源氏物語と共に

源氏物語関連

和楽6月号

2008-05-30 10:58:45 | 関連本
先日に大型書店に行ってきたら、
源氏物語関連の本が沢山ありました。


☆和楽6月号  「源氏物語に酔いしれて」という文字に惹かれて見てきました(笑)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4090228069/sr=8-1/qid=1212108695/ref=olp_product_details?ie=UTF8&me=&qid=1212108695&sr=8-1&seller=


源氏物語八講や、
山本淳子さんと林真理子さんが石山寺他で対談されています。


来月号から林真理子さんの源氏物語が連載だそうで、これはかなり興味があります♪


☆紫式部伝 角田文衛
http://item.rakuten.co.jp/book/4292522/
本棚にドンと置いてあったこの本。代金9240円はちょっと・・汗;
私は学者じゃないので、今回は買いません(笑)
紫式部のすべてがわかりそうですので、図書館にあれば見てみましょう。



☆「源氏物語の世界」日向一雅 岩波選書


お気に入りブログさんに教えてもらいました。
本屋にもなかったので、図書館で借りてきました。
桐壺更衣に似ているという実在人物の藤原沢子なども載っています。


千年紀は本も食品も便乗して、千年紀パッケージも色々あるようです。
皆さんも色々と探してみてくださいね♪


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源氏の由可里

2008-05-27 11:52:42 | その他

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源氏の由可里を買ってきたのに、サイトを見たら今度はまた新しい種類が増えています。
本当に綺麗な和菓子なので、また食べたくなってしまいますね^^
http://www.kobe-fugetsudo.co.jp/sweets/wayou/yukari.html


ちゃんと説明書つきなんです~
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お抹茶を買ってきて良かった!
ウン十年ぶりに盆手前のお盆と器を出しました。
上手く泡がたたなかったけれど・・(^^ゞ


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源氏物語の成立と巻名

2008-05-25 10:28:57 | 日記

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万葉集和歌の木簡発見!



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080523-00000080-san-soci
先日に、NHKニュースでもしていたが、
紫香楽宮跡から、古今集でも歌の父・母とされている和歌の木簡が発見されたの事。
これによって成立年代がずいぶん判ってくるそうだ。


源氏物語の成立については、紫式部日記1008年11月、五十日の祝いの所にある
『あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ』
(このあたりに若紫はいらしゃるか?)という藤原公任の問いかけに対して、


『源氏に似るべき人も見えたまはぬに、かの上はまいていかでものしたまはむ・・』
(源氏の君に似ていそうな人もお見えにならないのに、ましてあの紫の上が
どうしてここにいらっしゃるのでしょうかと思って私は聞き流していた)


という文によって、若紫の巻の成立を推し量ることが出来る。


また若紫はいらしゃるか?という言葉で、あまり時間が経っていない親しみと、
また式部の『かの上』の言葉から、若紫では十歳頃であるから、
紫の上がすでに『対の上』『紫の上』呼ばれていた時代で
若い頃の薄雲・朝顔・少女あたりの成立をも推し量っている。
(片桐洋一 源氏物語の誕生と伝来)


つまり、1008年11月にはすでに若紫あるいは紫の上と呼ばれていた巻が
存在していたので、今年は源氏千年紀になるという事。
またそれぞれ巻の名前については、2通りの考え方があり、
すでに作者がつけていた、あるいは後世につけた名前とするそうだ。
どの巻の名前もなかなか的を得ていて良いと思う。


完成から10年ほどで評判となり、受領の娘である
孝標女(たかすえのむすめ)が源氏物語を一の巻から読んだとされ、
『五十よまき』54巻なのか、50余巻なのか定かではないようだ。


名前のみ載っており、欠損している「輝く日の宮」や「壷前栽」などもある。


「匂宮」は、最古の古系図では「薫中将の巻き」とされていて、
鎌倉時代には「匂兵部卿」の名前と併記されていたとも。(清水婦久子 源氏物語の千年)


