■防衛情報-ウクライナ戦争
自衛隊は予備装備の充実も必要なのでしょうが緒戦で主導権を獲得できないと駐屯地祭の仮設敵並の攻撃しかできなくなることをロシアが示してしまった。
ロシア軍は2023年以来となる大隊規模の攻勢を実施しました。ISWアメリカ戦争研究所が7月25日に発表した戦闘分析によれば、ロシア軍はドネツク市南西部のコスティヤンティニフカにおいて増強大隊規模の攻撃を実施、この戦域での大隊規模の攻撃は非常に稀有な事例で2024年では初めて、2023年の10月に行われて以来の攻撃規模という。
24日の攻撃ではロシア軍は戦車11両、装甲戦闘車乃至装甲車45両、BMP-T火力支援車、オートバイ12両、徒歩歩兵200名を複数の方面からウクライナ軍陣地に向け前進させています。ウクライナ軍は防御戦闘により、戦車6両、装甲戦闘車乃至装甲車7両、オートバイ12両を撃破、これによりロシア軍は攻撃衝力を喪失し後退、攻撃は失敗したもよう。
コスティヤンティニフカは決して重要な戦略目標ではなく、戦車等の重装備の枯渇が始りT-55戦車など戦後第一世代戦車の投入を続けているロシア軍が何故この地域でこうした攻勢を行うのかは不明で、ISWはこの点についてロシア軍前線部隊の長期的な見通しの甘さを指摘しています。この日ロシア軍はトレツク近郊とハリコフ北部で若干、前進しました。
■防衛情報-ウクライナ戦争
自衛隊では私物利用は緩和されたり厳格化されて難しくなったりしますがPXというか委託売店で足りないものを補う実情はある。
ロシア下院は個人装備の私物利用を大幅に緩和する法案を採択しました。これはISWアメリカ戦争研究所の7月31日付ウクライナ戦況報告によるもので、これまでは個人防護装備や暗視装置に光学機器はもちろん被服に至るまで、ロシア軍では支給装備が不足しており、私物を使わざるを得なかった事情に対し私物使用は軍紀違反となっていました。
軍紀違反とは、具体的には上官による没収と共に懲戒として自殺的な突撃を行う部隊への転属などがおこなわれ、これを忌避する、若しくは反発により武器を使った反抗などが常態化していた事情があります。このため、私物使用に対して懲戒の対象としない法案を可決する事で軍内部での軋轢を相殺する事が狙いのようですが、官品の不足はかわりません。
こうした状況下でロシア軍はクピャンスク近郊のシンキフカ南西地域、スヴァトヴェ近郊のノヴォイエホリフカ南西地域、ドネツク市近郊のヘオルヒフカ付近、チャシブヤール東部のノヴォイイミクライオン北部地域、トレツク南西のザリズネ集落付近で前進、チャシブヤールではウクライナ軍後退によりロシア軍が競合地域の運河を横断し前進しています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
自衛隊は予備装備の充実も必要なのでしょうが緒戦で主導権を獲得できないと駐屯地祭の仮設敵並の攻撃しかできなくなることをロシアが示してしまった。
ロシア軍は2023年以来となる大隊規模の攻勢を実施しました。ISWアメリカ戦争研究所が7月25日に発表した戦闘分析によれば、ロシア軍はドネツク市南西部のコスティヤンティニフカにおいて増強大隊規模の攻撃を実施、この戦域での大隊規模の攻撃は非常に稀有な事例で2024年では初めて、2023年の10月に行われて以来の攻撃規模という。
24日の攻撃ではロシア軍は戦車11両、装甲戦闘車乃至装甲車45両、BMP-T火力支援車、オートバイ12両、徒歩歩兵200名を複数の方面からウクライナ軍陣地に向け前進させています。ウクライナ軍は防御戦闘により、戦車6両、装甲戦闘車乃至装甲車7両、オートバイ12両を撃破、これによりロシア軍は攻撃衝力を喪失し後退、攻撃は失敗したもよう。
コスティヤンティニフカは決して重要な戦略目標ではなく、戦車等の重装備の枯渇が始りT-55戦車など戦後第一世代戦車の投入を続けているロシア軍が何故この地域でこうした攻勢を行うのかは不明で、ISWはこの点についてロシア軍前線部隊の長期的な見通しの甘さを指摘しています。この日ロシア軍はトレツク近郊とハリコフ北部で若干、前進しました。
■防衛情報-ウクライナ戦争
自衛隊では私物利用は緩和されたり厳格化されて難しくなったりしますがPXというか委託売店で足りないものを補う実情はある。
ロシア下院は個人装備の私物利用を大幅に緩和する法案を採択しました。これはISWアメリカ戦争研究所の7月31日付ウクライナ戦況報告によるもので、これまでは個人防護装備や暗視装置に光学機器はもちろん被服に至るまで、ロシア軍では支給装備が不足しており、私物を使わざるを得なかった事情に対し私物使用は軍紀違反となっていました。
軍紀違反とは、具体的には上官による没収と共に懲戒として自殺的な突撃を行う部隊への転属などがおこなわれ、これを忌避する、若しくは反発により武器を使った反抗などが常態化していた事情があります。このため、私物使用に対して懲戒の対象としない法案を可決する事で軍内部での軋轢を相殺する事が狙いのようですが、官品の不足はかわりません。
こうした状況下でロシア軍はクピャンスク近郊のシンキフカ南西地域、スヴァトヴェ近郊のノヴォイエホリフカ南西地域、ドネツク市近郊のヘオルヒフカ付近、チャシブヤール東部のノヴォイイミクライオン北部地域、トレツク南西のザリズネ集落付近で前進、チャシブヤールではウクライナ軍後退によりロシア軍が競合地域の運河を横断し前進しています。
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