸港・新門司港-泉大津港航路…www.han9f.co.jp/
宮崎カーフェリー:宮崎港-神戸港航路…www.miyazakicarferry.com/
オーシャン東九フェリー:東京港-徳島港-新門司港航路…www.otf.jp/
マリックスライン:鹿児島新港-那覇港…www.marixline.com/
マルエーフェリー:鹿児島-沖縄航路…www.aline-ferry.com/

九州空港(旅客機定期便運航)

福岡空港〔福岡県福岡市博多区〕
北九州空港〔福岡県北九州市小倉南区・苅田町〕
佐賀空港(九州佐賀国際空港)〔佐賀県佐賀市〕
熊本空港(阿蘇くまもと空港)〔熊本県益城町〕… 現在地震被害に伴い閉鎖中
天草飛行場(天草空港)〔熊本県天草市〕
大分空港〔大分県国東市〕
宮崎空港(宮崎ブーゲンビリア空港)〔宮崎県宮崎市〕
長崎空港〔長崎県大村市〕
福江空港(五島つばき空港)〔長崎県五島市〕
壱岐空港〔長崎県壱岐市〕
鹿児島空港〔鹿児島県霧島市〕


地震による九州高速道路網通行状況

1530現在、通行止めとなっている区間
九州自動車道が、熊本県の植木インターチェンジと八代インターチェンジの間の上下線。
大分自動車道が、大分県の日田インターチェンジと大分インターチェンジの間の上下線。
東九州自動車道が、大分県の安心院インターチェンジと日出ジャンクションの間の上下線。
九州中央自動車道が、熊本県の嘉島ジャンクションと小池高山インターチェンジの間の上下線。
大分県内を走る日出バイパスの全線。


北大路機関:はるな くらま
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九州地震:熊本阿蘇大分地方相次ぐ震度六 九州北部全域に震災、豪雨と併せ被害拡大の懸念

2016-04-16 23:47:19 | 防災・災害派遣
■九州熊本阿蘇大分多発大地震
 今日未明、熊本地震から復旧を進める九州を再び巨大地震が襲いました、熊本地震よりも巨大なマグニチュード7.3の規模であり、あの阪神大震災を引き起こした兵庫県南部地震に匹敵する規模です。

 0125時、熊本県で布田川断層帯を震源とするマグニチュード7.3、震度6強の地震が観測され、有明海と八代海に津波注意報が発令されました。これは、震度七を記録した熊本地震よりも二日を経て規模が大きく、熊本地震は今朝の九州での一連の地震、その前駆地震であった、と気象庁が発表しました。震度6+強は熊本中央区、熊本東区、熊本西区、菊池市、宇土市、宇城市、合志市、大津町、南阿蘇村、嘉島町、震度6-弱は熊本南区、熊本北区、八代市、玉名市、上天草市、阿蘇市、天草市、熊本美里町、和水町、菊陽町、御船町、山都町、氷川町、別府市、由布市、にて観測されています。

 マグニチュード6.0の地震は続いて0146時に震度6弱の揺れを熊本県の菊陽町と合志市、熊本市東区で観測したほか、震度5強を熊本県の各地で、震度5弱を熊本県と長崎県の各地で観測することとなりました。0303時には熊本県阿蘇地方を震源とするマグニチュード5.8の地震が観測、震度 5+ 強が阿蘇市、南阿蘇村にて観測されました、阿蘇地方地下20kmを震源としています。0355時、阿蘇地方を再び震度6+強と阿蘇地方震度5-弱大分西部、という非常に大きな地震が襲い、阿蘇山との関係が無関係とは言えないとの報道があります。震度6規模の地震が繰り返し断続的に発生、熊本地震とは別の断層が動いたと判断され、次第に震源域は熊本地方から阿蘇地方に大分地方へと広がりました。

