2002年2月から翌年2月まで、テレビ朝日系列・日曜朝7:30からの30分枠で全51話が放映された、テレ朝&東映&東映エージェンシーの制作による「スーパー戦隊シリーズ」の第26弾。
忍者をモチーフにした「ハリケンジャー」のメンバーは、ハリケンレッド=椎名鷹介(塩谷 瞬)、ハリケンブルー=野乃七海(長澤奈央)、ハリケンイエロー=尾藤吼太(山本康平)の3人。
彼らが「疾風流」の落ちこぼれ忍者で、敵対する「迅雷流」のはぐれ忍者2人「ゴウライジャー」等が後に共闘することになるようです。
そうして追加キャラは登場していくものの、主役をあくまで3人に絞った作劇はシンプルで感情移入し易く、これはとても観易いです。
とにかく展開が早く、やたら元気でやたら楽しいスーパー戦隊シリーズが、特撮ヒーロー物の中じゃ一番自分の生理に合ってるのかも知れません。
特にこの辺りの時期は、ちょうど我々=昭和テレビっ子世代が番組スタッフになってますから、'70年代~'80年代の刑事ドラマにオマージュを捧げた『特捜戦隊デカレンジャー』('04~'05)を筆頭に、我々の嗜好に合った作品が多かったように思います。
それからいつの間にやら20年近く経って、現在はその次の世代、すなわちゲーム世代・インターネット世代が中心になって番組を創ってますから、我々世代の生理に合わなくなって来てるのもまぁ自然なことなんでしょう。
映像技術もキャストの演技力も現在の方が格段に進歩してるんだけど、私は断然『デカレンジャー』や『ハリケンジャー』を観てる方が面白いし楽しいし、燃えるし、萌えます。
ハツラツとした長澤奈央さんはもちろん、爽やかな塩谷瞬くん、まっすぐな山本康平くんも観てて心地好い。コテコテの大阪弁でハリケンジャーを指揮する高田聖子さんも楽しいし、'70~'80年代の刑事ドラマでサイコパスな犯罪者ばかり演じておられた西田健さんが、疾風流の大師匠として颯爽と登場するも、初回ですぐ呪文をかけられハムスターになっちゃうのも面白い(以降、声だけのご出演w)。
忍者をモチーフにしたハリケンジャーのコスチュームやメカ類もカッコいいし、次回ご紹介する予定の敵組織「ジャカンジャ」がまた超クールなんですよね!
これはイイです、元気が出ます。シンプル・イズ・ベスト! ヒーロー物はかくあるべし! 刑事ドラマも見習って欲しいです。