はなもくブログ

平成元年、仙台に重層的なヒューマンネットワークをと結成された、異業種交流会「仙台はなもく七三会」の活動を紹介します。

奥山仙台市長の講演

2010-02-10 20:22:07 | 例会案内/報告
 もう1ヶ月経ってしまいましたが、1月7日奥山恵美子仙台市長の講演をアップします。演題は「成熟時代のまちづくり~仙台の明日を考える~」でした。

 まず成熟時代の諸課題です。「少子化、高齢人口の増加」「生産年齢人口の減少」。仙台はまだゆとりがあるとはいえ、確実に進んでいきます。

 「財政状況の悪化」。公共投資はピークのわずか3分の1。扶助費は増加して削減できないし、終始ギャップは拡大。

 「地域のまだら化」。鉄軌道の駅地区は増加しているものの、昭和40年代の丘陵地団地の高齢化と人口減少は進んでいます。単純なドーナツ化でなく、ところどころ穴開き状態です。

 「都市インフラの更新」。いろんなメンテナンスの中でも、地下の上下水道管の寿命がきています。

 それでは成熟時代の仙台の強みはなんでしょうか。「豊かな自然」「市民イベント」「青春の街(学都)」「都市型の産業」「スポーツも含めた都市基盤」があげられます。このような地域の力と知恵をいかにつなぐか、横にいかにつなぐかという「横の連携」が課題となります。

 これらを踏まえて、成熟時代を賢く生き抜く仙台の戦略は?「行動する市民」「支えあう暮らし」「スリムな都市基盤」をあげておきます。成熟時代は衰退や縮小とイコールではありません。

 暮らしのクオリティを保ち、賢く生き抜く知恵を生かす。新しいライフスタイル、価値観の転換が必要です。地域は急に変われませんが、少しづつ、上手に変えていくことです。



 講演後、短い時間でしたが、質疑にも丁寧に答えていただきました。