気ままに?!

パニックになる 息子の療養生活➇

6月下旬から訪問診療 訪問看護が始まりました。

訪問看護は毎週月曜日9時半から約1時間。
24時間対応ですので緊急時にはいつでも連絡が着くようになっています。

内科の先生は不定期ですが約3週間に1度くらいの割合で来てくださっていました。
訪問看護士さんが訪問して下さった都度お医者様には連絡を入れていたようで
息子の容態は把握している様子でした。

息子は毎週月曜日 看護師さんの来てくれる日を楽しみにしていました。
私も何か手に負えなくなった時には看護師さんが駆けつけてくれるということ
又些細なことでも看護師さんと話をすることで大きな安心感を得ることができました。

1日に2~3回吐く日が続いたり 1回も吐くことが無い日もあったりでしたが
おおむね7月8月は元気で食欲もあり1日6回の食事はいつも完食でした。
1日6食といっても1回の量を少なくして胃に負担がかからないようにしていましたので
食いしん坊の息子はいつももっと食べたい様子でした。

ただ下痢は治まることは無く5月からずーっと続いています。
このころは水のような便でしたが漏らすこともなく頻繁にトイレに行ってました。

そんな生活をしていた8月14日の朝 うかつにも私は「こんな雨降りじゃ 花火大会は延期だね」
と口走ってしまったのです。
息子は今日が花火大会と知りどうしても行きたくて仕方がありません。

コロナ前は桟敷席を予約して毎年家族で見に行っていたのでその記憶がよみがえり何が何でも行きたい様子です。

朝から「花火に行きたい!」を繰り返し言い続け 午後になるとさらに大声わめくようになり
私が「病気が治ったら 来年行こうね。人混みで誰かに押されてよろけたら踏みつぶされてしまうから」
と諭しても聞く耳を持ちません。
「花火大会は明日に延期されて今日はやらないのよ」と言っても
「桟敷席が出来ているか見てくる!」の一点張りでとうとう裸足のまま
傘もささず雨の中飛び出していきました。

ありったけの力を出して走ったのでしょう 私が追いついた時には家からだいぶ離れたところまで行ってました。
裸足のままでは足も痛かったのでしょう 濡れネズミになった息子は思ったよりも素直に家に戻りました。
それでもまだパニックは収まりきれないようで何かと引っかかる態度です。
そして「明日は花火に行く」を就寝時まで言っていました。

翌朝 いつものように早く目覚めた息子がいつもと違ってベッドからなかなか出てきません。
昨日のパニック行動で疲れてしまったようです。
そして「今夜 花火に行かない。 2階のベランダから見る」と弱々しく言うのです。
ホッとしたものの 息子が可哀そうでなりませんでした。

夜 ベランダに椅子を2つ並べて高く上がった花火だけを親子で静かに見つめました。

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