源氏物語と共に

源氏物語関連

源氏物語と香り

2016-04-24 21:50:48 | その他
松栄堂 ご主人 畑正高氏の講座に参加してきました。

まだ氏のご本を読んでおりませんが、なかなか興味深いお話でした。

香りに対しての
細かな言葉の意味など、
「にほふ」を「丹穂生」と表示している事など面白いと思いました。
嗅覚だけでなく
聴覚も含んであるとの事。
確かに丹は赤で、
紅葉賀の巻で青海波を舞う光源氏は、顔も踊りで赤みを帯び
「顔のにほひ」という表現がぴったりです。
しかも御簾の内には、
あの愛してやまない藤壺もおられるのですから、
心の内もドキドキと紅潮された事でしょう。

若紫に会う北山の場面では、
高価な香り、そらだきものの香りがその家から漂い、
その調合を知っているという点でも教養のあるトップクラス出身であり、都から支援があると推測出来るといわれていました。
調合は女性のみに伝えるという話もあるそうで、各家で調合が違うそうです。

他に印象的だったのは、
特別な香りをくゆらせてくださった事。
「黒方 」確か、源氏物語に出ていたと思います。

狭い教室では少しきつめに感じましたが、お土産のinsensを楽しみにしたいと思います。
香りだけでも、奥が深いですね。

また帚木の場面を例にされて
世の常の、すくよかならぬ東山、(何と言う事もない山)の重なりが
1000年を経ても
今も見えるという感覚が好きだと言われていた事も印象的でした。

またいつかご本でも読んでみましょう

香りを当てる遊びに、
季節にあった調合。しかも材料はすべて外国の物を使用。

スケールの違う貴族社会です。
コメント
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