井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

メギ科の仲間・ルイヨウボタン1

2015年10月25日 | 日記
メギ科の木本にはメギ属とナンテン属があるが、ナンテンの仲間は北海道では生育しない。
北海道のメギ属には蛇や小鳥を寄せ付けないという刺をもつ共通点がある。
メギ科の草本では、属間の類縁関係はうすい。1属に1種または2種で、2種の場合、北米と東アジアに隔離分布する。(イカリソウ属は一寸例外。)何れにしてもメギ科の草本は個性的ということである。




ルイヨウボタンの芽出し1。メギ科ルイヨウボタン属。
ルイヨウは「類葉」で葉が牡丹の葉に似ているという意味。
ルイヨウボタンの芽出しはルイヨウショウマ(サラシマショウマの葉に似る)の芽出し似るが、ルイヨウボタンの場合、早い段階で蕾が確認できる。



ルイヨウボタンの芽出し2.
茎葉は普通2個で、茎上部で互生する。
葉は2~3回3出複葉で、茎先端に集散花序をつけ、十数個の花をつける。



ルイヨウボタンの花1。
最外側の花弁状の6枚は内萼片、外萼片3~6枚は上の蕾状態のものには見えているが、花時には落ちてしまうことが多い。
中央に雌しべが1個、これを取り囲むように、黄色い葯各2個をもつ雄しべが6個、やや小型でその外側を取り囲むように立ち上がっているのが花弁(6個)、内萼片よりずっと小さい。


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