 熊本地震は『前震』 今回が本震か、気象庁発表は衝撃的でした。熊本・西原村でダム決壊、大切畑ダムが決壊、西原村や益城町で少なくとも10人が住宅や建物の下敷き、阿蘇大橋崩落、熊本 宇土市役所の庁舎が半壊、益城町の老人ホームで66人閉じ込め、熊本 菊池 全域に避難勧告、熊本市民病院 建物倒壊のおそれ 入院患者の避難、JR 九州全域の在来線 始発から運転見合わせ、阿蘇市の手野地区で複数の住宅が倒壊、熊本市中央区でアパートが倒壊、阿蘇立野病院で建物に亀裂、南阿蘇村河陽のアパート多数崩壊、嘉島町上六嘉地区や鯰地区などで家屋が倒壊、八代市内のアパートで火事、阿蘇山中岳でごく小規模な噴火発生、被害情報は続く。

 地震被害の集中地域では今晩から豪雨の予報があり、地震による山岳崩壊など被害の地域へ豪雨が降った場合は大規模な土砂最大や洪水被害に繋がるとして九州地方の自治体は避難指示や避難勧告などを発令しています。熊本・西原村 土石流に備え約40世帯に避難指示、大分・湯布院町 5200世帯余に避難準備情報、熊本・美里町 町全域の4200世帯余に避難勧告、熊本・小国町 3000世帯余に避難勧告、大分・豊後大野市 市内全域に避難準備情報、熊本・宇城市 川の流域約9500世帯に避難勧告、熊本・南小国町 約1700世帯に避難勧告、熊本・八代市 崖の周辺など1万900世帯余に避難勧告など。

 大分の地震も誘発か、地震活動注意を、京都大学防災研究所の西村卓也准教授画分析を発表しました。0500時に自衛隊は西部方面総監を司令官とする統合任務部隊司令部編成を命じました、天候悪化前に救出や支援に全力を 首相が指示、防衛相被災者の救助に有効なヘリ50機運用、米軍の支援受け入れ検討を指示、海上自衛隊の輸送艦 救援物資積み被災地へ、政府発表は続きますが、防衛省 屋内の避難場所確保できない住民の輸送検討、として災害派遣を人命救助から支援へ移行する事としました。更に、きょうまでに陸・海・空の自衛隊1万5000名態勢で対処しているが、あす以降2万5000名態勢に増強すると発表、全国の部隊へ出動準備命令が下令されました。

 九州新幹線は博多・鹿児島中央間の運航が、熊本駅付近での新間s年列車脱線の影響で全線運休となっていまして、復旧の見通しは立っていません。在来線は夕方には復旧区間が増えていましたが線路点検を実施中で本日多くの区間で運行を取りやめました、又九州の第三セクター鉄道を中心に運転見合わせが続きました。終日運転見合わせ区間は、鹿児島本線荒尾・八代間、日豊本線中津・延岡、久大本線日田・大分、豊肥本線熊本から大分間、三角線宇土から三角、肥薩線八代から吉松区間です。現在熊本周辺を中心に九州南端の鹿児島から北部の福岡へいたる経路は列車で直接行く事が出来ません。

 JR九州運行区間について。運転を行っている区間は指宿枕崎線全線、香椎線全線、筑肥線全線、日南線全線、吉都線全線、福北ゆたか線全線、原田線全線、日田彦山線全線、肥薩線吉松・隼人間、山陽本線全線は本数を減らして運転、日豊本線小倉・宇島間本数を減らして運転、日豊本線延岡・鹿児島中央本数を減らして運転、長崎本線全線が本数を減らして運転、長崎本線旧線全線本数を減らして運転、大村線全線本数を減らして運転、佐世保線全線本数を減らして運転、鹿児島本線【門司港から荒尾】本数を減らして運転、鹿児島本線川内・鹿児島中央間、後藤寺線新飯塚から田川後藤寺区間、宮崎空港線【田吉から宮崎空港本数を減らして運転、本日2230時時点での運行区間です。特急かもめ、みどり、ハウステンボス、きりしま、指宿のたまて箱、海幸山幸は運転、明日からはソニック、にちりん、が本数を減らし運行再開予定、とのこと。

