井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

夕日岳の花たち1。

2014年06月07日 | 日記
札幌市定山渓温泉のすぐ東側にある夕日岳(標高594m)、山麓を歩くだけで結構な花に出会える。



ルイヨウボタン。メギ科ルイヨウボタン属。
ルイヨウは「類葉」で葉がボタンの葉に似るところからの命名。
花弁状で大きいのが萼片、中央の雌しべの周りに雄しべが6個でそれぞれに黄色い葯2個づつを見せている。雄しべの外側に寄り添っているのが花弁で基部に蜜腺をもっているという。



スミレサイシン。スミレ科スミレ属。
日本海川に分布するスミレで雪融けを追うようにして開花する。この夕日岳は雪融けがかなり遅かったのだろう。
サイシンは「細辛」で、ウマノスズクサ科のウスバサイシンの葉に似るスミレというので「スミレ細辛」の名がつく。
芽だしの時には葉を両側からグルグル巻きになっていてそれを解くようにして開葉する。花後に更に葉を伸ばし日本のスミレ属で最大の葉となる。



オドリコソウ。シソ科オドリコソウ属。
十字対生につく葉の基部に葉を背にして数個の花が輪生状につく。その姿を花笠を被って踊る踊り子に見立てて「踊り子草」と呼ばれる。
花冠の上唇は笠状になって雄しべ、雌しべを雨から守り、下唇は前方に突き出して昆虫のとまり場となる。花が大きいことからシソ科の花の勉強に最適であるとされる。
萼片は5裂して裂片の先は細く針状になる。
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