■防衛情報-ウクライナ戦争
早期警戒機、それは日本も導入した際に航空防衛能力を根本から強化する事が実現した装備でしたが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/fb/f967a24aa8cc7c3a6fc0aff29a061d72.jpg)
スウェーデン政府はウクライナ軍事支援の一環としてサーブ340AEW早期警戒機の供与を発表しました。ウクライナ軍事支援の焦点としてF-16戦闘機供与の開始が航空優勢確保を左右するとして切望されていますが、早期警戒機の供与はこれまで具体的な動きが無かったために、警戒管制を一気に前進させる転換点となる可能性があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/90/07f0b1c0a54c38b9491bab1248435ead.jpg)
サーブ340AEW早期警戒機はスウェーデン空軍での正式名称はS-100Bアーガス早期警戒機、1994年に初飛行した早期警戒機でカヌー型アンテナを中心としたEMB-145エリアイ空中警戒システムを搭載、これは左右120度にわたり走査可能で高度6100mで飛行した場合は400km先の船舶や航空機を追尾することが可能です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/d8/75c8e165f64c2b846f2f39a231ae48ca.jpg)
早期警戒機としては5時間にわたる飛行が可能で、これは空母艦載機であるE-2C早期警戒機の4時間を上回るものですが、機体規模が小さいために交代要員待機区画が無く、通常陸上基地を起点とする早期警戒機は軒並み10時間以上の飛行が可能です。スウェーデン空軍には2機が装備されており、今回その2機が供与されます。■
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/60/7a938f5d5f0f14b80f99a3978602332d.jpg)
ウクライナ軍がS-100Bアーガス早期警戒機を配備する意味について。早期警戒機は日本も1976年のMiG25函館亡命事件を受け低空飛行する航空目標を迅速に探知するべくE-2C早期警戒機を13機導入することとなりました。S-100Bアーガス早期警戒機の配備により低空目標探知能力は勿論、防空作戦全般が大きく向上することが期待される。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/19/ac081203a3cf29a976cc19a6de230072.jpg)
しかし、S-100Bアーガス早期警戒機を導入するにあたって、ウクライナ空軍は早期警戒機オペレーターを要請しているのかという疑問符があります、無論既にスウェーデンで秘密裏に実施しているならば話は別ですがそうした報道はなく、実際に供与され防空システムの一端を担うまでには訓練時間がかかる可能性があるのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/86/5dba9e15d1b5ccb223a30556cac4dfce.jpg)
S-100Bアーガス早期警戒機は、もう一つ、供与開始が期待されるF-16戦闘機とデータリンクは可能なのかという問題があります。エリアイ早期警戒システムを導入したのはNATO加盟国ではギリシャのみ、スウェーデンがウクライナより供与を切望されているJAS-39戦闘機ならば別なのでしょうが、連接性の多寡が気になるところでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
早期警戒機、それは日本も導入した際に航空防衛能力を根本から強化する事が実現した装備でしたが。
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スウェーデン政府はウクライナ軍事支援の一環としてサーブ340AEW早期警戒機の供与を発表しました。ウクライナ軍事支援の焦点としてF-16戦闘機供与の開始が航空優勢確保を左右するとして切望されていますが、早期警戒機の供与はこれまで具体的な動きが無かったために、警戒管制を一気に前進させる転換点となる可能性があります。
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サーブ340AEW早期警戒機はスウェーデン空軍での正式名称はS-100Bアーガス早期警戒機、1994年に初飛行した早期警戒機でカヌー型アンテナを中心としたEMB-145エリアイ空中警戒システムを搭載、これは左右120度にわたり走査可能で高度6100mで飛行した場合は400km先の船舶や航空機を追尾することが可能です。
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早期警戒機としては5時間にわたる飛行が可能で、これは空母艦載機であるE-2C早期警戒機の4時間を上回るものですが、機体規模が小さいために交代要員待機区画が無く、通常陸上基地を起点とする早期警戒機は軒並み10時間以上の飛行が可能です。スウェーデン空軍には2機が装備されており、今回その2機が供与されます。■
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ウクライナ軍がS-100Bアーガス早期警戒機を配備する意味について。早期警戒機は日本も1976年のMiG25函館亡命事件を受け低空飛行する航空目標を迅速に探知するべくE-2C早期警戒機を13機導入することとなりました。S-100Bアーガス早期警戒機の配備により低空目標探知能力は勿論、防空作戦全般が大きく向上することが期待される。
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しかし、S-100Bアーガス早期警戒機を導入するにあたって、ウクライナ空軍は早期警戒機オペレーターを要請しているのかという疑問符があります、無論既にスウェーデンで秘密裏に実施しているならば話は別ですがそうした報道はなく、実際に供与され防空システムの一端を担うまでには訓練時間がかかる可能性があるのです。
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S-100Bアーガス早期警戒機は、もう一つ、供与開始が期待されるF-16戦闘機とデータリンクは可能なのかという問題があります。エリアイ早期警戒システムを導入したのはNATO加盟国ではギリシャのみ、スウェーデンがウクライナより供与を切望されているJAS-39戦闘機ならば別なのでしょうが、連接性の多寡が気になるところでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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