 高速道路について。九州の高速道路は、大半が通行可能です、が、九州道北熊本SA付近御植木から八代までの区間が通行不能となっており、大分付近も玖珠湯布院と別府を中心にした大分道と東九州道に日出線と東九州道の合流地点付近が通行止め、となっています。九州の高速道路は、九州自動車道門司-鹿児島。宮崎自動車道えびのJCT-宮崎、長崎自動車道長崎-鳥栖JCT、大分自動車道鳥栖JCT-大分米良・速見-日出JCT、東九州自動車道北九州JCT-みやこ豊津・豊前IC-宇佐IC・大分米良-北川・門川-清武南・鹿屋串良JCT-隼人東。西九州自動車道福重JCT-武雄JCT。南九州西回り自動車道。九州中央自動車道嘉島JCT-小池高山IC。このうち、通行止めは一部であることが分かるでしょう。

 九州の空港は、熊本空港が空港施設破損により使用不能で、本日いっぱいは自衛隊機などを除き全便を運休としたほか、明日全便も運休としています。九州の現在稼働している空港は、福岡空港、北九州空港、佐賀空港(九州佐賀国際空港、天草空港、大分空港、宮崎空港、鹿児島空港、そして離島の空港となります。全日空や日本航空など各社は、九州全域の航空便を今後約一週間キャンセルを悪天候扱いとして手数料を無料とする措置を取っているほか、熊本空港発着便は五月中旬まで同様の対応を取っており、旅客機を予約されている方は、各航空会社HPにてご確認ください。

 熊本空港と大分空港は、国土交通省によれば18日までの期間、24時間体制により滑走路を運行する事としました。これは自衛隊機等災害派遣任務へ対応する航空機の発着を行うためで、深夜時間帯を含め輸送機やヘリコプターの発着が行われるとの事です。空港設備が破損した熊本空港ですが、ターミナルビルのガラス破損や受付カウンターの損傷で、空港の管制塔や航法装置等には影響がないとの事です。

 九州への交通は、カーフェリーが時間はかかるものの確実です。旅客機による航路が熊本空港以外で運行が可能となっていまして、この他、カーフェリーでの移動が可能です。フェリーさんふらわあ社は、大阪-鹿児島航路と神戸-大分航路や大阪-別府航路が運行中です。名門大洋フェリー社は、山陽新幹線と並行する航路ですが大阪南港-新門司港航路が運行中です。阪九フェリーは新門司港-神戸港と新門司港-泉大津港航路を運航中です。宮崎カーフェリーも宮崎港-神戸港航路を運航中です。東京からはオーシャントランス社のオーシャン東九フェリーが東京港-徳島港-新門司港航路を運航中とのこと。南九州からはマリックスラインが鹿児島新港-那覇港を運行中とのこと。マルエーフェリーは東京大阪と沖縄を結ぶフェリー航路を運航中ですが鹿児島-沖縄航路も運行中です。時間はかかりますが、九州と本州は大阪と九州が多数のカーフェリーにより結ばれていまして、地震被害の影響はありません。

 今回の地震ですが。最大の懸念事項は、熊本地震が前駆地震であり、未明の地震が本震であった、という部分ですが、本当に本震であったのか、つまり次にマグニチュード8クラスの本震が来るのではないか、という部分や、これが阿蘇山カルデラ噴火の前駆現象ではないか、ということ。後者については発生すれば鹿児島南部と離島や長崎県島嶼部以外の九州全域と本州山口県西部が火砕流被害で全滅するというもので、カルデラ噴火のメカニズムは完全には解明されていないため不安こそ残るものの、阿蘇山全体のGPS計測数値が隆起していないので、可能性としては低そうですが、本震については地溝帯に蓄積された地殻弾性エネルギー総量への正確なデータがない為、なんともいえない、というところ。

 これで地震がおさまるのならば、問題は無いのですが、これは現時点で何とも言えません、熊本地震の際も余震が多すぎるという指摘は為されていまして未明の地震を受け、初めて前駆地震であることが判明しました、すると未明の地震から数えて、大きな余震が多すぎるのではないか、近く弾性限界までの余剰エネルギーがまだ地下に滞留しており余震ではなく本震として上回る規模の地震が起きるのではないか、という懸念が払しょくできないでしょう。この上で、政府は自衛隊が外征部隊ではない事に留意し、アメリカ軍へ、自衛隊の能力を超える部分の支援を即座に要請すべきです。第一にマーシー級病院船の八代海への派遣、今回、震度6規模の地震が連続し病院の倒壊懸念が高まっています、マーシー級であれば66000tの船体に2000床の入院受入が可能ですので、日本の医療関係者が乗艦し支援する事で、即座の対応が可能です。

