ハリソン君の素晴らしいブログZ

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『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』

2018-10-02 20:00:06 | ハリソン・フォード









 
ジョージ・ルーカス製作総指揮&リチャード・マーカンド監督によるエピソード6『ジェダイの帰還』は1983年に公開されました。

「史上、最も公開が待ち望まれた映画」と云われる本作、当時高校生だった私自身もワクワクしながら公開を待ちました。

実は、この時点で私は『帝国の逆襲』(’80年公開)をまだ観てませんでしたw 何しろ本格的に『スター・ウォーズ』にハマったのは’82年の『新たなる希望』リバイバル公開からなんです。

当時はまだテレビ放映もされず、レンタルビデオ店も無かったですから、ノベライズ本で『帝国の逆襲』を学習した上で『ジェダイの帰還(当時の邦題はジェダイの復讐)』に臨んだワケです。

しかも、ノベライズを読む前に親切なクラスメートから「ダース・ベイダーってルークの父親なんやで!」と教わったというw、かなり残念な『スター・ウォーズ』ファンだったりする私です。

なので、今度こそ前情報をシャットアウトして劇場で驚くぞ!ってな想いが人一倍強かったです。ハードワーク続きでヘロヘロなのに朝一から新作『フォースの覚醒』を観に行ったのも、アホなメディアがネタばらしする前に早く観なくちゃ!って思ったから。

『スター・ウォーズ』信者の熱狂って、そういう側面もかなり大きいですよね。だから本国じゃ1ヵ月も前から劇場前に並ぶ猛者まで現れちゃうワケです。

で、『ジェダイの帰還』の本編で明かされた驚愕の真実は、レイア姫(キャリー・フィッシャー)がルーク(マーク・ハミル)の双子の妹だったという、前回のネタ(ダース・ベイダー=ルークのパパ)に比べるといささかインパクトに欠けるものでしたw

ただし、それはレイアもジェダイの血を引いてる事を意味し、結果的に次作『フォースの覚醒』へと繋がる重要な伏線になってたりはします。

その件も含めて『ジェダイの帰還』のストーリーは、完全にダース・ベイダー&ルークのジェダイ父子に焦点が絞られ、ハン・ソロ船長(ハリソン・フォード)には見せ場がほとんどありませんでした。

氷漬けにされたハンが救出されるファーストバトルでは、一人前のジェダイに成長したルークがやたら格好良く立ち回る一方で、眼が見えない状態のハンはもはやコメディーリリーフ化してました。

更に、デス・スター総攻撃作戦では愛機=ミレニアム・ファルコン号を悪友のランド・カルリシアン(ビリー・ディー・ウイリアムズ)に託し、自身はデス・スターの防御シールド破壊チームの指揮を任され、テディベアみたいなイウォーク族に助けてもらいながら任務を遂行するという、宇宙海賊らしからぬ地道な働きぶり。

要するに、我々ファンが見たいハン・ソロのハン・ソロらしい活躍を、ルーカス氏は明らかに「わざと外した」としか思えないワケです。

たぶんハリソン・フォードという俳優を見くびってたルーカス氏は、前作『帝国の逆襲』でハン・ソロに見せ場を与え過ぎて主役のルークが食われちゃった事を、かなり後悔してたんじゃないでしょうか?

ハン・ソロだけじゃなく、彼の首を狙う賞金稼ぎの1人=ボバ・フェットもなぜかマニア間で人気を集め(私にはその魅力がサッパリ解らないけど)『ジェダイの帰還』での活躍が注目されてたのに、ルーカス氏は必要以上にあっけなく、間抜けな死に様をボバ・フェットに与えてました。

『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督もそうだけど、自分が意図した以外の部分でファンがやたら盛り上がると、わざと期待を裏切ってやりたくなる心理が、人気作の創造主には有るのかも知れません。

私が新作『フォースの覚醒』にやたらワクワクしたのは、そんなルーカス氏の意地悪に弄ばれ、さんざん切ない想いをしたであろう『スター・ウォーズ』世代の1人(J.J.エイブラムス監督)が、新たな創造主に就任したからです。

つまり「こんなハン・ソロの活躍が見たかった!」っていう我々の想いを、きっと叶えてくれるだろうと思ったワケです。さて、その結果は…… 次回書きますw

とにかく『ジェダイの帰還』におけるハン・ソロは、精彩に欠けてました。演じるハリソン自身がまた、いつになくメタボな感じでルックスが劣化しちゃってるんですよね。

三部作の完結編でハン・ソロを殉死させて欲しいっていう希望も却下され、モチベーションが下がったであろうハリソンは、エクササイズにも身が入らなかったのかも知れません。

息子=ルークにダークサイドから救われたダース・ベイダーが、その死をもってジェダイに帰還するストーリー自体は良かったものの、ファンにとっては(特にハン・ソロ支持者には)少なからず不満の残る完結編でした。だからこそ、この続きが観たくて観たくて仕方なかったワケです。

まぁ随分と待たされたもんだけど(実に32年!)年月が経ったお陰で創造主がバトンタッチされ、ハリソンの『スター・ウォーズ』アレルギーも治まった、今のタイミングで新作がスタートしたのは、まさにフォースのお導きと言えましょう。

さぁ、いよいよ『フォースの覚醒』です!
 

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