朝晩は めっきり涼しくなってきた
日中は 日差しが眩いけれど
陽が落ちると同時に ひんやりした空気が肌を撫でる
8月に旦那様が急死した彼女は
夕方になったら寂しくて・・・と言って
ハンカチで目頭を押さえる
やさしい慰めの言葉をかけてあげたらいいのだけど・・・
私にはできない
「日にち薬よ 慣れるしかないわね!」と あっさり言ってしまう
「あんたは 慣れるしかないというけど」・・・と友人は悲しがる
「この歳まで旦那と一緒だったんだから あなたは幸せだよ」
と また おっかぶせるように言う私
若い時とは違い 老いてから連れ合いをなくす方が悲しみが深いのだろうな
寂しいと素直にいえる彼女が羨ましい 到底 私にはできないことだから
もう一方では じれったさを感じ ついつい強い言葉を投げかけてしまう私
私の空いている時間を見計らって 話をしに来る彼女
ここで話ができるだけでも 気が紛れるって!
体が悪い上 これといった趣味もなく 人付き合いの下手な彼女
この秋から冬 厳しいものがあるだろうな
暗い話は気持ちが重くなり 押しつぶされそうになる
秋の夕暮は 健康なものだって いくばくかの寂寥感を感じるもの
そんな時私は 甘え上手な半野良猫ボスの体温を感じながら
癒されています