源氏物語と共に

源氏物語関連

 紫式部の生き方

2012-09-11 16:45:36 | 紫式部
山本淳子先生の講義を拝聴。

 
さすがに人気のある先生で、男性も数人狭い教室に混じっておられた。

 
「紫式部の生き方」という講座。
個人的にちょうど実母がこの3月に急逝した事の内容と合って、とても感動
そして、大変励まされた
 
先生にはいつもハッとさせられる。肯定的なのです

 
源氏物語って深くて、ちょっとネガティブに感じてしんどい。。なんて、思っていたのだが、
それはその人自身の心の持ちよう・・というような事を教わった。
 
何だか変な例えだけれど、仏様の教えのように思ってしまった(笑)
その度に、妙齢の男女の皆さんが、納得してうなずいておられたのが、とても印象的。
 
説得力ありますね~
昼ごはん後なので、時々ウトウトしたら先生も慣れたもので、
言葉に出して和歌を唱和させられ、皆さん目が覚める。
 
光源氏の独白「御法」から、
『いはけなきほどより、かなしく常なき世を思い知るべく
仏などの勧めたまひける身を・・・ 』
などという所の、説明も良かった。
 
紫の上の独白 夕霧巻 自分自身をあじけなく思う独白なども、
紫の上派としては、若菜以降、すっかりガクッとなって源氏物語から
今は少し離れてしまったが、
その説明も、あったのも嬉しかった。
 
紫式部集の最後の歌
 
いずくとも 身をやる方の 知られねば
        憂しと見つつも ながらふるかな
 
普通ならここで私はがっくりと沈むのだが、
 
世と身と心。
 
その説明を受けたので、肯定的に解釈できたのも良かった
 
単純だから、帰りには本屋さんに寄って、
しっかり先生の紫式部日記の文庫を買ってしまった(笑)
まずは、訳文の方からボチボチと読んでみよう。
 
解釈と補注も面白い
 
本当に楽しい講義でした
また機会があれば拝聴したい。
 
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コメント
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