いずれにせよ、1000年もの間に語られ、写本によって伝わった源氏物語は
やはりそれだけ素晴らしいという事でしょう\(~o~)/


絵画音楽にも影響の強い源氏物語は
平安貴族の頂点を表すものとして当時をしのぶロマンかもしれません。


それにしても、問いかけた公任に知らん顔をしていたという紫式部はちょっといやらしい。
清少納言なら得意げにさっと進み出て何かを伝えたことでしょう~


国宝紫式部日記絵詞ではこの場面のその後の戯れが描かれているが、
文化博物館では期間外で本物が見られなかったのは残念です。


先日に、片桐洋一氏がいわれたこの場面の断簡をしげしげと見ながら、
やはり酔っ払った小右記の作者・藤原実資(右下)が、
女房の裾をひっぱっているように思いました(笑)


ちなみにその上の剥落した着物の人物は公任とか。


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源氏物語千年紀展と錦織絵巻

2008-05-24 08:51:23 | その他

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京都へ行って、
文化博物館の源氏物語千年紀展と相国寺の源氏物語錦織絵巻を見てきました^^


晴天でもあり、文化博物館は結構人が来ていました。
ガラス越しに見る作品の多い事!


最後は疲れてしまいました~(笑)


パンフレットが値段の割りに分厚くて重たかったです。
でも、細かな所まで説明があるのでとても良かったと思います。
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源氏物語画帖も面白かったですが、
平安時代の三蹟という「行成」の自筆が見られた事も感激でした!
やはりとても上手に感じました。
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また道長自筆の御堂関白日記も、細かいながらも勢いのある字でした。


実はHNK公開講座でこの展覧会の説明を聞いていたのですが、
半分寝ていたので定かではなく(笑)
今回は紫式部日記絵詞や海外に流れた源氏物語画帖、写本が目玉と思っていたのですが、
むしろ大和和紀さんのあさきゆめみしの原画の数点にも感動しました!


私が号泣した墨染めの桜。
『野辺の桜し心あらば ことしばかりは墨染めに咲け』


藤壷亡き後の源氏の心中。大好きな場面なので、嬉しかったですね~
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文化博物館は久しぶりに行きましたが、色々なお店が出来ていたので楽しかったです♪


売店は源氏物語関係の商品が沢山!迷ってしまいます~
朝日新聞に載っていた三田村雅子さんと亡きご主人との共著のご本があったので買ってきました。
「源氏物語絵巻の謎を読み解く」角川選書


近くの亀広永で「したたり」という和菓子も買い、
その後、錦市場のお店で美味しくランチを食べました。
予約してくれていた人気の「かね松」。フキ味噌田楽が絶品でした!
市場で七味ソフトクリームも食べました。
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そして、同志社大学そばの相国寺承天閣美術館の山口伊太郎遺作展
<源氏物語錦織絵巻>にも行きました。
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プラチナや金箔を混ぜ込んだその織の見事さを堪能しました。
国宝絵巻の模写ですが、その織はすべてに忠実というわけではなく、
自由に色や模様が描いていますので鮮やかで華やかな仕上がりでした。


それでも、絵巻の持つ場面ごとの描写によって草花に色をあまりつけなかったり、
銀の霞を品の良い金にしたり、とても素晴らしい現代の最高の西陣織には違いありません。
職人さんの緻密な技術にも驚きます。


5月29日15時からNHKのBS2でこれをとりあげた番組が再放送されるとの事。
以前にちらりと見た記憶があります。興味のある方はどうぞ。


帰りに、いつも買うJR京都駅そばのお漬物やさんでも
千年紀のパッケージがあってビックリしました。
源氏物語のカードが入っているというので、
記念に買ったことは言うまでもありません(^^ゞ


京都府立植物園には行けなかったけれど、
お天気にも恵まれて、久しぶりの京都を楽しんできました♪


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撫子、リンドウ、葛葉、稲、藤衣

2008-05-19 14:16:32 | 

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夕霧の巻は、雲井雁と夕霧の橋田風ホームドラマと対照的に、
柏木の妻落葉宮とその母・御息女が住まう静かな小野の秋の田園風景が描かれる。


