源氏物語と共に

源氏物語関連

姫君の運命

2012-12-22 11:23:49 | 登場人物
久々の源氏物語 総角(あげまき)の巻
 
講師は甲南女子大学教授の米田明美先生。
 
姫君の運命は、手引きする女房で決まると。
それゆえ、女房の存在は大きい。
零落した姫君が更に落ちていくのか、それとも上にあがっていくのか、
どういう女房を使うかということも大切だと。
そういう事も紫式部は源氏物語に描いてくれていると。
 
零落した姫君は、
女房によって、つまらない男に手引きされて落ちていくか、
身分の低い受領階級に嫁ぐか、
あるいはどこかの貴族の使用人にされるか。
 
八の宮邸にはあの柏木邸にいた弁がいた。
弁は柏木邸にいたくらいだから、
教養もあって、姫君の教育係りとしても申し分ない。
中の君の乳母は、幼い頃に逃げてしまった。
しかし、八の宮が弁を雇った事は正解だった。
 
不思議な糸でつながり、結局、薫が弁に裏もなく打ち明け、
匂宮と中の君は結婚することになってしまう。
 
中の君の場合は、これがうまく良い方にいくのだけれど。
 
そして、紫の上も、光源氏の略奪婚であったが、
もしあのまま父のもとに引き取られていても、
正妻のイジメ似合うか、
結婚するにしても、
正妻の子供達よりも低い結婚になるというお話も出た。
 
今も昔も変わらない。
 
久々の源氏物語は、なかなか面白かったです
 
さて、今年も残りわずか。
皆様どうぞ良いお年をお過ごしください。
 
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コメント
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