北大路機関:はるな くらま
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熊本県熊本地方2016年4月16日1時25分マグニチュード 7.1震度 6+/2016年4月16日1時44分震度 6-

2016-04-16 01:51:44 | 防災・災害派遣
九州地方地震



2016年4月16日 1時25分ごろマグニチュード 7.1震度 6+/ 2016年4月16日 1時44分ごろ 震度 6-

【第二北大路機関にて防災速報随時表示】
http://harunakurama.blog10.fc2.com/

熊本県で震度6強,熊本県で震度6弱 NHK【北大路機関防災情報】 (第二北大路機関)

熊本県で震度6強 4月16日 1時27分 熊本県で震度6強 動画を再生する 16日午前1時25分ごろ熊本県で震度6強の揺れを観測する地震がありました。 各市町村の震度は以下のとおりです。 震度6強が熊本市中央区、熊本市東区、熊本市西区、熊本県菊池市、熊...

九州自動車道 福岡県内の広範囲で通行止め 川内原発は異常なし 玄海原発は調査中 NHK【北大路機関防災情報】 (第二北大路機関)
九州自動車道 福岡県内の広範囲で通行止め 4月16日 1時49分 福岡県警察本部などによりますと、さきほどの地震の影響で、福岡県内の九州自動車道の広い範囲が通行止めとなっているということです。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160416/k10010482171000.htm...

川内原発 玄海原発 伊方原発 異常なし 政府 情報収集や警戒に当たる 津波注意報 解除 NHK【北大路機関防災情報】 (第二北大路機関)
川内原発 玄海原発 伊方原発 異常なし 4月16日 2時01分 原子力規制庁によりますと、16日午前2時現在、全国の原発で唯一稼働している鹿児島県薩摩川内市にある九州電力川内原発1号機と2号機は、地震による異常はなく運転を続けているということです。また、いず...

布田川断層帯付近で発生した地震 熊本県災害対策本部 「6人下敷き」の情報【北大路機関防災情報】 (第二北大路機関)
熊本県災害対策本部 「6人下敷き」の情報 4月16日 2時16分 熊本県の災害対策本部によりますと、西原村と益城町でそれぞれ3人、合わせて6人が「下敷きとなっている」という情報が入っているということです。詳しい状況は入っていないということです。 専門家「...

熊本県阿蘇地方マグニチュード5.8 2016年4月16日 3時3分ごろ 【北大路機関防災情報】 (第二北大路機関)
熊本県阿蘇地方2016年4月16日 3時3分ごろ 震源 / 深さ 熊本県阿蘇地方 / 20km 緯度 / 経度 北緯 33.0度 / 東経 131.1度 マグニチュード 5.8 震度 5+ 強 阿蘇市 南阿蘇村 震度 4 久留米市 柳川市 八女市 朝倉市 みやま市 熊本北区 玉名市 菊池市 天...
熊本地震本震の可能性,マグニチュードを7.3に修正布田川断層帯付近【北大路機関防災情報】 (第二北大路機関)

マグニチュードを7.1から7.3に修正 4月16日 3時40分 今回の地震について気象庁は、観測データを詳しく分析した結果、マグニチュードを7.1から7.3に、震源の深さを10キロから12キロにそれぞれ修正しました。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160...
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平成二十八年度四月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2016.04.16/17)

2016-04-15 22:08:41 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 今週末、九州を突如襲った巨大地震は、我が国が災害列島にある事を思い知らされました、そこで行事紹介の前に幾つか。

 熊本県北部地震と暫定的に表現してきましたが、気象庁が今回の地震を平成28年熊本地震と発表しました、平成23年東北地方太平洋沖地震以来の命名となるとの事、今後今回の地震災害は熊本地震として統一される事でしょう、地震の規模を示すマグニチュードなども現在気象庁が精査中で、現在の数値は速報値であることから、情報精査によっては、今回の地震の規模についても訂正等が行われる可能性があるでしょう。

