井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

野幌森林公園2013の3

2013年05月22日 | 日記


オオカメノキの芽吹き。スイカズラ科ガマズミ属。
オオカメノキの芽吹き、葉の折り畳み方がなんとも面白い。
低木で条件が悪いと光合成が十分には出来ず花芽をつけない株も少なくない。オオカメノキの花芽はウサギの顔に見えて人気があるが、顔の部分が花序になり、耳の部分は2枚の葉となって冬芽の姿が思い浮かぶ。



シウリザクラの芽吹き。バラ科サクラ属。
同じサクラ属でも、ソメイヨシノなどは開葉前に開花し、エゾヤマザクラは開葉と開花が同時、そしてシウリザクラは開葉が先で開花は大分遅れる。
シウリザクラの芽吹きは鮮やかに色づき「春紅葉」を演出する。赤い色素はアントシアンでUV対策。



ツリバナの芽吹き。ニシキギ科ニシキギ属。
ツリバナのは尖った冬芽が対生し、見分けやすい。
頂芽と対生する冬芽がそれぞれ新しい枝を伸ばす。ツリバナの新葉は山菜としても利用されるが、このような幼木の葉を摘む気にはなれないだろう。
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