エゾトリカブト。キンポウゲ科トリカブト属。
トリカブトは毒草の代表的存在。ドクウツギ、ドクゼリと並んで「日本の三大有毒植物」と言われる。
「エゾトリカブトは世界最強の毒性を持つ」という。(「山に咲く花」:山と渓谷社)
変異が大きく、地方の名を冠したトリカブトが多く、北海道の代表がエゾトリカブトである。
エゾトリカブトの芽出し。
エゾトリカブトの芽出しは多くの場合赤みを帯びる。幼い葉を紫外線から守るUV対策と言われる。
エゾトリカブトの若葉と山菜として食べるニリンソウの若葉と良く似ていて、山菜時には誤食に対する注意が呼びかけられる。
見分けるポイント、エゾトリカブトの葉の中心部に赤みが残ることがあり、ニリンソウには蕾を持つ事が多い点。
エゾトリカブトの花序。
エゾトリカブトの花序、総状~総状散房状。
5枚の花弁状のものは萼片、後方の1片が大きく袋状で、雅楽の演奏者(伶人)のかぶる鳳凰の頭をかたどった冠に似ているところから「鳥兜(とりかぶと)」と呼ばれるようになったという。
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