《 義母の現在(2024年7月12日)からのつづき 》
前回の記事から2ヶ月になりますが、義母(96歳7ヶ月)の状態は変わりありません。
一日のほとんどをベッドでまどろんで過ごし、オットーや義妹が訪ねても、会話はほとんどないそうです。
飲食物の摂取量には波があり、たまにはジャム・サンドイッチとかケーキといった固形物を
食べてくれることもあるそうなので、そのせいでしょうか、驚くべきことに、未だに歩行補助器を使って
トイレまで歩けているようです。
もちろんその歩行のスピードは本当にほんとうにゆ~っくりで、歩幅も狭く、足元もおぼつかないものの。
最近は二度ほど、トイレのためベッドを離れた帰りに、居間まで歩いて(といっても小さな家なので数歩の距離ですが)
腰掛け、しばらくぼんやりとテレビを眺めたこともあったそうです。
とはいえこれは、一度は住み込み介護ヘルパーさんから、もう一度は義妹のジェインから聞いた話。
オットーが訪問したときは義母は、ただの一度も居間に座ろうとしたことはないそうですから。
義母とはもう会話にならないため、オットーが義母を訪問するのも、
買物を届けるついでの週イチのペースに落ち着きました。
オットーが週末に買物をすれば、毎週水曜日に義母を訪ねるジェインが、
足りなくなったものを買い足してくれるので。
(そのため週末労働者の私は、もうしばらく義母に会っていません。)
義母の食べたり飲んだりの量が限られているため、買物の量も少ないです。
(住み込み介護ヘルパーさんには、自分用の食費として週50ポンド(≒9300円)が支給されています。)
散歩の途中で見た紫陽花です。複数の色の花をつけていて綺麗
先々月までの約7ヶ月間をぶっ通しで住み込んでくれていたマリアさんは、お母様の具合が悪いからと7月初旬に
ブラジルに一時帰国しましたが、その後ジェインにメールがあり、お母様は脳溢血で倒れられたのだと
教えてくれたそうです。義母の住み込みに戻れるのは、早くてもクリスマス後になりそうとのこと。
そのため義母には、現在マリアさん後の二人目のヘルパーさんが住み込んでいます。
義母のヘルパーさんへの態度は、マリアさんへのときと似たり寄ったりで、時には怒鳴ることも。
ヘルパーさんからオットーやジェインに、義母が 「パーソナル・ケアをさせてくれない」 との
SOS が来たりもしています。
尾てい骨のあたりに床ずれができているようで、義母は 「痛い」と訴えつつも、「処方された塗り薬があるから
塗らせてください」 と言われると、頑なに拒否すると・・・。
オットーやジェインに対しても同様で、「薬があるのだから、痛いなら見せてみて」 と言っても、
「もう大丈夫だからいい」 と、絶対に見せてくれないそうです。
床ずれって、放っておくと骨まで達してしまって大変なことになるんですが。
そして痛い思いをするのは、他の誰でもない、自分自身なんですが。
もうこれは、お手上げですね。・・・
ただオットーや義妹は、ああして QOL を失くした母親の姿を見ることで、母親に逝かれることへの
心の準備をすることができるのだ、とも言えそうです。
早いもので、義母のところに住み込み介護ヘルパーさんに入ってもらってから、来月半ばで丸一年になります。
住み込み介護費用は、現在 週1650ポンド(≒30万7千円、ヘルパーさんの食費を含む)ですから、
毎週ものすごい勢いでお金が出て行っています。
なので口にするのがはばかれることではありますが、オットーと私は、現実的な観点から、
義母の資産が尽きないうちにお迎えが来てくれるよう、祈っています。
もちろん同様に、自分たちも、すっからかんになる前にあの世に行きたいと、心から思います!