平地治美の漢方ブログ 

漢方(漢方・薬膳・鍼灸...)全般についてのブログです。コメント大歓迎。

『宇宙の迷路』発刊記念イベント

2011年09月19日 | その他


東京国立博物館で「迷路で遊ぼう&宇宙を学ぼう」が開催されました。


本当は恐竜展を観に行ったのですが、なんと入場まで2時間待ち。

「今日は寝坊して失敗したね。。。」

と、5才の甥はうつむいてがっかりした様子です。

「せっかく来たのに悪いなあ。。」

と思っていたらいかにも子供が喜びそうなカラフルな看板「迷路で遊ぼう&宇宙を学ぼう」が目に入りました。
係員の方に聞いてみたら予約制のイベントということでしたが、親切に空席を問い合わせてくださり入場が許可されました。

そんなわけでたまたま参加したのですが、その内容は素晴らしいものでした。

まずその豪華メンバーに驚きました。
  『宇宙の迷路』の著者 香川元太郎先生
   JAXA名誉教授 的川泰宣先生
  『銀河鉄道999』『宇宙戦艦ヤマト』などで有名な漫画家 松本零士先生



 香川元太郎 先生 (絵本作家、イラストレーター、『宇宙の迷路』著者)
宇宙の迷路
クリエーター情報なし
PHP研究所



先生の「迷路シリーズ」は、なんと170万部突破ということです。
大人が見ても迷路、隠し絵探しが楽しめて自然と勉強になります。

先生のコーナーでは子供達に隠し絵をさがして壇上で答えを指し示すということをしましたが
「ハーイ、ハーイ」と手を挙げる子供達の声が会場に大反響してすごい盛り上がりでした。

子供の心をつかむのがとても上手な先生で、だからあんな本が描けるのだろうなと感じました。


 
 次は、的川泰宣 先生 (JAXA(宇宙航空研究開発機構)名誉教授)の講演。
「はやぶさ」がいかにして帰還したかというお話から、大切なことをわかりやすく
教えてくださいました。大人が聞いても考えさせられる深い内容でした。
(以下、お話の一部を記載)

「いろいろ考え抜いて危険を予想しましたが、やはり予想しなかったことがいくつも起こりました。それを「想定外」と言います。この想定外のことが起こるという意識を皆で共有することが大切です。皆さんも大人になってそれぞれの仕事についた時、どんな分野でも大切なことです。覚えておいてください。」

「若い研究員の皆さんが、本当によくがんばってくれた。あんなにがんばれたのは、好きなことだからです。皆さんもお父さん、お母さんに言われたから。。。ではなくて、本当に自分が好きなことを見つけてください」

「本当はルールに従わなくてはならなかったところを、自分達の判断で「はやぶさ」の設計をこっそり変えていた。それが絶望的な状況を覆して結果的に成功につながりました。みなさんの道徳の教科書にもあるでしょう、『星野君の二塁打』という話が。あれも監督のサインを無視したわけですよね。大人が考えても難しいテーマです。家に帰ってからおうちの人とも話し合ってみてください」




最後は松本零士先生。(漫画家、『銀河鉄道999』作者、(財)日本宇宙少年団団長)

故・手塚治虫先生、石ノ森章太郎先生と並ぶ漫画界の超大御所。
まさかこんなところでお話を聞けるとは夢にも思わず、大感激です。

もともと宇宙研究者になりたかったというほど宇宙を愛する先生。
だから作品も宇宙が舞台のものが多いのでしょう。

「宇宙の研究がなぜ大切なのかというと、地球を守るためです。
他の星のエネルギーを利用して地球に持ってこられるようになれば危険なエネルギーも要らないし、地球を傷つけるようなこともしなくてすむのです」

「今が一番重要で地球を救う最後のチャンスだと思う。つまり、皆さんががんばって地球を守ってほしい」

と熱く語られました。
先生の作品はなんとも言えない品格と優しさがあり、読んだあとはしみじみとした優しい気持ちになるものです。
その根底にあるのは、地球への愛だったのだと納得しました。

最後は先生の作品の登場人物の名前の由来などもお聞かせくださり、「銀河鉄道999」世代の私にとってはたまらない内容でした。



恐竜展はまた平日に行くことになりましたが、思いがけず充実した一日になりました。



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