その中で花が色々出てくるので、ちょっとご紹介。


まず<撫子>について。


  『垣ほに生ふる撫子の、うちなびける色もをかしう見ゆ。
   前の前栽の花どもは、心にまかせてみだれあひたるに』(夕霧)


この時代、撫子には大和撫子と唐撫子(セキチク)があると書いたが、(拙文撫子参照)
この場合新潮古典成の訳は、「くびをかしげた花の淡い紅色も可憐に見える」とあり、
ここは唐撫子より大和撫子が妥当と思う。


現代のセキチク(唐撫子)は、大和撫子にくらべて背丈がかなり短く、色も濃い。
断定はできないけれど、くびをかしげるほど長くない。、
次の乱れあいたるという文章からも、風になびいているという背丈は
大和撫子そのものと思う。


我が家の大和撫子も背丈が伸びて先に蕾が出そうになっている。
風に揺れるか細い感じがする花である。


現代では、季節は夏に向かっているのに、ここでは秋の七草の一つという事が不思議。


夕霧では、女郎花(おみなえし)の名も出てくるし、荻原というオギの原っぱも出てくる。
秋らしい自然の沢山ある山里・小野の風景。


小野とは、京都の北白川を越えて現代の一乗寺から奥だとか。


珍しいのはリンドウの花の登場である。
<りんどう>
『枯れたる草の下より、竜胆のわれひとりのみ心長うはひ出でて露けく見ゆるなど・・』(夕霧)


リンドウは多年草で、花色は青紫。漢方では健胃薬。
源氏物語で不明な名前<くたに>かとも。


広江美之助の「源氏物語の植物」によると野分にも出ているよう。
リンドウや朝顔などの絡みついていたませ垣という秋の時節の描写にあった。


しかし、「知っとこ古典植物誌」によると
この夕霧の巻のリンドウはツルリンドウではないかとあった。


『・・竜胆のわれひとりのみ心長うはひ出でて・・』


つまりこのはい出でてという所がつるのあるツルリンドウかと。どうだろうか。


枕草子では、
「りんどうは枝さしなどもむつかしけれど、異花どもの皆枯れたるに、
いと花やかなる色あひにさしいでたるもいとをかし」


と、晩秋に花が皆枯れた中の鮮やかな色をほめている。


この場面は、晩秋の小野に向かう夕霧の心に、寂しい山里で皆枯れた中、
ふとリンドウの鮮やかな色が目にとまったとある。


その後の落葉宮の女房の小少将の紫の紙の手紙といい、何やら紫色を使用しているが、
夕霧にとって、リンドウは落葉宮なのかもしれない。



<葛葉>


『峰の葛葉も、心あわたたしう・・』(夕霧)


葛は秋の七草。豆科で山野に生え、茎は10メートル以上。紫色も細長い花がつく。
また根から葛粉や干した葛根は漢方では解熱剤。
またこのつるでカゴなどを編む事が出来る。


私も一度教えてもらって葛のつるでカゴを編んだ事がある。
山の川沿いの崖一面に生えている大きな葛のつるを取って編んだ。
無残なできばえであったが、はじめて知った葛の花と葉は予想より大きなもので感激した。


<稲>
 『鹿はただまがきのもとにたたずみつ、山田のひたにも驚かず。
 色濃き稲どもの中にまじりてうち鳴く』 (夕霧)


稲は文学的に雁や鹿などとの取り合わせでよくとりあげられるそうだ。
小野の田園秋の風情を現している。



<藤衣>
 『藤衣露けき秋の山人は 鹿の鳴く音に音をぞ添へつる』(夕霧)
これは本来は喪服の歌語。
もともとは、藤つるなどの粗末な繊維で織った服だが、
その後は喪服に転じた。


京都府立植物園の源氏物語の花
興味のある方はどうぞ。
撫子に夕霧の巻が載っていないとつっこんでおこう(^_-)-☆
http://www.pref.kyoto.jp/2008genji/1184817638183.html


画像は花図鑑より リンドウ


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