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ハリソン君の素晴らしいブログZ

新旧の刑事ドラマを中心に素晴らしい作品をご紹介する、実に素晴らしいブログです。

『太陽にほえろ!』#311

2018-10-26 10:00:40 | 刑事ドラマ'70年代







 
☆第311話『ある運命』

(1978.7.14.OA/脚本=畑 嶺明/監督=竹林 進)

ゴリさん(竜 雷太)がかつての婚約者と再会し、その幸せぶりに胸を撫で下ろした前回のエピソード『再会』で、名アシストを務めた殿下(小野寺 昭)。

その殿下も第299話で出逢った中学教師・三好恵子(香野百合子)と婚約中なんだけど、今回、二人にこれ以上ない不幸が襲いかかります。

「殿下いじめ」ここに極まれりというエピソードで、創り手たちの(ゴリさんに対する愛とは違った種類の)非常に屈折した愛情を感じますw

恵子とドライブ中に殿下の車が爆破され、恵子だけが重傷を負ってしまう。もちろん犯人(清水紘治)の狙いは殿下で、わざと殿下を挑発し、暴走させて自分を不当逮捕させることで、社会的に抹殺するのが目的という陰湿さ。

完全なる「とばっちり」で脊髄を損傷した恵子は、下半身付随で一生歩けない身体になってしまいます。げに恐ろしや、殿下ファンの呪い!

それでも殿下は恵子との結婚を固く決意する、っていうメロドラマ展開は全く私好みじゃないんだけど、今回はあの二枚目貴公子・殿下が血相を変えて大暴走し、容疑者をストーカーのごとく尾け回し、挑発に乗って殴る蹴るの暴行を延々と働く等、ふだん見せない醜態を晒すのが大きな見所になってます。

また、映画『ダーティハリー』の「スコーピオン」を彷彿させる清水紘治さんの粘着質な演技、その清水さんをフルボッコにする殿下を止めに入ったロッキー(木之元 亮)の驚異的な弱さw(あの毛むくじゃらの大男が、七曲署で一番ひ弱な殿下に20回ぐらい弾き飛ばされる!)等も、歴史的珍場面として記憶に残る迷エピソード。

他にも、恵子が入院してる病院に容疑者が現れ、挑発された殿下が「証拠を掴んでやる!」とか言って病院を飛び出したり(それより恵子をガードしろよ!)、容疑者が爆弾製造中に負ったヤケドの跡が逮捕の決め手になったり(どこでどうやってヤケドしたか証明しようが無いのに、あんなに狡猾な犯人があっさり観念しちゃう)等、ほんと『太陽にほえろ!』にしては珍しくツッコミどころ満載のエピソードです。
 

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