 熊本地震自衛隊の災害派遣状況ですが、陸自第42普通科連隊(北熊本)、第43普通科連隊(都城)、第8特科連隊(北熊本)、第8戦車大隊(玖珠)、第8偵察隊(北熊本)、第8飛行隊(高遊原)、第8施設大隊(川内)、第8後方支援連隊(北熊本)、第8化学防護隊(北熊本)、第4特科連隊(久留米)、西部方面航空隊(高遊原、目達原)、西部方面衛生隊(健軍)、第5地対艦ミサイル連隊(健軍)、健軍駐屯地業務隊(健軍)、中部方面航空隊(八尾) 海自第22航空群(大村)、第1航空群(鹿屋)、第111航空隊(岩国) 、空自第8航空団(築城)、新田原救難隊(新田原)、芦屋救難隊(芦屋)、第2輸送航空隊(入間)が派遣中です。

 今週末の自衛隊関連行事ですが、弘前駐屯地創設48周年記念行事、第6師団創設54周年神町駐屯地祭、霞目駐屯地創設59周年記念行事、松本駐屯地創設66周年記念行事、高田駐屯地創設66周年記念行事、板妻駐屯地創設54周年記念行事、幹部候補生学校創設62周年前川原駐屯地祭、目達原駐屯地創設62周年記念行事、が実施されます。熊本地震により佐賀県の目達原駐屯地祭は縮小展示となりますが、これは致し方ありません。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・4月17日:弘前駐屯地創設48周年記念行事…www.mod.go.jp/gsdf/neae/9d/
・4月17日:第6師団創設54周年神町駐屯地祭…www.mod.go.jp/gsdf/neae/6d/
・4月16日:霞目駐屯地創設59周年記念行事…http://www.mod.go.jp/gsdf/neae/neaavn/
・4月17日:松本駐屯地創設66周年記念行事…www.mod.go.jp/gsdf/eae/12b/
・4月17日:高田駐屯地創設66周年記念行事…www.mod.go.jp/gsdf/eae/12b/
・4月17日:板妻駐屯地創設54周年記念行事…http://www.mod.go.jp/gsdf/eae/1d/html/6-2-1-34i.html
・4月17日:幹部候補生学校創設62周年前川原駐屯地祭…http://www.mod.go.jp/gsdf/ocsh/
・4月16日:目達原駐屯地創設62周年記念行事(駐屯地開放)…http://www.mod.go.jp/gsdf/wae/metabaru/

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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熊本県北部地震(2016.04.14):熊本県熊本地方21時26分頃最大震度7,九州北部中心に大きな揺れ

2016-04-14 22:45:11 | 防災・災害派遣
■熊本県震度七
 四月の熊本を巨大地震が襲いました、震度七、熊本県北部を中心に大きな揺れによる被害が出ています。

 気象庁によれば地震が発生したのは2016年4月14日21時26分頃、震源は熊本県熊本地方の北緯32.7度/東経130.8度地点で、熊本県北部益城町で震度7を観測、震度6弱の揺れが熊本東区、熊本西区、熊本南区、玉名市、宇城市、西原村。震度5強の揺れは熊本中央区、熊本北区、菊池市、宇土市、合志市、熊本美里町、大津町 菊陽町、御船町、山都町、氷川町。震度5弱の揺れが八代市、上天草市、阿蘇市、天草市、長洲町、和水町、熊本高森町、南阿蘇村、甲佐町、椎葉村、以上の地域で観測されました。

 熊本県北部の地震は、地震の規模を示すマグニチュードは6.4、震源の深さは10km、布田川日奈久断層帯の一部に当たる日奈久断層帯が動いたとみられ、浅発性地震であることが分かっています。熊本市内では建物の一部に亀裂が入るなどの被害報道があったほか、熊本城の石垣が崩壊し石垣の破片が道路上に広く散乱しているとの報道がありました。一方、震源に近い益城では家屋倒壊の通報が相次いでいるほか、周辺部では停電が報じられています

