北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】令和6年第1空挺団降下訓練始め【1】能登半島地震とパレンバン空挺作戦(2024-01-07)

2024-01-08 20:24:34 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■賛否両論あろうけれど
 自衛隊最精鋭の緊急展開部隊である第1空挺団は必要ならば南海の離島でも中東アフリカの紛争地でも中央アジアの激戦地へも投入される部隊です。

 習志野、第1空挺団降下訓練始め。7日日曜日の習志野へ行って参りました。第1空挺団は毎年一月初旬、一年間の落下傘訓練安全祈願を兼ねて降下訓練始めを実施していまして、本年も実施されました。そして今年の空挺降下訓練始めは同盟国同志国9か国が参加する。

 能登半島地震、正月元日に発生していますが実施できるのか、ということでした。実際、空挺団の実施予定は昨年末のまま、官庁仕事始めの前に発生した地震で、広報よりも災害派遣が重視されていて、4日の仕事始めの時点でも去就は示されず、4日の夕刻に初めて。

 ヘリコプターと輸送機が少なからず参加する。空挺団降下訓練始めは、東日本大震災規模の災害であれば間違いなく中止されていたと思います。ただ、4日に開催決定を空挺団は発表しましたが、一旦これが引っ込みまして、改めて5日の深夜に開催が発表されました。

 被災地へ空挺作戦を行う、必要はないと考えます。能登半島を見ますと落下傘降下できる場所は能登空港くらい、この習志野訓練場でさえ空挺降下を行える最低限以下の広さですので、空挺部隊を落下傘降下させなければならないのかと問うと、ヘリボーンが合理的だ。

 CH-47輸送ヘリコプターのハッチが開きまして、各国関係者が観閲台へ進む様子をみますと、しかし、はっと考えさせるというか驚くというか、時代の変化を感じたものでした。オランダ兵とインドネシア兵が参加しています。そして日本の空挺部隊の始まりと云えば。

 パレンバン空挺作戦やメナド空挺作戦とマレー半島空挺作戦、相手はイギリス軍やオランダ軍であり、そして独立した今のインドネシアやマレーシアが舞台であったのですから。考えてみれば、降下に際して”空の神兵”を流す第1空挺団なのですから、これはすごい。

 和解の具現化だ。昭和生まれなものですから、アジアの国々は日本に対して云々、という教育を受けた世代です。パレンバン空挺作戦で激戦の相手となった国々が、いまは同志国、この表現は共産圏じゃああるまいしちょっと語彙力不足のようでなにか言葉が必要ですが、同士国なのだ。

 インドネシア、オランダ、イギリス、今年の空挺団降下訓練始めには更に、アメリカ、カナダ、フランス、ドイツ、カンボジア、そして日本の空挺団、9か国の国際空挺部隊という、SF映画でも無ければ編成されないような諸国が集っていまして、これは過去にはない。

 防衛協力、今週末は台湾総統選挙となりまして、場合によっては台湾海峡の情勢が一気に突沸しかねない、こうしたなかで、日本の防衛力は戦後昭和の延長線上なのですが、中国の軍事力は、純粋に防衛用、というには少々無理のある、極めて大きな規模となっている。

 日本周辺には、ロシアと中国に北朝鮮という、安全保障上の不確定要素があり全て核兵器国と核保有国、こうした状況で日本一国での防衛力、シーレーン防衛から本土防衛まで、対応するには、日本一国で中国の軍事力と対等な水準まで強化することは、現実でたない。

 能登半島地震、いまも孤立地域があるために、今回自衛隊は輸送機1機と輸送ヘリコプター6機に多用途ヘリコプター1機と対戦車ヘリコプター2機を参加、対戦車ヘリコプターは別としても、震災支援に転用できる機体を8機参加させているのではあるのですけれども。

 NATOとの関係も強化しなければ、もたない、という安全保障環境と自衛隊の航空機保有数、CH-47だけで70機以上保有している訳ですし輸送機も40機以上、これは、かなり規模は縮小し空挺団からも能登半島へ部隊を送っている状況、両立可能だな、と思いました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-御池,焼き鳥-そう焼き鳥だ-そして清酒を頂こう

2024-01-08 18:12:33 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 七日は春の七草粥で正月の疲れた胃を休めるといいますが第一空挺団を見に行く私はしかたないので舞い上がるものを前もっていただいてゆく事に。

