源氏物語と共に

源氏物語関連

70年ぶりに写本 「大沢本」発見

2008-07-24 08:09:07 | その他
定家とは別系の新しい写本「大沢本」を70年ぶりに発見。

そんなニュースが飛び込んできました。
http://www.asahi.com/culture/update/0721/TKY200807210222.html

源氏物語の原文がないだけに、今後の研究でまた様子が変わってきそうです。

真偽のほどは判りませんが、違う文章というのも興味があります。

この写本の存在は以前から知られていたようですが、
戦争をはさんで行方不明だったそうです。

源氏千年紀に、
原文に近い本を発見!なんていうニュースはどこかで出ないでしょうか?(笑)
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源氏香の世界

2008-07-18 10:24:56 | その他

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梅雨も明け、暑い毎日が続いています。


急に祇園祭に行く事になり、
せっかくだからと京都文化博物館の「源氏香の世界」を見てきました。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_artCraft.html


源氏香は詳しくは知らないのですが、
色々な意匠に使われていますので、その優雅な世界を観賞してきました。


ほのかな香りが漂う中、様々な作品がありました。
香のビデオもありました。足利義政の時代に香道が発達したのですね。


源氏物語からとった銘の「紅葉賀」などの香木も展示されていました。


祇園祭のお稚児さんの衣装にも源氏香が使われていました。
和服だけでなく、建築の柱や建物のデザインにまであるのですね。


豊国の浮世絵がとても色鮮やかで綺麗でした。
衣装は源氏香が使われていたりします。
かんざしが長かったり派手なのは遊女と教えてもらいました。


昔、家庭画報か何かで源氏物語各帖を和服で表現したシリーズがあって、
その特集本を買った事を思い出しました。


それと同様に、現代絵画作家の各帖競作が面白かったです♪
各帖を1枚の絵で表すのは、
かなり源氏物語を読んでいないと難しいと思います。


なるほどと思う作品もあれば、ちょっと違う?と思う作品もありましたが、
流石にそれぞれの表現に力量があり、素晴らしかったですね。
上村松皇 ・淳之さんの作品もありました。


祇園祭で人がいっぱいの京都でしたが、浴衣が目立ちました。
文化博物館の係りの人も浴衣で案内でした。


また、浴衣に親しんでおられる外国の方も多く、
最近は男性の浴衣もよく見かけます♪


イノダコーヒー三条本店へも寄りました。
いつも混んでいますね。


暑いので、早めに帰りましたが、街中で源氏千年紀のポスターを沢山見ました。


8月は大文字です。蒸し暑い京都もますます人で暑くなりそうです。
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源氏物語検定5

2008-07-10 17:18:02 | 日記
ちょっとお遊び。


さくやさんが作った源氏物語検定5
http://minna.cert.yahoo.co.jp/vbvb/243794


皆さんは何問出来ますか?
yahooログインが必要なようですので、ID登録の方達のみになります。


ちなみに私は4問正解!
昔の記憶はすぐに忘れてしまっています。


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漫画 「何て素敵にジャパネスク」

2008-07-09 09:55:26 | 日記
氷室冴子さんは、先日に亡くなられたけれど、
漫画コミック人妻篇(6)が先月に発売されたと聞き購入する。


大人なので、さすがに掲載された「花とゆめ」を買う勇気はない(^^ゞ


原作のコバルト文庫の方はすでに終了。
人妻篇もなかなか面白くて感動の涙だったと思う。


ファンは多く、二次小説のHPもあったりします。


バタバタしていたので、
やっと図書館で借りた日向一雅先生の本を読み終わった。
とても感動!!
厚かましくも、同じような視点の部分もあって嬉しかった。


ミーハーなので、機会があればいつかTV等で
先生のご講義を聴いてみたいと思う。


学生時代に秋山虔先生のご講義を聴かれたという事は、東大ご出身でしょうか?


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原文の素晴らしさ

2008-07-07 09:20:06 | その他

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源氏物語の原文は、本当に現代人には難しくて理解できないのが残念です。


口語訳もそれぞれに素晴らしいのですが、
やはり原文のさりげない1行の言葉にも
紫式部の意図のようなものが見える時があります。


たまたま見ていた「竹河」では、玉鬘が薫の性格をほめるのですが、
その母である女三宮に対して


『母宮のしどけなうおほしたてたまへれど、なほ人にはまさるべきにこそはあめれ』(竹河)


新潮古典集成訳では「女三宮がさほどしまりがなくお育て申されたけれど
やはり薫は優れていらっしゃるようです」と、女三宮の批判をしています。


このしまりがなく育てたと玉鬘が思っていたという表現は、
何となく女三宮がいまだにしっかりしていない感じを表してしているように思いましたが、どうでしょう。


玉鬘がまわりの女房達の噂から聞いていたのか、
それとも実際に六条院などで面識があったのかはわかりませんが、
たまたま女三宮に興味を持っていたので、
とても面白い言葉と思いました。


しかし一方では、
『これかれ、ここに集まり給ひて、三条の宮に参り給ふ・・
・・六条の院の方ざまのも、なほかの入道の宮をば、えよきず参りたまふなめり』(竹河)


夕霧達は玉鬘邸に寄った後に、やはり入道宮(女三宮)を素通りできず、
沢山の子供・家来を連れて参上するのです。


女三宮は亡き父光源氏の正妻だった位置の人でもあり、
しかも朱雀院の娘という事ですから、
夕霧もおろそかのできず大事にされているというのがわかりますね。


ここに限らず、色々な文章の一端に発見があるのが面白いと思うのです。


そこが源氏物語の原文の素晴らしさではないかと思います。


でも、本当に難解な文章は、現代人には理解できないのはとても残念です。


「あの高砂うたひし君」といわれても
どの巻の誰のことだったか?
いちいち前の事まで覚えていない事が、源氏物語のややこしい所でもありますが、
とにかく原文に答えはあるようです。


素直に味わいましょうと先生に言われました。


夕顔が殺された物の怪は、原文では屋敷にすむ物の怪とあったから
六条御息所ではないと考えるというお考えだそうです。
紫式部の事だからと、つい深読みしてしまいそうですが、とても参考になりました。


原文全部を理解はできませんが、
少しずつ原文の素晴らしさにふれる事が出来たら嬉しいですね^^


また、原文と口語訳を比べてみるのも、その作家さんの解釈がわかって楽しいと思います。


邪道かもしれませんが、とにかく自分なりの源氏物語を楽しみたいと思っています♪


画像は石山寺の吉岡幸雄さんの展示より夕顔の扇。


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