蜻蛉の巻
蜻蛉の意味を調べたら、ちょっと違っていた。
私はてっきりウスバカゲロウと思っていたが、
カゲロウはトンボという意味もあるそうだが、
はかないもののたとえなんでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%83%AD%E3%82%A6
私はてっきりウスバカゲロウと思っていたが、
カゲロウはトンボという意味もあるそうだが、
はかないもののたとえなんでしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%83%AD%E3%82%A6
庭の葉裏に糸を伸ばしたような先にちいさな白い点があって、
それがてっきりウスバカゲロウの卵とかとばかり思っていた。
勘違いかもしれない。
それがてっきりウスバカゲロウの卵とかとばかり思っていた。
勘違いかもしれない。
薫が最後に詠んだ
ありと見て手にはとられず見ればまた ゆくへもしらず消えしかげろう (蜻蛉)
なかなか良い歌のように思う。
しみじみして薫の君が可愛そうに思った。
ゆくへで、「橘の小島はかはらじをこの浮舟ぞゆくへ知られぬ」(浮舟)
という浮舟の歌も思い出す。
という浮舟の歌も思い出す。
講座では全く人気のない薫。
口語訳では私は薫が良いと思っていたのに、講座では皆さんに総スカンだった。
実際、宇治十帖の原文を読む度に、
薫のイメージが崩れていったのは残念だった。
薫のイメージが崩れていったのは残念だった。
薫の浮舟をのぞく姿は、衣の音がするからと上着を脱いで下着姿であったし、
憧れの女一の宮の薄物姿を覗き見した後は、
女二の宮に同じような姿でコスプレをさせている。
憧れの女一の宮の薄物姿を覗き見した後は、
女二の宮に同じような姿でコスプレをさせている。
最後は女一の宮の手紙を得るため、明石中宮に頼んで
親しくもなかった女二の宮への手紙を得ている。
親しくもなかった女二の宮への手紙を得ている。
滑稽であり、見苦しい点は父柏木が帝に頼んで手に入れた唐猫のくだりのようである。
宇治十帖になってから、匂宮も薫も世俗的すぎる描き方で、
その内容に少々うんざりしている。
その内容に少々うんざりしている。
紅梅の巻で、源氏のはしがはしにもかからない人達といわれていたが、
今思うと光源氏の世界はやはり上品だった。
今思うと光源氏の世界はやはり上品だった。
恋に落ちた薫は愚かにも大君の像まで作りたいと言い出し、
声も似ている中の君にせまるがすでに身重であることを知り、手をひく。
大君の形代として浮舟を得るが、匂宮も浮舟を手に入れてしまう。
声も似ている中の君にせまるがすでに身重であることを知り、手をひく。
大君の形代として浮舟を得るが、匂宮も浮舟を手に入れてしまう。
2人の間で浮舟は悩んで、姿を消してしまう。
宇治川に身を投げたとされるものの、遺体のないまま葬儀が行われた。
宇治川に身を投げたとされるものの、遺体のないまま葬儀が行われた。
蜻蛉のようにはかない、世の無常。
この和歌を最後に蜻蛉の巻は終わった。
この和歌を最後に蜻蛉の巻は終わった。
いよいよ「手習」と「夢の浮き橋」で最後。
どんな源氏物語になるのか楽しみである。
どんな源氏物語になるのか楽しみである。