 串くら本店、烏丸御池から北側に直ぐという場所にありまして、ここは焼鳥屋さんなのですけれどもお昼の時間帯にも暖簾を出してくれていまして、散策の際にちょっとだけ美味しいもので気分転換をしたいときなんかに、昼酒の冒険気分を味わえる。

 焼き鳥、そう焼き鳥だ。この食べ物は奥が深い、というのは確かにジャンキーなそくめんがあってお手頃晩酌にはもってこいなのだけれども、しかし極めようとしますとどれだけでも部位の吟味と串打ちの手法や手間から深められるというもの。

 清酒で、まずは始めたいものです。この時間帯、ちょっと口寂しいときの一献で散策の楽しさを高めようという気風で探訪しましたので、陽も高いのですし深酒するつもりはもうとうない、酒杯にそそいでゆく透明ななかに酒精の期待は高まる。

 ねぎまと、つくね、と、それから。あわてて頼みすぎると熱々を楽しめない、そしてもちろん串から取り外して食べるようなことはしない、とりはずすと押しくら饅頭効果で保たれている熱々さが箸ではずされた瞬間にどこかへいってしまうので、ねえ。

 清酒を一口、これは米の香りが強く染み渡り抜けてゆくのだけれども、そのちょくごにぴりりと辛口が響きわたり、ふう、とため息のようにからだから熱い物が通り抜けたとともに疲れなのか抜けてゆく、かわりにはいるのが満足感だ。

 串とともに焼き上げられている様子、こうお皿の上に何本も串々が並ぶ様子は写真栄えするのですけれども、見栄えよりも食べようとしたときにもう冷めているというのは残念なもので、一本一本、時間はかかるのですがここは待ち時間さえ楽しむ。

 おいしいねえ。というよりも満足感という体験のような焼鳥屋さん、大盛りの串物をばくばく機関銃のように消費するのではなく、日常の幕間のような時間帯にちょっとおいしい焼き鳥をいただくには、この串くらさんは面白いのだ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-河原町,アイスコーヒーとチョコパフェで頂く衝撃

2024-01-08 07:01:11 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 インパルスと云えば思い浮かべるのはブルーインパルスですが京都にはもう一つのインパルスが有りまして、私がこの店を知った際に使われていたのはT-2練習機でした。

 京都散歩の際にちょっと休憩、という際には何処に立ち寄ろうか迷うもの。書籍を買い求めるにも、実はこの京都も地味に書店が減っていまして、仕方ない大阪行くか、なんていう不便さをときに感じるもの。インターネットで購入するというのも味気ないですし。

 河原町通、京都を代表する繁華街には書店もありますし、そのほかの散策の際には四条通とともにこの界隈が、市バスも、そして阪急と京阪が近いものですから便利なのです。美味しいものを頂く先斗町とか祇園といいますとちょっと肩ひじ張ってしまいますからねえ。

 チョコパフェと。さて、珈琲で一寸大人の時間の休憩、とここは河原町蛸薬師上ルにあります喫茶店なのですが、馥郁たる珈琲の香りを愉しみに、と寄ったのですけれども、甘いものが頂きたくなったので急遽方針を変更しましてテーブルの上をちょっと華やかにする。

 パフェ、なのですが果物の寄り道ではなく、チョコレートとアイスクリームとコーンフレーク、これこそ甘いものだ、と万人が納得する素材だけをパフェとしています。インパルスさんはトーストも凄く美味しいのですが、この時は気分が冷たいパフェだったのですよ。

 アイスコーヒーとともに、パフェを頂く。勿論無糖で。昨今は珈琲豆が高騰していて、ブルーマウンテンが品切れになっているという。聞けば今の価格帯だと円安も重なり、上質なブルマンだと一杯三千円になってしまうという。無理に出さない、これもこだわりかな。

 深煎りの苦味とともに、ただし砂糖を加える様な風味の封殺はしませんので、コーヒーを一口、そして甘いパフェと一口、いや二口か。チョコレートの上品な甘みとアイスクリームの凛とした冷たさを、アイスコーヒーで初期化して、香りを愉しみ、またパフェを。

 インパルス、河原町蛸薬師のこのお店はカウンターもあるのですが鰻の寝床の様に長い店内には奥の方に小さなテーブルと、更に小さな坪庭が佇んでいます。しかし店の前は京都有数の雑踏なのですから、奥行き或る店内で頂く珈琲は、ちょっと心休まるのですよ、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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