「春の三月、此れを発陳と謂う。
天地は倶に生じ、万物は以て栄ゆ。
夜に臥し、早に起き、広く庭を歩み、髪を被き、形を緩うし、
以て志をして生ぜしむ。
生かして殺す勿れ。予えて奪うこと勿れ。
賞めても罰すること勿れ。
此れ春気の応、養生の道なり。
これに逆らえば肝を傷り、夏に寒変を為す。
長を奉ける者少なし。」
何度も読んだこの文章,昨日また読み返してみたら新たな感動が
胸に迫ってきました。自分が日々変わっているから(退化じゃないと
いいですが...)同じものを読んでもその度感じることが変わるん
だと思います。年を重ねるというのも面白いものですね。
今回特に心惹かれたフレーズは次の2つ。
「志をして生ぜしむ」
「予(与)えて奪うこと勿れ,賞めても罰すること勿れ」
早寝早起きし,庭を歩き,髪をおろし身体を包んでいるものを緩めると,
いろんな行動しようという意欲が出てくる。
そのようにして、志を生み出しなさい。
「志」について。
『霊枢』本神篇に、意識の十段階の特徴が述べられています。
「意の存するところこれを志と謂う。」
意とは何か。「心に憶するところ有り」心の中に記憶させられているもの、
刻みつけられているものがある、それが「意」である。その刻みつけられた
記憶が度重なってくると、ある方向性をもって意が動き始める。
それが「志」である。
つまり身体と心のブロックを取り,のびのびとさせると,
その人らしい「志」が生まれて来るということではないでしょうか。
その方法を行動面では「夜に臥し~形を緩うし」までで具体的に示し,
心の持ち方としては「生かして~罰すること勿れ」で示しています。
短いけれど,格調の高い文章ですね。
植物にお水をやるように、まわりじゅうにさまざまなことをしてあげるのがいい。
刈り取ってしまうようなことは春の季節にはやらない方がいい。
自分の心や、自分の身体に対しても春は褒めて、褒めて、褒めぬく。
これから伸びようとするものを援助してやる。育ててやるということが最も大事。
この辺りは,お子さんがいる方や教育関係の仕事,会社の経営などにも
活用してもらえそうですね。
とても感動したので,具体的な春の行動目標を作ってみました。
朝は5時に起床(夜に臥し早に起き)
↓
鏡に映った自分を褒めたおす(褒めて)
↓
散歩(広く庭を歩み)
↓
柔らかい素材の服を着る。
きつい下着やストッキングはなるべく履かない(形を緩うし)
↓
人に接する場合は必ず褒める。
何かをしてあげる。あげるものがなければ,優しい言葉や笑顔でも可。
昨日の夜これを考えたのですが,今朝は早速寝坊して起きたら8時。。。
でも「褒めても罰すること勿れ」です(笑)。
明日からがんばりまーーーす。
早速「四気調神大論」を見ました!な~るほど、原文だとさっぱりわかりませんが、解説付きだとなかなか味わい深いですね~。
僕は今年に入って思い切って早起パターンに変更してみましたが、至極快適です でも夜は10時半を過ぎるともう眠くてなんにも出来ません
素問の発表,がんばってくださいね~。
みんなの前で間違えると,すごく勉強になります
黄帝や岐伯と対話する気分で,たまに突っ込みを入れながら読むと
素問はけっこう面白いし,自分の生活の役に立ちますよ。
とらず与える。自分をほめる。
春先に体調崩しがちなので、
「意」識して心がけます、
「志」もみつかるといいです。
追伸
みんなで読みます~。
日程変更なしです、お願いします。