井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・オオカサモチ

2019年05月24日 | 日記


オオカサモチ。セリ科オオカサモチ属。
草丈150cmほどの大型多年草。大型セリ科には似たものがいろいろあるが、オオカサモチは特徴がはっきりしていて見分けやすい。
特徴の第一は、総苞片と小総苞片がともに羽状に裂けて下を向く。同じ特徴を持つものは他にない。



オオカサモチの葉。
茎は中空で太く、無毛。葉は1~3回羽状複葉で小葉は更に切れ込む、「ニンジン・タイプ」の葉。
大型セリ科でニンジン・タイプの葉をもつものは余りない。



オオカサモチの花序。
複散形花序は壮大で大きいものは径30cmを超えるものも。
昔、貴人の外出に傘を差しかける習慣があり、その傘を持つ人を「傘持ち」と呼んだ。オオカサモチ
の大きな花序がその傘のイメージにつながり、「大傘持ち」の名になったという。
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