 熊本県熊本地方では非常に大きな余震が断続的に発生しています。ここ90分間の地震は以下の通り。熊本県熊本地方22時31分ごろ最大震3熊本県熊本地方22時26分ごろ最大震度 3熊本県熊本地方22時22分ごろ最大震度 4熊本県熊本地方22時19分ごろ最大震度 3熊本県熊本地方22時16分ごろ最大震度 4熊本県熊本地方22時9分ごろ最大震度 4熊本県熊本地方22時7分ごろ最大震度 6- 弱熊本県熊本地方22時3分ごろ最大震度 2熊本県熊本地方22時0分ごろ最大震度 2熊本県熊本地方21時53分ごろ最大震度 421時42分ごろ最大震度 4熊本県熊本地方21時37分ごろ最大震度 4熊本県熊本地方21時26分ごろ最大震度 7東京23区20時58分ごろ最大震度 2、と発表されています。

 この地震の最大の余震は2207時に発生しました震度6弱の地震で、震度6弱が熊本県熊本地方。震度4が福岡県筑後地方、島原半島、熊本県阿蘇地方、熊本県天草・芦北、宮崎県北部平野部、宮崎県北部山沿い、と報じられています。気象庁は緊急地震速報を発表しています。熊本市では市街地の建築物へ瓦礫が散乱するなどの報道が出ていますが、熊本市中心部では現在停電などの報道は無く、幸い死傷者に関する情報は熊本市中心部からはありません。

 鉄道への影響ですが、九州新幹線及び山陽新幹線をはじめ九州全域の鉄道へ影響が出ています。山陽新幹線は2142時に山陽新幹線は小倉駅と博多駅の間で運転を再開しましたが、九州新幹線など、またJR在来線と私鉄線は影響が出ています。また、震源に近い熊本空港でも大きな揺れが観測されています。鉄道施設への被害については現在のところ情報収集中であり、報道はありません。九州御航空路線について明日以降の情報は出されていません。

 川内原発と玄海原発は無事です。鹿児島川内原発は異常なし、九州電力管内での稼動原子力発電所は鹿児島県の川内原発のみとなっていますが、現在川内原発の一号炉及び二号炉は所員が確認したところ被害は無く、原子力発電所周辺のモニタリングデータにも放射性物質の異常数値は報道されていないとのことです。佐賀県玄海原発についても、震度二の揺れが観測されていますが被害の情報は無く、放射線モニタリングポストへも影響は出ていないとのことでした。

 熊本県益城町、震度七を観測した地域では、2220時の時点で少なくとも十軒の家屋が倒壊している他、火災も発生しています。熊本市内では熊本市東区、益城町の隣町にあたる地域で50名以上の負傷者が搬送されており、この地域では震度六弱が観測されています。益城町では、道路の一部が瓦礫により閉塞されているとの情報も寄せられており、夜間に発生した今回の熊本県北部地震は、今後時間が経つと共に被害の大きさが把握される事でしょう。

 熊本市には陸上自衛隊西部方面総監部、陸上自衛隊第8師団司令部と隷下部隊が駐屯しているほか、益城町には熊本空港があり、個の熊本空港に隣接し高遊原分屯地が置かれており、西部方面航空隊司令部、西部方面航空隊第3飛行隊、第8師団第8飛行隊が駐屯しています。滑走路の安全が確認され次第、今後、鹿屋航空基地や大村航空基地、目達原駐屯地、築城基地、新田原基地など九州所在部隊を始め全国の自衛隊からの前線拠点となる事が考えられます。

 熊本県知事は本日2240時、陸上自衛隊へ災害派遣要請を出しました。陸上自衛隊では現在情報収集中であり、必要な地域へ必要な部隊を派遣するとの事です。今後、各駐屯地の災害即応部隊FAST-Forceを出動させると共に、主要市町村役場への地方協力本部からの連絡幹部派遣、偵察隊や情報小隊による情報収集に基づき、被災地域へ必要な対応を取る事となります。現在も余震が続いています、当該地域にお住まいの方は特にご注意ください。

北大路機関:はるな くらま
(本記事に掲載された災害情報は暫定的に収集した情報であり、最新情報は順次追記される)
(本記事引用時は記事は災害時の情報であることを留意し、掲載時の事実にのみ基づく速報情報であることを特に注意されたい)
(情報は適宜第二北大路機関により更新する)
第二北大路機関:http://harunakurama.blog10.fc2.com/
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熊本市で震度七(速報)

2016-04-14 21:32:11 | 防災・災害派遣
熊本市で震度七(速報)
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