今朝の朝日新聞の「ひととき」欄に、岡山市の主婦が幼稚園児の息子さんの為に、雨上がりの朝、生まれたてのオニヤンマを小川のほとりで、脱皮したてばかりの見事な身体を休めていたのを、家に急いで網を取ってきて捕まえたことが載っていた。
オニヤンマは、今では街中では見ることが出来ない。山間部にいけば見ることが出来るがトンボの中で一番大きく、黒と黄色の身体で、尻尾の先が少し太くなったトンボで、私の子どもの頃は、街中でも時々飛んで来た。そんな時は、急いで家に網を取りに帰り慌ててオニヤンマを追っかけて行ったものである。
オニヤンマには一つの思い出がある。20年ほど前、能勢の歌垣に教会学校のキャンプに行った時、小学校の校庭の端のほこらに小さな水溜りあり、その前に木枠に網がはってあるもので、囲いがしてあった。何気なしに見ると、バタバタする音がしたので、よく見るとオニヤンマが飛んでいるのである。ヤゴの時に入り、羽化したものの網の囲いのため外に出ることが出来なくて、飛んでいた訳である。私は、その囲いを取ってやると、うれしそうに飛び去っていった。何か良いことをした様な気持ちを味わったことを想い出した。
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