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「難病女子」の著者の体験が綴られたものですが、病気がらみの本で
笑えたのは初めてです。
上智大学おフランス語学科大学院生の大野さんは、ビルマ難民支援活動中に
得体の知れない病気にかかり、自らが「難病女子」となってしまいます。
動くこともままならない痛みをかかえ、診断名がつかないまま病院を転々とし、
ついた病名は「筋膜炎脂肪織炎症候群」。
日本ではまだ数例の自己免疫疾患だそうです。
想像を絶する痛み、麻酔無しの検査、膿で破裂したおしり.....
普通に考えると笑える要素は一つもありませんが、
一時は死を考えたほどの痛さや辛さもユーモアたっぷりに表現してあって
何度か吹き出してしまいました。
さらには入院中に難病患者のパートナーまで見つけていらっしゃる。
(「中学生かよ!」と御自身でツッこんでいた桜の下でのデート。
あの場面は素敵でした。)
形は違ったけれど、大野さんは日本の多くの「難民」に希望を与えました。
そしてこういう疾患にも漢方が使われるようになって、日々の「困った」が
少しでも和らいだら良いのにな、と感じました。
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