二ヶ月近く前に撮られた写真です。
去年のクリスマス翌日に義母を見舞った、左から甥っ子①(義妹の長男)、ムスメ、義母、甥っ子②(義妹の次男)。
今月5日に、義母は96歳になりました。
ここ半年以内に、それはまぁいろいろとありましたっけ。
「自宅で暮らし続けたい」という義母のため、住み込み介護ヘルパーさんに入ってもらったのが、去年の10月18日のこと。
あの頃の義母は、精神状態も食欲も芳しくなく、正直(クリスマスまで持たないんじゃ・・・?)と、オットーも私も思っていました。
しかしながら義母は、ゆ~っくりゆ~っくり、少しずつ着実に回復していき、年末頃には、パンとかスープとかシチューとかの
柔らかいものが主とはいえ、普段の半分以上の量を食べられるように。
驚異の回復を見せました。
ただ、無気力からは回復できないようで、一日の大半を、ベッドでうとうとして過ごします。
体力がないわけではないんです、クリスマス前頃から、ベッド脇の簡易トイレを使う代わりに、
歩行補助器を使ってバスルームまで歩けるようになっていましたから。
でも、バスルームの帰りに住み込み介護ヘルパーのマリアさんが「少し居間に座って過ごしたらいかがですか?」と
すすめても、そうするのは、週に一回くらい。大半の場合は断って、まっすぐベッドに戻ります。
実子であるオットーやジェイン(=義妹)が同じように言ってもダメ。
「本当に怠惰だと自分でも思うけど・・・ 明日やるわ、明日、居間に行ってしばらく過ごすわ、
でも今日はこうして休みたいの・・・」。
そうして、その『明日は居間に』が実現することは、まずありません。
まぁ今や96歳ですから、無理もないかと思います。
私がムスメと日本に行っていた先月半ば頃から、義母の食欲はふたたび落ちてきたそうで、
オットーによると、「固形物はほとんど口にしていない」とのことでした。
ここ3週間ほどは、一人娘であるジェインが訪ねてくる水曜日にだけ、パン半切れとスープといった
軽いランチを口にしているそうです。
その他の日は、マリアさんがいくら勧めても、「お腹が空いていないわ」と、何も口にせず。
そのマリアさんに対する義母の態度には波があって、相変わらず怒鳴って暴言を吐いたりしますが、
反省して謝ることもあるそうです。マリアさん、辛抱強い・・・
たとえ認知症のせいであっても、私は暴言を受け入れられないので、もう二度とその顧客さんのところへは行かないでしょうね。
ただ、そのマリアさんも、最初は本当に献身的で知識も経験も豊富な理想的なヘルパーさんに思えたんですが、
時間が経つにつれ、別の面が見えてきました。
たとえば、マリアさんは・・・
* 「他所の人と話すことは○○(義母)にとっていい刺激になると思うので、今度『エホバの証人』の人たちが来たら、
○○の寝室に案内していいか」とオットーに訊く。(←もちろん断りました。)
* 「自分の母親はこれで癌が治ったから」(←???)と、義母が食べたがらないパパイヤを、しつこく勧める。
* 義母が一目見て顔をしかめて飲むのを拒否しても、「身体にいいから」とグレーのドロドロの野菜ジュースを繰り返し作って勧める。
* 「私は気にしてませんから」と言いつつも、義母に怒鳴られたり無礼な対応をされたことを、オットーや義妹に繰り返し言ってくる。
* 「私はこれをした、あれをした」と、義母のために特別に栄養のある野菜ジュースを作ったとか、トイレを殺菌消毒したとか、
帰ろうとするオットーを引き留めて話し続ける。(←それって仕事の一部だから、私ならわざわざ言いませんが?)
* 買物用の現金が渡されているにもかかわらず、現金を取り扱うことを拒否するため、義母用の買物は相変わらず
オットーがしなければならない。なのに「買物リストを前もってテキストで送って」と何度頼んでも送ってくれない。
そのためオットーは、義母宅に行く途中でスーパーの脇を通るにもかかわらず、まず義母宅に行き、買物リストをもらってから
スーパーに戻って買物をする羽目になる。
他にも(???)と思うことが結構ありますが、主だったものはこんな感じです。特に買物に関しては、本当に腹が立ちます!
日々の食料品の買物は、住み込み介護の仕事の主だったもののひとつだと思うんですよ。何もね、重くてかさばるリハパンのパックを
4つも5つも買って来いと言ってるわけじゃないんです。そういうものは、オットーがネット注文して直接配達してもらっていますから。
それに義母は、固形物はほとんど口にしなくなっていますから、買物の量なんて、たかが知れています。なのに買物を
してくれないって・・・ 過去に現金の残高が合わないとかのトラブルがあって、嫌な思いをしたのでしょうか???
私だったら、そろそろ潮時だと思って、マリアさん以外の人を寄越してくれるよう介護サービス事業所にお願いするところ。
オットーと義妹がマリアさんを受け入れ続けているのは、マリアさんがマメに義母の世話をしてくれているからです。
それがまた義母には過度に過ぎるようで、マリアさんのことを嫌い、怒鳴る原因にもなっているんですが。
マリアさんはこれまでに二度、一週間ずつ、お休みを取りました。そのブランクを埋めるために来てくれた
最初のヘルパーさんはハズレで、義母には必要最低限の介護しかせず、時間の大半を居間に座ってスマホをいじって
過ごしていたように見受けられました。
でも二度目のヘルパーさんは大アタリで、やり過ぎることなく、でも必要で十分なだけ、義母を介護してくれました。
その匙加減が義母にも心地良かったらしく、「今度の人はいいわ」と義母自身も言っていました。
できることならその人に義母の専属になって欲しかったのですが、その人は別の顧客さんの専属だったので、
それは叶いませんでした。
そんなわけで、ほとんど食べず、飲む量もかなり減りつつある義母です。
正直、ゆ~っくりゆ~っくりとはいえ、まだ自分で歩いてトイレに行けているのが、不思議なくらい。
でも栄養も水分も足りていないのだから、いずれは体力がなくなり、転倒するか、
ベッドを出られなくなるか、になると思われます。
幸い今週、主治医の指示で、作業療法士が義母の身体・精神状態のアセスメントに来てくれました。
この作業療法士は中年の男性だったそうですが、ものすごく有能そうで、オットーとマリアさんの話を
じっくり聞き、義母にもたくさん質問し、近い将来義母に必要になるだろうと、キャスター付きの簡易トイレと
スライドシート(ベッドでの体位変換に便利)を手配することを約束してくれたそうです。
《 義母の現在(2024年7月12日)につづく 》