井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

北海道の花・タチイヌノフグリ

2019年10月13日 | 日記


タチイヌノフグリ。ゴマノハグサ科クワガタソウ属。
オオイヌノフグリ同様、明治初年に入ってきた帰化種。
オオイヌノフグリの茎が横に這い先の方が立ち上がるのに対して、全体が直立する形になるところから「立ち」イヌノフグリと名付けられる。
イメージ的にコテングクワガタに似るが、タチイヌノフグリの葉にははっきりした鋸歯があるので見分けられる。



タチイヌノフグリの花。
下部の葉には柄があり対生し、上部の葉は無柄で互生する。
オオイヌノフグリが茎上部の葉腋に1花をつけるのに対して、タチイヌノフグリは茎の先に花序をつくる(複数の花をつける)。また、花には柄がない。
苞は披針形で下部のものは次第に葉に移行する。



タチイヌノフグリの果実。
オオイヌノフグリの果実には長い柄がつくが、タチイヌノフグリの果実は無柄。4裂した萼が残ってついている。
「鍬形」の謂われ、この残った萼片の形からという説もある。
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