ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

変わったおもしろいものが好き

2015-10-29 21:14:41 | 美術鑑賞
知人のご主人の作品が出ているので、京都市美術館の「新制作展」を見に行く。ついでに同じところでやっている「フェルメールとレンブラント」、近くの京都国立近代美術館でやっている「琳派イメージ展」を見る。美術館のはしごである。我ながら、元気だと思った。気づいたことは、私はやっぱり変わったものが好き。絵画は、正統派、古典的な油絵があまり好きではないと思った。

新制作展 京都市美術館
見ごたえがある。去年も出品されていた私の好きな作家さんの作品に出合うとうれしい。私は、絵画より、造形物のほうが好き。
 はな 鈴木未都
裏表に違う色が印刷されている紙を並べて作っている作品。見る位置によって色合いが変わる。写真が悪いので実物の美しさが伝わらないのが残念。
 LINE 前田亮二
下にデザインがあり、上の透ける布にもデザインがある。重なりあって微妙な色合いになる。これも見る位置によって印象が変わる。
 カゲさんのお蔭2015 谷浩二
造形物に光があたり、不思議な影を映し出す。

フィルメールとレンブラント 17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち 世界劇場の女性
 2015/10/24~2016/1/5 京都市美術館
絵画は写実的ですばらしい。好きな人は好きだと思う。しかし、私の好みではない。
●銀器やグラス、皮の剥かれたレモンのある静物 ピーテル・クラースゾーン グラスに窓が映っていたり、皮を剥かれたレモンの透明感などの表現がすばらしい。

琳派イメージ展 2015/10/9~11/23 京都国立近代美術館
●杜若図屏風(神坂雪佳)「琳派 京を彩る」にあった酒井抱一筆の八橋図屏風を思い出す。
●風神雷神図(前田青邨) おもしろいポーズの風神雷神
●紅白梅(川合玉堂) 美しい。枝にとまってみつめあう鳥のつがいがかわいらしい。私の好きな作品。尾形光琳の「紅白梅屏風」のオマージュらしいが、流水がないので、すぐに思い浮かばなかった。
●舞楽(磯辺行久) 醍醐寺にある舞楽図屏風をオマージュしたもの。お風呂屋さんにある下足入れの上に舞楽図を描き、下足入れをあけると中にオブジェがある。というようなものでアドベントカレンダーみたいになっている。
●群鶴図(加山又造) 「琳派 京を彩る」にあった「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(俵屋宗達画)を思い出す。私の好きな作品。
●波頭(高橋秀) 鮮やかな青地に大胆に金と銀の波が踊る。私の好きな作品。
●新樹の曲(川端龍子) 木が縦に横にと画面を分断する。大胆な構図。私の好きな作品。
●清晨(福田平八郎) のびやかなとうもろこしに巻きつく朝顔。朝顔が光琳の朝顔に似ている。
●四季草花は苗変扇面向附(神坂雪佳図案 河村錆山作) 扇型の鉢。私の好きな作品。
「琳派 京を彩る」を見ていたので、あの作品をオマージュしているとかがよくわかった。琳派の扇や鶴、梅、杜若などのモチーフ、金銀の多用、大胆な模様の繰り返しなどは、現代にも十分通じる。作品数は少ないが、意外によかった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 風神雷神図屏風三対そろいぶ... | トップ | 「琳派 京を彩る」続き »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

美術鑑賞」カテゴリの最新記事