源氏物語と共に

源氏物語関連

古筆と平安の和歌

2011-02-26 11:36:34 | 日記
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ちょっと時間が出来たので、阪急池田 逸翁美術館まで行ってきた。
(Aちゃんごめん!)
逸翁美術館http://www.itsuo-museum.com/ 
平安時代の古筆切れ。
目的の一つ、三蹟という藤原行成は繊細で本当に美しい字だったけれど、
解説を読むと本人かどうか・・
 
関戸本古今集切 平安時代 伝 藤原行成
書のことはよくわからないが、公任より繊細な字で、断然美しいように感じた。
 
公任も美しい字でした。
 
時代によって寸法も違っているのでしょうが、ヨダレものの書にあまり詳しくないのが残念!
紙も素晴らしいとか。何点か展示。
 
嬉しかったのは香紙(こうし)切。 平安時代 伝 小大君   
丁子で染めた紙と説明書。
 
源氏物語では、匂宮が丁子で衣服をたきしめていたこともあって、
確実に丁子は平安時代に頻繁に使われていたという事を実感した。
 
その他にも俊成や定家、為家、実朝の字もあった。
伝 西行 の歌の書き方は豪快に感じた。しかしこれもちょっと時代があやしいとか。
 
佐竹本36歌仙切もあった。
 
茶道のおかげで、切断されたにせよ、昔の字を見られる事はありがたい。
 
逸翁の茶会の道具なども展示されていた。写真は池田文庫の梅。
 
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高き宿世

2011-02-20 15:49:42 | 登場人物
源氏物語の登場人物はアンハッピーな人が多い。
 
薄雲の巻で、藤壺が死を前にしてはじめてつぶやくのは、自分の心のうち。
 
「高き宿世、世の栄も並ぶ人なく、
心のうちに飽かず思ふことも人に勝りける身、と思し知らる」  (薄雲)
最後は春に、灯火などの消え入るように亡くなる。
 
若菜下では紫の上のつぶやき
「ものはかなき身には過ぎにたる
よそのおぼえはあらめど、心に堪へぬもの投げかしさのみうち添うや、さはみづからの祈りなりにける」
 
「人よりことなる宿世もありける身ながら、
人の忍びがたく飽かぬことにするもの思ひ離れぬ身にて止みなむとすらむ。
あぢきなくもあるかな。」        (若菜下)
 
秋に、消えゆく露のここちして・・・明けはつるほどに亡くなった。
 
幻では光源氏
「飽かず思ふべきことをさをさあるまじう、高き身には生まれながら、
また人よりことに、くちをしき契りにもありけるかな、と思ふことの絶えず。
世のはかなく憂きを知らすべく、仏などのおきてたまへる身なるべし」
 
何ともさびしい言葉が源氏物語の主要人物によって語られる。
 
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本など

2011-02-04 11:14:00 | 関連本
A新聞でいつも見ている高橋睦朗氏の本を見かける
「よむ、詠む、読む 古典と仲良く 」新潮社
源氏物語と業平、西行などが載っていたので、興味を持って買ってしまった。
詩人の方らしく和歌や歌舞伎、漢詩なども出てくるようで、
最後まで読めるかどうかわからないけれど、面白そう♪
 
そしてこちらは、万葉集の花の本
「やまと花万葉 新装版」   写真 中村明巳 文 片岡寧豊
 
「いけばなの心で・・」と犬養孝先生の推薦帯文。
花写真も素敵なので、万葉集の花と源氏物語の花を比較しようと、買ってみる。
 
早速、「あじさい」を見つけてしまう。「あち”さゐ」
万葉集ではアジサイはすでに詠まれていたようだ。
橘諸兄 巻20 
  あち”さゐの 八重咲くごとく 八つ代にを
    いませ我が背子 見つつしのはむ
 
アジは集まる、サイは真藍(マアイ)のこと。
青い花がかたまって咲くことからこの名がついたとか。
 
では、紫式部の時代にも、この花はあったのかもしれない。
でも、記述は無かったように思う。
むしろ、青色よりも紫色がもてはやされた時代かなのかもしれない。
でも、たしか・・青色の露草の記述はあったと思う。
 
さすがにバラは万葉でよく歌われる「うまら」=ノイバラのみ。
 
カニハがウワミズ桜。桜皮(かには)とあったので、そんなところも面白い。
万葉ではすでに「・・・カニハ巻き作れる舟に・・」と歌に詠まれ、
桜皮を使用していたようだ。
 
一般にカバ桜は樺(カニハ)桜か?とも言われるが、
写真を見ても、このウワミズ桜の長い花が美しいとは思えない(笑)
紫の上にたとえられる樺桜(かばさくら)はどんな花色だった?
 
さて、三月歌舞伎 夜の部で宇治十帖をするとか。
いつか教育TVで放映してくれないかな?と(笑)
配役が一見良さそうに思う。
 
匂宮 吉右衛門 薫 染五郎、 浮舟 菊之助
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2011/03/post_26-ProgramAndCast.html
 
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